SHIINBLOG

勝手に決定!「この藤子不二雄パロディがすごい!2017」を発表します。(第2夜「ドラえもん(設定部門)」編)

 

 (曲:ドラえもんのうた)

空を自由に~♪ 飛びたいな~♪

 

 

ハイ!

 

 

f:id:genshiohajiki:20171210163127j:plain

(このくだり終了)

 

 

というわけで、ここ1年で見つけることの出来た様々な漫画の藤子パロディを勝手に表彰する企画「この藤子不二雄パロディがすごい!」。

第2夜は、ドラえもん(設定部門)」の発表です。

ドラえもんに関係したワード、世界観などを最も面白くパロディ・言及した漫画作品に与えられる賞でございます。

 

 

まず、この部門で今年一番のトピックスといえば、

少年ジャンプのDr.STONE」がドラえもんの名前を出したということです。

 f:id:genshiohajiki:20171203234342p:plain

本家「このマンガがすごい!2018」にもランクインした人気作品でこうしてドラえもんの名前を出してもらえるのは、藤子ファンとして素直に嬉しいです。

ただ、これ以降本編でドラえもんに触れることがなくなってしまったのが少し残念。

今後の展開とドラえもんへの新たな言及に期待しましょう。

 

 

 

そして、佐藤秀峰「Stand by me 描クえもん」の単行本発売もドラえもんパロディ界における今年の大きな話題のひとつ!

 Stand by me 描クえもん 1 (SPコミックス)

タイトル自体が「STAND BY ME ドラえもん」のパロディであり、ドラえもん的なポジションのおっさんも出てくるけど、

内容自体は漫画業界のドロドロを描いた純粋かつ混沌としたドラえもんパロディ作品!

ときどき思い出したかのように「描男のくせになまいきだぞ」「オレ達は描男くんの奴隷じゃねーっつーの」といったセリフも飛び出してくるので、作者もそういう認識でやってるはずだ!

 

でも、そんな暗い感じの漫画を描いているのに、

 f:id:genshiohajiki:20170405022921j:plain

作中に出てくる雑誌の中でちゃっかり自分の漫画を巻頭カラーにしちゃってるところは結構好きです。

佐藤秀峰先生もお茶目ですねえ。

 

 

 

そして、この「ドラえもん(設定部門)」は、

本家「このマンガがすごい!」にもランクインしているorランクインしそうな話題作も数多くエントリーしているのも見どころです。

 

 

まずは昨年の「このマンガがすごい!」でオトコ編1位を受賞した「中間管理職トネガワ」より!

 f:id:genshiohajiki:20170206231249p:plain

ドラえもん・・・!」と泣きじゃくる黒服!

このコマだけ切り取られて、どういう状況なのか理解できる者は手を挙げろ!

 

 

 f:id:genshiohajiki:20170206232656p:plain

状況はよくわからないけど、混沌とする酒席!

 

 

 

さらに、この秋から少年チャンピオンに移籍連載&アニメ化も決定した魔法少女サイトでも!

 f:id:genshiohajiki:20171010214135j:plain

ほんわかぱっぱー。やった!ドラえもんネタだ!

 

 

 

さらにさらに、ゆうきゆう「マンガでわかる診療内科」でもドラえもんネタ!

 f:id:genshiohajiki:20171010235717j:plain

「ストレスは悪いことばっかりじゃないよ」みたいなこと言ってる最中で!

 

 

 f:id:genshiohajiki:20171010235947j:plain

(拡大中・・・。)

 

 

 f:id:genshiohajiki:20171011000125p:plain

パロディ元を超越するポケットが爆誕していた!

残りの1次元はどっから持ってきたのかは一切不明!!

 

 

 

さらに、サンデーSに載った「魔王城でおやすみ」「古見さんは、コミュ症です。」のコラボ漫画にて!

 f:id:genshiohajiki:20170202233853p:plain

どこかで見たことのある次元トンネルは、古見さんの机の引き出しに繋がっていた!

 

 

そして・・・。

 

 f:id:genshiohajiki:20170202234400p:plain

ショウガクカーン(引き出しから出てくる時の音)

そりゃ、古見さんもそういう反応になりますよね。

 

 

 

そういえば上の文章書いてて思い出しましたが、昨日も言ったように「ドラえもんパロディ」には様々なパターンがあります。

というわけで、まずはこちらをご覧ください。

 

 f:id:genshiohajiki:20171204001035p:plain

 

 

 f:id:genshiohajiki:20171204003023p:plain

 

 

 f:id:genshiohajiki:20171010221239j:plain

 

 

 f:id:genshiohajiki:20170701071331p:plain

 

 

 f:id:genshiohajiki:20170617074420p:plain

はい。

いま見てもらったのは、「どっかで見たことのある時空間パロディ」の数々でした。

今年は何かいっぱい発見することができました。

 

 

 

さらによく見かけるのが、「たとえツッコミ」の一環でドラえもんの名前を出すパターンです。

これはちょっとツッコんでいる内容を比較してみると面白いので、今年見つけたやつ全部を紹介したいと思います。

 

 f:id:genshiohajiki:20170111232111p:plain

柊様は自分を探している。」のツッコミ。アイツ呼ばわり。

 

 

 f:id:genshiohajiki:20170329020140j:plain

青春兵器ナンバーワン」より。大長編ドラえもんツッコミ。

 

 

f:id:genshiohajiki:20161216235121p:plain

「手裏剣トンマ」のたとえツッコミ。ポケットから物をいっぱい出す人に対して。

 

 

 f:id:genshiohajiki:20170412235253p:plain

てーきゅう」のたとえツッコミ。ポケットからウコンを出した人に対して。

 

 

 f:id:genshiohajiki:20170716160443j:plain

川柳少女」より。テンパってる人に対して。

 

 

 f:id:genshiohajiki:20170802014802p:plain

もう一丁「青春兵器ナンバーワン」より。ミニドラってそういう存在だったの?

 

 

 f:id:genshiohajiki:20171125021216p:plain

「MASTER&D」より。寝つきのいい人に対してのツッコミ。

 

 

さらに、ひみつ道具の名前を出してツッコむパターンも。

 

 f:id:genshiohajiki:20170521221932p:plain

「なんと!でんぢゃらすじーさん」より。四次元ポケット。

 

 

 f:id:genshiohajiki:20170329032208p:plain

涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」より。雑な宣言、雑な水着回、そしても〇もボックス。

 

 

  f:id:genshiohajiki:20171010220602p:plain

厳密に言えばツッコミではないけど、

王様の仕立て屋~フィオリ・ディ・ジラソーレ~」では、どくさいスイッチも。

 手書きで「どくさいスイッチ」って書いてあるのが、なんかジワジワきますね。

 

 

そして今年は、「どこでもドア」に言及する漫画も多かった!

 

  f:id:genshiohajiki:20171010215644j:plain

ワカコ酒」でワカコさんがどこでもドアで博多まで行ったのを皮切りに、

 

 

 f:id:genshiohajiki:20171109204724p:plain

少年シリウス「アヴァルト」でど〇でもドア発言があったり、

 

 

 f:id:genshiohajiki:20170708005507p:plain

週刊少年マガジン「楽々神話」の「どこにでも行けるドア」発言。

 

 

 f:id:genshiohajiki:20171010222413p:plain

週刊少年マガジン「彼女、お借りします。」で「どこでも〇ア」発言。

 

 

 f:id:genshiohajiki:20171010231657p:plain

週刊少年マガジン「血戦の九遠」で「どこでもドア」発言があったりしました。 

 

とりあえず思うのは、講談社作品が多すぎる。

今年はどこでもドア関連で講談社になにかあったのだろうか?

 

 

 

そんなこんなでいろんなパロディが出揃いましたが、

激戦の「ドラえもん(設定部門)」を制したのは、この作品!

 

 

f:id:genshiohajiki:20171019230303p:plain

今年のドラえもん(設定部門)」道満清明「バビロンまでは何光年?」が受賞しました。

おめでとうございます!

 

 

ヤングチャンピオン烈」連載のこの作品。

まだ単行本は出ていないのですが、とにかく藤子パロディのマニアックさが群を抜いていたのが授賞理由です。

 新連載の宣伝からも、明らかに藤子作品を意識しているのがわかりますし、

 

 f:id:genshiohajiki:20170803223815j:plain

何の脈絡もなく、こういうネタをぶっこんでくれるのがいい。

 

 

 f:id:genshiohajiki:20170522014947j:plain

この「ガルタイト」ってのも、おそらくのび太の宇宙開拓史」に出てきたあの鉱石のことなんでしょうね。

 

今の商業誌で、ドラえもんにある程度詳しくないとわからないネタを突っ込んでくれる作品はなかなか貴重です。

これからの期待も込めて、勝手に賞を送らせていただきます。おめでとうございます。

 

 

というわけで、第2夜もこれにて終了!

明日はドラえもん以外の藤子F作品パロディ」を語りたいと思います。

それではみなさん、また明日もお会いしましょう!

 

 

 f:id:genshiohajiki:20170811234902j:plain

そしてこれが、「なんだかよくわからない空き地」の画像です。

 

 

http://3.bp.blogspot.com/-Peo7_ElXhxU/VD3R2oUl25I/AAAAAAAAoJ4/j5QFdoEKTD8/s800/akichi.png

そしてそして、こちらはいらすとやの「空き地」のイラストです。

どっかで見たことあるような・・・。

 

 

よりぬき水爆さん (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)

よりぬき水爆さん (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)