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天塚啓示『総合時間事業会社 代表取締役社長専属秘書 田中誠司』は「ドラえもん」リスペクト漫画だ!

 

 

こんばんわ。

 

 

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電子版で申し訳ないですが、

1月4日に発売された、天塚啓示『総合時間事業会社 代表取締役社長専属秘書 田中誠司の第2巻・第3巻を購入しました。

 

なにげに、2019年最初に買った漫画単行本が「田中誠司」だったりします。

みなさんは今年最初に何の漫画の単行本を買いましたか?

 

 

総合時間事業会社 代表取締役社長専属秘書 田中誠司 2 (ジャンプコミックス)
 
総合時間事業会社 代表取締役社長専属秘書 田中誠司 3 (ジャンプコミックス)
 

 

 

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まあ、何でこの漫画の電子書籍を買ったかというと、

ここの「ドエラいもん」のシーンのキレイな画像が欲しかったからです。

 

いちおう雑誌掲載時の画像もありますが、ドラえもんファンとしてはこういうパロディは本当に気になっちゃうんですよね・・・。

この頃の少年ジャンプはパロディがやりやすいギャグ枠の連載が無い時期だったので、ジャンプ内のドラえもんネタに飢えていたというのもあります。

 

 

 

 

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それにしても、

この漫画にでてくる「ドラえもん」の名前が『ドエラいもん』微妙に表記を変えていたのには、何か意味があったんだろうか?

 

 

もしかしたらこれも何かの複線かと思い、最終回までその行方を見守っていましたが、とくに何の答えもなく終了。

 

「もしかしたら単行本描きおろしで『ドエラいもん』についての解説があったりして!」とも思ったのですが、

単行本描きおろしページにも、そこらへんの言及は一切ありませんでした・・・。学刈。

 

 

 

 (※以下、作品内容のネタバレあり。)

 

 

 

 

とはいえ、単行本を1巻から読み返してみると、

上記のシーン以外でも「ここはドラえもんを意識してるのかな?」と思えるシーンが何個か存在していました。

 

 

いくつか例を挙げてみると、

この漫画のもう一人の主人公・時岡長人は20年後に「総合時間事業会社」という会社を立ち上げるのですが、

 

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その事業内容が、

なんとなく「ドラえもん」の未来デパートが未来からひみつ道具を送ってくるシステムと似ている気がするというのが、まずひとつ。

 

20年後の時岡社長が立ち上げたタイムトラベル事業が、2112年の世界でも役立っているのか・・・。

でも、そのわりにはひみつ道具の誤配が多いよな・・・。

 

 

と、この漫画の世界とドラえもん世界と絡めた妄想を膨らませてみたり。

 

 

www.shonenjump.com

 

ちなみに、上のシーンは連載第1話で出てきたやつなのでためし読みからでも読むことが出来ます。

 

ここまで読んで『田中誠司』がどういう漫画なのか気になった人は、上のリンクから試し読みをしてみよう!

 

 

 

 

そして『田中誠司』では、ドラえもんひみつ道具っぽいアイテムもたくさん出てくる!

 

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「絶対遵守(コンプライアンス)スーツ」とか・・・。

 

 

 

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「亜空間圧縮式ケース」とか・・・。

 

 

 

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「猫元素破壊波」などといった、愉快なアイテムがたくさん出てきます。

逆ネズミとばくだん!

 

 

この手の便利アイテムが登場するところは、個人的にけっこうポイント高いですよ。

 

 

 

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あと、この漫画における発明家キャラ・弦内明さんの部屋が、

なんとなくのび太くんの部屋に雰囲気が似ているというところも情報として付け加えておきます。

 

自分は似てると思ってるんですが、みなさんはどう思いますか? 

 

 

 

そんなわけで、これほどまでにドラえもん要素が満載の『田中誠司』。

もはやドラえもんリスペクト漫画と言い切っても過言ではないでしょう!(過言)

 

 

 

 

ただ、肝心の漫画のほうが全3巻で終わってしまったため、

 

物語の核である「時阮門の完成」が「暴走した田中誠司が未来にやってきたらこわいからやっぱり時阮門放棄するわ」みたいなことを最終回で言いだしたり、

 

3人探し出さないといけない「人間世界宝3's」が最終的に2人しか探し出せずに連載が終わってしまったことなど、

連載はかなりの不完全燃焼で終わってしまった。

 

 

人気作品だらけの今の少年ジャンプ連載陣の中では、内容的に厳しいものがあったとしか言えないのがツラいところ。

 

ただ、作者さんの若さが存分に溢れていた作品であったことには違いないので、

これからの作品をゆっくりと見守っていきたいと思います。

 

 

 

この単行本2巻・3巻では、本編のほかに、

過去に読み切りで載った「田中誠司」シリーズや、連載決定までの流れを描いた描きおろし漫画も収録されているので、これらも必見。

 

そして、その描きおろし漫画の中で、

作者さんが「読み切り版の『田中誠司』がこち亀最終回と同じ号に載ったのは完全に場違い」「この漫画の連載がきまったのはほとんどこち亀のおかげ」みたいなことを自らぶっちゃけてたので、ちょっとふいてしまった。

今回の連載で得た経験を、次回作に生かして頑張っていただきたいところです。

 

 

 

というわけで『総合時間事業会社 代表取締役社長専属秘書 田中誠司

この記事を読んで内容が気になった人は、とりあえず読んでみてください。おしまい。

 

 

 

総合時間事業会社 代表取締役社長専属秘書 田中誠司 1 (ジャンプコミックス)