SHIINBLOG

ドラえもん感想(スーパーヒーローふろしき&カッコータマゴ)

2016年12月2日放送分  ネタバレ注意!

 

スーパーヒーローふろしき(コミックス3巻収録)

タイトルバック:スーパーダンになって空を飛ぶドラえもん

 

来年から始まるドラマ「スーパーサラリーマン左江内氏」を意識した(?)回から今週はスタート。

のび太君も大好きなTV特撮番組「スーパーダンのコスプレで空き地に現れたジャイアン

正義の味方・スーパーダンに影響されたジャイアンのび太君に対して「何か困った事があったら助けてやるぞ」と告げますが、当の本人は「今のところ大丈夫」と言うだけ。

しかし、正義の味方をやりたいジャイアンのび太君の後をしつこく追いかけ回してきます。 

どちらかと言えばジャイアンのせいでのび太君が困った状況に置かれているぞ!

 

その後も近所中の子供たちの家を巡って困ったことは無いかと聞きまくる正義の味方・ジャイアン

しかし、力を振るう相手が全く見つからず、段々と機嫌が悪くなり始めてきました。

 

この状況に困ったスネ夫達は「当たった人が悪者を見つけてジャイアンにぶん殴ってもらう」というくじ引きを提案。

そして、そこへやって来たのび太君。「くじならいいよ。くじなんか当たった事無いもん」と前フリも十分にくじを引いてみたところ、案の定大当たり。

さらにスネ夫から「手っ取り早くのび太が悪者になって殴られればいい」と無責任なアイデアも飛び出したため、怒ったのび太君はくじの約束を無視してその場を立ち去ろうとしますが、スネ夫「スーパーダンのび太が用があるって」ジャイアンを呼び寄せてしまったのでさあ大変。

のび太君は急いで家へ逃げ帰りますが、悪者をぶっ飛ばしたいジャイアンはまだまだ諦める様子がありません。

 

そんなのび太君に対し、ドラえもん「『スーパーダンなら間に合ってる。僕がスーパーダンだ!』と言えばいい」「スーパーダンごっこふろしき」なる道具を出してくれました。

スーパーダンドラえもんのいた22世紀でも大人気のヒーローで、この道具も未来の子供たちがスーパーダンごっこをする時に使っているオモチャなんだとか。

オモチャとはいえ、よーく目を凝らせば壁の向こうも透視できますし、低空飛行&遅いスピードながらスーパーヒーローのように空も飛べることが出来ます。

子供達が遊びで使うものなのに、あまり高性能すぎると事故が発生しちゃいますからね。昨日が制限されているのも安全対策の一環でしょう。

おもちゃ屋さんで売っている仮面ライダーベルトとかも22世紀になったらこんな感じに性能よくなったりするんでしょうかね?

 

ということで、スーパーダンごっこふろしき(以下、スーパーダンふろしき)を身に着けて家の中をフワフワ飛んでいたのび太君。

ママから蛍光灯の取り換えを頼まれても、スーパーダンふろしきさえあれば(危なっかしいながらも)交換も容易いもの。

この働きぶりにママも思わず笑顔を浮かべます。わが子・スーパーマン

 

こうして身も心もスーパーダンになりきったのび太君。早速空き地で自分がスーパーダンであることをみんなにアピールします。

でも、本来正義の味方って他人から正体を隠して働くもんじゃないのか?まあいいか。

しかし、傍から見ればただ単にのび太君もジャイアンの真似をしてスーパーダンになったようにしか見えません。

そこでのび太君はジャイアンのようなマガイモノと違って自分には弾丸を跳ね返すほどのパワーがあることをアピールしますが、

それを真に受けたスネ夫達がサッカーボールやらその辺の石やらをのび太君に投げつける行為を始めてしまいました。のび太君はブロック塀じゃないんだぞ!

挙句の果てにはのび太君にコンクリートブロックを投げつける者まで現れましたが、そこですかさずのび太君は拳ひとつのみでブロックを破壊。

このアクションにさっきまで石を投げつけていたスネ夫達も感心。ようやくのび太君が本物のスーパーダン?であることを認めたようです。

ブロックを殴った拳は思いきり腫れていましたが、その痛みと引き換えにのび太君は「ヒーローの信頼」を手に入れることができました。

 

すると、噂を聞いて駆け付けたのかもう一人のスーパーダンであるジャイアンも登場!

この町にヒーローは1人で充分。2人のスーパーダンはひとつしかないヒーローの座を巡って決闘を行うこととなりました。 おお!アメコミなんかでよく見る展開だ!

しかし、決闘といっても、壮絶なバトルとかそういうものではなく、見た感じでいえば単なる殴りあいのけんかと言った方がいいのかもしれません。

それも見ているスネ夫君から「どっちもどっちだね」と呆れられるほどの迫力の無さです。

こうしてしばらく泥仕合は続き、最終的にジャイアンのつけていた風呂敷を奪ったのび太くんの方が勝ったようです。

なお、その決闘を見ていたスネ夫君曰くのび太君が)やっと勝ったって感じ」だそうです。

 

形はどうあれ、勝ったのはのび太君。

のび太君はこの力を正義のために使うため、悪者と戦うことを誓いました。

でも、そう簡単に悪者がいるわけもなく、のび太君はドラえもん「ねえ、悪者出してよ~」と無茶なお願いをします。

やってる事がジャイアンと変わらないぞ!

 

そんなのび太君にドラえもん「街の平和を見守っていればいいじゃない。スーパーダンなんだから」とアドバイスを送ります。

このドラえもんのアドバイスを聞いたのび太スーパーダン。さっそくそのアドバイスを生かすべく、この町の平和の象徴・しずかちゃんを見守るためにお風呂場の中を透視することにしました。

これで3週連続でしずかちゃんのお風呂を覗いている事になるけど、正義のためならば仕方がない。

ですが、肝心のしずかちゃんはお風呂に入っていなかったため行動は空振りに終わったばかりか、

その後はスネ夫から買った本の荷物運びをさせられたりと、スーパーヒーローとしての力を振るえない展開が続きます。

 

しかし!ここでどこからともなく「ドロボー!」という声が響き渡ります。待望の悪人の登場だ!

そう来なくっちゃとばかりに声の方向へ向かうのび太君。

そしてドロボーの被害を受けたおばさんの指差した方向にいたのは、屋根の上にいるドラ猫でございました。

あのおばさんの夕食のメニューらしき焼き魚を屋根の上でおいしそうに食べています。

 

焼き魚はもう大分食べられてるし、もう諦めたほうがいいんじゃないかとも思いますが、今は正義の味方・スーパーダンの身なのでしぶしぶながらドラ猫と戦います。

ドラ猫のいる屋根に降り立ったのび太君。顔を爪で引っかかれつつも奮戦しますが、その戦いのドタバタで何故かスーパーダンふろしきがドラ猫の首に。

そのままスーパーダンと化したドラ猫は空を飛んで行ってしまい、のび太君は屋根の上に取り残されてしまいましたとさ。

スーパーダンごっこふろしきをつけていてものび太君はドラ猫より弱かった!

ということは、そんなスーパーダンのび太に喧嘩で負けたジャイアンはドラ猫以下ってことですね。(暴論)

 

 

CM

小学館「小コレ!」のCMにドラえもん第1巻が出ていました。

・12月4日開催のM-1グランプリ(優勝:銀シャリ)のCM。ドラえもんとのび太君が漫才してたのももう6年前かあ。

・厳密にはCMとは違うかもしれませんが、今年の「大みそかだよドラえもん」の告知も。

 (詳細:大晦日はこれで決まり! 12月31日午後4時半から「大みそかだよドラえもん」1時間スペシャル放送決定! - 原子おはじき

・Bパートの間に流れるCMで三協アルミのCMが。なんか久しぶりに見たような気が。

 

 

カッコータマゴ(コミックス27巻収録)

タイトルバック:割れたタマゴの中からまたタマゴが出てきてキョトン顔のドラえもん

 

部屋でグッスリひるね中ののび太君のもとに調教師の服を着たママが登場!

手に持ったムチを使い、のび太君に対して奴隷のように宿題やお手伝いをさせることを強要しています。

恐ろしい、これがのび太君のママの本性・・・かと思いきや、ここまでのは全てのび太君のイメージ。

どうやら「これくらい怖いんだぞ」っていうのび太君の誇張の効いた説明だったようです。

空き地でその話を聞いていたみんなもあまりのありえなさに全員大笑いしていました。

余談ですが、原作の調教師ママの格好は何となく「サイボーグ009」のゼロゼロナンバーサイボーグ達に似ている気がします。気のせいですかね。

 

家に帰ってきたのび太君。するとドラえもんが頼んでもいないのに未来デパートから送られてきたカッコータマゴの扱いに困っておりました。

他の鳥の巣に卵を産むカッコーの習性になぞらえた名前のつけられたこの道具。

これを持っていれば勝手によその家の家族になれてしまうという、ドラえもん曰く「ずるい道具」なんだそうです。

 

そんな「カッコータマゴ」を見つけたのび太君。

先ほどのママへの恨みもあって「使っちゃおうかな~」なんて言ってますが、とうぜん冗談で言っているだけであり、使う気はさらさら無いようです。

「いくらひどい親でも、親は親だ」とママを気遣う発言もしておりましたが、その直後にうっかりバケツをひっくり返してママにこっぴどく叱られたことで、

一転して「使ってやる~!」とカッコータマゴを使って他の家の子供になることを決心するのび太くんなのでした。様式美!

 

そんなわけで家を飛び出したのび太君は「お金持ちだから」という理由でスネ夫の家の子供になることに。

普通なら玄関に入った所で不審者扱いされてつまみ出されそうな状況ですが、カッコータマゴの効果でスネ夫のママからいたれりつくせりの歓迎を受けるのび太君。

豪華なおやつをいただいた上に、おこづかいまで貰った事ですっかり前の家への未練は無くなってしまったようです。

 

そんな状況を知らずに家へ帰ってきたスネ夫君。しかしカッコータマゴによって「のび太=自分の息子」と洗脳されてしまったスネ夫のママから「どなたざます?」と完全な不審者扱い!

そのまま玄関からつまみ出されてしまいました。

家に入れてもらえず物置にあったゴミを使ってしかたなく窓から自宅に侵入したスネ夫君は、そこでようやくのび太が自分の家を乗っ取っている事を知るのでした。

なお、その中でのび太君がオシシ仮面」のゲームをプレイする場面もあったり。あの漫画、ゲーム化されてたのか!

自分の家を取り返そうとのび太君に襲いかかるスネ夫ですが、カッコータマゴによって洗脳されてしまったスネ夫のママには勝てません。

スネ夫君はとうとう家の敷地外にまで追い出されてしまい、家の門まで閉められてしまいました。

「知らない間に他人に自分の家を乗っ取られてしまう」って何だか世にも奇妙な物語とかでありそうな話だ。もしも自分がスネ夫君の立場になったらと思うとゾッとする。

カッコータマゴが普及しているはずの未来の世界では、勝手に他人の家を乗っ取って死ぬまで暮らしてしまうような悪い奴とかはいないのだろうか?

そして、そんなスネ夫君の様子を見ていたのび太君は「このタマゴの威力は凄いぞ~」とカッコータマゴの効果に感心しているだけで、スネ夫君がかわいそうだとは一切思っていない様子でした。のび太君って悪い奴だなー。

 

カッコータマゴの効果に感心したのび太君はさらに他の家の子供にもなってみることに。

当初はしずかちゃんの家の子供になろうかと考えていたのび太君でしたが、カレーの匂いに誘われてジャイアンの家に到着。

「カレーだけ食べたらすぐに帰ろう」とさっそく住居侵入をしますが、ジャイアンのママもカッコータマゴの効果のせいか「夕食まで待てないのかい」とカレーを出してくれるなど、いつもより優しくなっているような気も。

まあ、ジャイアンのママといえば普段ジャイアンに怒ってるシーンばかり見てきているので、いつもはこれくらい優しいのかもしれません。

こうして本当にカレーを食べただけジャイアン宅を後にしたのび太君。そして何も知らずに店の配達から帰ってきてカレーを食べたいと要求したジャイアンが叱られてしまうという理不尽展開に発展します。

さっきからカッコータマゴって災いしか生んでないぞ!

 

一方、家を乗っ取られてしまったスネ夫君はドラえもんに相談。

すぐにカッコータマゴのせいだと見抜いたドラえもんは、スネ夫と共にのび太君の元へ向かう事となりました。

そしてのび太君は、スネ夫のママに言われてお風呂に入ることに。

サウナルームに加えライオンの口からお湯が出るやつ完備というイメージ通りのお金持ちのお風呂を満喫していた頃、息子の服をクリーニングに出そうとしていたスネ夫のママがズボンの中に入っていたカッコータマゴを発見。

これを不要なものと思ったスネ夫のママは、すぐそばの窓からカッコータマゴを投げ捨ててしまいました。

で、その投げ捨てられたカッコータマゴは偶然にも家の外にいたドラえもんが呑み込んでしまいます。

 

投げ捨てたことでカッコータマゴの効果もなくなり、無事スネ夫のママにかかっていた洗脳も消滅。

風呂にのんびり浸かっていたのび太君を見て「何でのび太さんがうちのお風呂に!?」と正常なリアクションを取ってくれるようになりました。

いや、でも知らない間に他人が風呂に入ってたらもっと驚くよなあ。まだ洗脳がとけていないのかも。

 

こうして、スネ夫君は無事自分の家と自分のママを取り返すことが出来た・・・と思いきや、

ドラえもんがカッコータマゴを飲み込んでしまっているせいで、今度はドラえもんスネ夫だと思い込んでしまっているようでした。スネ夫君の明日はどっちだ?(この話終わり)

 

 

●ドラドラニュース●

「南極カチコチ大冒険」の最新映像公開。いま映画館でも流れている予告編第2弾のことですね。

詳しくはこちらの記事で。→「のび太の南極カチコチ大冒険」予告編第2弾が公開されました。今度の映画の舞台はアトランティス!? - 原子おはじき

 

 

■次回予告■

次回は12月9日放送。「南極ペンギンを救え!」「日づけ変更カレンダー」の2本立てです。

藤子・F・不二雄大全集 中年スーパーマン左江内氏/未来の想い出

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