2018年10月19日放送分 ネタバレ注意!
●ドラドラニュース●
「ドラドラまちがいさがし」お休み。
笑顔のドラえもんが向こうから走ってくるアニメーションからスタート。
魔法使いのび太(コミックス37巻収録)
1本目はハロウィン直前企画ということで、『魔法事典』の回をお届け。
「魔法」といえば魔女。魔女といえばハロウィン。連想ゲーム的な発想だ!
ただ、ハロウィンに一番近いドラえもんの放送日は来週(10月26日)なので、この話も来週放送すればよかったような気もしてならない。
編成の都合で、この週でしかやれなかったのでしょうか?
そういえば、魔女っ子ノブちゃんの呪文「テケレッツのパー」も、落語の「死神」が元ネタだ。
偶然にも先週の「時限バカ弾」の回につづき、2週連続で「死神」に関連したフレーズが流れたことになります。
今回のお話では「魔法」以外でもハロウィン要素を強めるため、
作中では近所の商店街がハロウィン仕様になっていたりなど、アニメ独自の展開も色々とくわえられているシーンもありました。
「コチョコチョ(相手をくすぐれる)」「キックキック(相手の尻を蹴れる)」などのアニメオリジナル呪文も出てきましたが、
それらの呪文もすべてチョコやクッキーをねだる子供たちによって、呪文が解除されてしまうというハロウィン要素をうまく生かした展開も。
これはなかなかに、よく練られた脚本です。
あと、原作を読んだ時から気になっていたけど、この『魔法事典』の効果はいったいどこの範囲まで効くんだろう?
魔法事典を持っている人の周辺までしか効果がないなら心配ないけど、これが日本列島全域に効果が広がるとかだったらかなり危ないと思う。
「スーイスイ」「イナイイナイ」などの簡単な呪文だと、全国各地でホウキで空を飛んでしまう人や、いきなり姿が消えてしまう人がいっぱい出てきそうだ。
イナイイナイバーをしたお母さんの姿がとつぜん目の前から消失したら、赤ちゃんもびっくりするなんてレベルじゃなくなってしまうぞ。
だからといって、
のび太くんのように「アブタラカブダラピプペポパンノポンピッピドブデベビバブー」と、やたら長くて言いづらい呪文にしてしまうのも考えモノだ。
原作の呪文もかなり言いづらい呪文でしたが、
今回のアニメでは大人の事情で呪文の一部が改変されているせいで、さらに言いづらいことになっていた。
最後の「ドブデベビバブー」って、どこからきた発想なんだろう?
なんとなく「ウルトラB」を彷彿とさせるフレーズだ。
一息で噛まずに言える呪文にしておかないと、
今回ののび太くんみたいに、大事な時にうまく詠唱できずに自滅してしまう恐れがある。
のび太くんは、安全性を気にしすぎてTwitterのパスワードを無駄に長くしてしまったせいでログイン時に毎回面倒臭い思いをしてしまうタイプだと見ました。
そういえば、のび太くんは「魔界大冒険」の時はホウキに乗れていませんでしたが、今回はちゃんとホーキングができていました。
『魔法事典』ものび太くんをホウキで空を飛ばすことが出来るように、いろんな未来の技術やムズカシイものが注ぎ込まれているんでしょうなあ。
「チンプイ」でお馴染みの「科法」をドラえもん世界に持っていったら、こういう感じになるんでしょうか。
『魔法事典』は、好きな呪文や発動条件を書き込むことができるので、
「マハリクマハリタ」とか「パンプルピンプル」とか「キュアップ・ラパパ」などといった呪文を書き込んで、好きなアニメや漫画キャラのなりきりごっこをしてみるのも楽しそうだ。
それなりのコスチュームを着て、
『魔法事典』の力で手からかめはめ波やドラグスレイブを出したりすれば、コスプレにもかなりの迫力が出そうである。
もしかしたら、未来のコスプレイヤーさん達の間では『魔法事典』が必需品になっていたりするのかも。
そんなことを考えつつ、1本目はおしまいです。
野比家、夢の温泉旅行(コミックス6巻収録)
2本目は秋の行楽シーズンを意識したお話。
『室内旅行機』で、自分の家を(見せかけだけ)立派な温泉旅館にしよう!
どこでもドアさえあれば、温泉旅行に行くくらい容易そうですが、
「連休なんて乗り物もホテルもどこも満員で疲れに行くようなもの」とパパも言っていましたし、
自分の家を立体映像で温泉旅館にして、雰囲気を味わうくらいがいちばん手軽なのかもしれません。
宿泊費や交通費がかからないところもメリットのひとつですな。
最近は温泉街も過疎化が進んでいると聞きますが、
今回のお話に出てきたようなロビーにお土産売り場がある温泉旅館って、今でも残っているんでしょうかね。
今回は未来の道具で野比家を温泉旅館にしましたが、現在の技術でもVRを使えば実現できそうな気がする。
でも、VRメガネをかけながらだと、あんまり温泉に来た気がしないか。
見せかけの立体映像とはいえ、温泉旅行を満喫するパパとママ。
『室内旅行機』さえあれば、様々なワガママに答えることもできますし、『きせかえカメラ』で浴衣に着替えれば気分はすっかり温泉旅館だ!
あとどうでもいいけど、入浴時にパパとママが一緒の湯船に浸かっていたのが気になりました。
温泉旅行で夫婦仲もアツアツになったようで何よりです。
そしてクライマックスでは、最近話題の「若おかみ」ならぬドラおかみが登場だ!
原作よりも、やけに気合の入った女装である。
そんなドラおかみは、パパに「宿泊料」として現金3万円を要求。
パパもパパで、酔っぱらっていたせいか、バカ正直にお金を支払ってしまった。
もちろんすぐに我に返ってドラえもん達を追いかけるパパでしたが、立体映像の見えない壁にぶつかって卒倒。
その後にのび太くんの「やっぱり温泉旅行は最高だね」というコメントで物語は締められた。
なんかドラえもんの女装にオチの勢いが全部持っていかれたような気もしますが、
まあ、楽しい温泉旅行気分は味わえたようですし、よかったんじゃないでしょうか。
そんなわけで、今週はここまでです。
●ドラドラニュース●
本編の後に来年公開の映画「のび太の月面探査記」のお知らせが。(映画の詳細についてはこちら)
この日の放送では、制作発表会見の様子や映画の最新映像も放送されました。
今年の映画ドラえもんの着ぐるみはウサミミ姿なんですね。
■次回予告■
次回の放送は10月26日。
「合体ノリ」「行け!ノビタマン」の2本をお送りします。
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