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「ゴロウ・デラックス(課題図書:「ドラえもん物語 ~藤子・F・不二雄先生の背中~」)」を見た感想

 

もう放送は終わっていますが、

稲垣吾郎さんがトークホストを務めるTBS系列の番組「ゴロウ・デラックス」にて、

むぎわらしんたろう先生の「ドラえもん物語」が11月2日・11月9日の2週にわたって取り上げられました。

 

 

【過去記事】

 ・「ドラえもん物語 ~藤子・F・不二雄先生の背中~(前編)」感想! これがむぎわらしんたろう先生のまんが道

 ・「ドラえもん物語 ~藤子・F・不二雄先生の背中~(後編)」感想! むぎわらしんたろう先生と藤本先生の物語

 

藤子F先生と関わりの深い作品ということから、

今回の番組収録は「藤子・F・不二雄ミュージアム」の中で行われ、筆者であるむぎわらしんたろう先生もゲストとして番組に登場。

ミュージアム内に飾られている藤子作品の原画や、藤子F先生が生前使っていた作業机などを鑑賞しつつ、

むぎわら先生が藤子・F・不二雄先生との思い出を語っていくという内容でございました。

 

藤子F先生に関するエピソードトークの他にも、

むぎわら先生がアシスタント時代に資料用として使っていたスクラップブックをお披露目したり、

漫画内でも描かれている「アシスタント達が作ったプレゼント用のくす玉が藤子F先生の顔面に直撃した事件」の実際の写真がテレビで流れるなど、見どころはたくさん。

 

あとは、登場してすぐに稲垣さんから「大人になったのび太君みたいですね」と突っ込まれ、「よく言われます」と照れ笑いを浮かべるむぎわら先生や、

番組恒例のリーディングコーナーで藤子F先生の役をやることになってしまい、少し緊張しながらセリフを朗読するむぎわら先生、

コロコロ原画展で飾られている「自分が『海底鬼岩城』のイメージポスターを描いて入賞した時の記事」をさりげなく出演者の人たちに自慢しようとするむぎわら先生などが見れたのもよかったです。

とにかく、むぎわらしんたろう先生のファンだったら見ていないと確実に損になってしまうような内容にもなっていましたね。はい。

 

そして、特に圧巻だったのが、藤子F先生が「のび太のねじ巻き都市冒険記」連載中最後に遺した直筆ラフ画!

 

ねじ巻き都市冒険記の連載第3回はこのラフ画をもとに内容を仕上げていったとのことなのですが、

実際に出てきたラフ画が本当にラフにしか絵が描かれていなくて本当にびっくりした。

キャラクター達や登場するアイテムも本当に大まかにしか描かれていないどころか、セリフすら断片的にしか書かれていないという、何も知らない人間からしたら何の情報もつかめなさそうなくらいのラフっぷりだった。

 

自分たちは単行本に載っている完成原稿を見ているので、説明されればそれがどのページの絵なのかはわかるとは思うけど、

当時の藤子プロのスタッフさんたちはあのラフ画から、あの第3回の原稿を仕上げていったのかと考えると、本当にすごいとしか言わざるを得ません。

 

でも、藤子F先生も「スタッフのみんななら、これだけでもわかるだろ」と信頼していたからこそあのラフ画を残したのかもしれませんし、

実際にむぎわらしんたろう先生も、そのラフ画がどのシーンのものなのかをスラスラと言い当て、その場にいた稲垣さんをかなり驚かせていました。

そういう信頼関係って、ほんと大事ですよね。

 

ドラえもん物語 ~藤子・F・不二雄先生の背中~」には、

そんな藤子F先生とむぎわら先生との思い出がたっぷり詰まった内容となっていますので、興味のある方は是非読んでみてください。

というワケで、感想おわり。

 

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