2019年11月30日放送分 ネタバレ注意!
ピクニックで先をこせ(アニメオリジナル)
スネ夫から今度の週末に高井山へピクニックに行くことを告げられたのび太くん。
しかし「レジャーシートが5人用だから」というよくわからない理由でピクニックへの参加を拒否されてしまった!
スネ夫の伝家の宝刀ともいえるいつもの流れですが、「レジャーシートが5人用」というのはなかなかにすごい断り方だ。
これまでに登場した中では「3人用のビデオ」以来の珍商品だと思う。
「新しく7人乗りの車を買ったからのび太も乗れるぞ」と期待させておいてから落とすやり方、なかなかにムゴいぞ。
もちろん、この扱いに激怒したのび太くんは、
「ピクニックで自分が先回りして、スネ夫たちをビックリさせよう」という計画を思いつくのでありました。
まあ、のび太くんにはドラえもんがついているので、計画実行自体はすぐに出来ます。
『星型バッジらしきものをくっつけることで手持ちのモニターからスネ夫たちの居場所がGPSで確認できる道具(名称不明)』もあるので、
何も知らずに登山道を登っているスネ夫たちを追い越すことも、そんなに難しいことではありません。
しかし、のび太くんが、
「パパもママもいて、食べ物も無いと全然楽しそうじゃないよ!」とピクニックに対する謎のこだわりを見せたせいで、
やることが無駄にややこしくなっていくところが今回のお話の見どころとなっております。
高井山の中腹で「普段着のままの野比一家」を目撃したら、それはそれでスネ夫たちもビックリしそうな気もしますが、
のび太くんの中では「あ、こいつらピクニックに来てるな」と思わせなきゃ、
勝ったことにはならないという考えなんでしょう。
ピクニックで売られたケンカは、ピクニックで返すのが礼儀だ!
のび太くんのワガママを叶えるためにいったん家へ引き返し、
『グルメテーブルかけ』でピクニック用の料理を、
『きせかえカメラ』でパパとママの服装をピクニックっぽい格好にしたことで準備は万端。
誰がどう見ても「ピクニックに来た」としか思えないピクニック状態で、あらためてスネ夫たちを待ち構える!
ところが、パパの酒友達である祖古梨(そこなし)さんがやってきたことにより、パパとともに酔っ払いへとトランスフォーム。
せっかくこしらえたピクニック状態もすっかり「お花見の宴会場」と化してしまったため、スネ夫との対面はこれまた見送ることとなった。
ちなみに、祖古梨さんは「もどりライト」の回に出てくる人ですね。
それにしても『グルメテーブルかけ』って、ウイスキーといったアルコール類も出せるんですか。
これで「おつまみ」も出せたら、
無限に家呑みができちゃいそうなので、なかなかにキケンな道具である。
22世紀の居酒屋さんも商売あがったりになってしまうぞ。
こうして『どこでもドア』で何度も高井山との行き来を繰り返したことがママの怒りを誘い、
「なんですかさっきから。いい加減にしなさい」「イヤです。もう外には出ません!」と非協力的になってしまったため、
その対策として、お次は『空間入れかえ機』で高井山の土地と野比家を家ごと入れ替える作戦に切りかえていくことに。
これなら何度もどこでもドアで移動しなくて済むし、
『グルメテーブルかけ』で出した美味しそうな料理でママのゴキゲンも直ったので、万事解決だ!
ピクニック感を損なわせる野比家の存在も『立体映写機』をつかって隠すことでカバー。
(※今回はこの名称でした)
「自分が思う理想のピクニック」にうるさかったのび太くんも大満足なピクニックになったようです。
でも、『安全焚火』と『テントハンカチ』まで設置しちゃったら、
もはやそれはピクニックを通り越して「キャンプ」になってしまうのではないだろうか?
その2つのグッズもすべて「キャンプセット」の中のものだし、蛇足感が強くなってしまったような気がする。
内容あんまり知らないけど、最近話題の『ゆるキャン△』ってこういう感じなんだろうか?
とにかく、のび太くん理想のピクニック状態を実現させたおかげで、
『グルメテーブルかけ』の出した料理につられて、ジャイアンとしずかちゃんはあっさりとのび太側に寝返っていき、
スネ夫のパパがお重弁当を道中のベンチに置き忘れるという大ポカをやらかしたことで、最終的にはスネ夫くんものび太ピクニックの仲間になったのでした。
やっぱりピクニックは喧嘩せず、みんなで楽しむのが一番ですよね。
こうして、ピクニックは無事大団円を迎えるはずだったのですが、
ジャイアンの投げたフリスビーが『立体映写機』にぶつかった衝撃で、隠していた野比家があらわれてしまうハプニングが発生。
さらに、まだ酔っぱらっていた祖古梨さんがクネクネ踊っている姿で話が終わるという、なんとも間の抜けた感じでピクニックは幕を閉じていった。
物語のオチを酔っ払いに託すんじゃない!
とはいえ、これくらいのハプニングがあったほうが「楽しかった出来事」として記憶に残りやすかったりするんですよね。
ちょっとしたトラブルも含めて、いいピクニックになったんじゃないかと思います。
1本目の感想はここまで。
●ドラドラニュース●
11月限定のLINEアイキャッチ5週目。多分これで最終回。
先週の感想でも「これで最終回だ」と言ってましたが、11月はまだ放送回があったことに気づいてませんでした。すいやせん。
かがみのない世界(コミックス27巻収録)
2017年11月24日放送分の再放送。 また再放送か!
当時の感想記事を読み返してたら、「12月にドラえもんの放送がないこと」を気にしている様子がうかがえました。
そうか。金曜日の頃は12月の放送予定がほとんど特番で潰れちゃってたんですよねえ。
放送枠はかわっちゃったけど、今年は年末までドラえもんが楽しめそうです・・・楽しめるよね?
で、『かがみのない世界』を2年ぶりに見て思ったことをちょっとだけ。
この世界には自分の姿を見れるものが存在しないので「似顔絵屋さん」がそこら中にあり、
スネ夫のように絵の上手い人は「あえて実物よりもイケメン・美人に描く」というテクニックを使い、周囲の人からモテているようであった。
たしか『まんが道』でも、実物そっくりに似顔絵を描いてしまいヒンシュクを浴びた満賀に対し、
才野茂が「似顔絵は盛って描け」といった助言を送るくだりがあった。
「似顔絵」ってのは、依頼した人が喜んでくれるなら別に似てなくても構わないってことなんでしょうね。(ちがう)
あと、『のび太の月面探査記』で脚本をつとめた辻村深月先生の代表作に「かがみの孤城」という作品があるのですが、
「かがみのない世界」では、この作品のタイトルもおそらく違ったものになっているハズです。
かがみのない世界における「かがみの孤城」、いったいどんな作品になってるんだろう?
「ガラスの孤城」という代替タイトルが一瞬脳裏に浮かんだけど、わたなべまさこ作品と被ってしまうので自主的にボツにしました。
そんなわけで、今週のドラえもん感想記事は以上です。
●スネ夫としげお●
「かがみのない世界」からの受けトーク。
かがみのない世界におけるサバンナ高橋さんが自分の顔を初めて見たら「お腹弱そ~」と思うそうです。
かがみのない世界にちなんで(?)、「あるなしクイズ」も出題。
問題の内容を文章で説明するのめんどくさいので、上の動画(期間限定公開なのでお早めに)で確認してみてください。
それにしても、シンキングタイムが短い!
■次回予告■
次回の放送は11月7日。
「多目的お守りは責任感が強い」「野比家、夢の温泉旅行」の2本をお送りします。
前回の感想:ドラえもん感想(ウルトラリング&いろいろソーダセット[再])