2016年8月12日放送分 ネタバレ注意!
なし
(※2週連続オープニング・トークなし。今日のお話は2本ともパク・キョンスンさん演出の作品!)
ダジャレでやっつけろ!(アニメオリジナル)
「おじさん、エッフェル塔に住んでるなんてよっぽどエッフェル塔好きなんだね」
「ノンノン、大嫌いだよ」
「じゃあなんでそこに住んでるの?」
「ここならエッフェル塔が見えないだろう?」
というスネ夫のおフランスジョークから始まった今回。(元ネタ)
しかし、のび太君はこのジョークの意味を理解できず「今のどこが面白いの?」と言ってしまいます。
その言葉を聞いたスネ夫が「じゃあ何かジョーク言ってみろよ!」とのび太に返したところ、「じゃあ、とっておきのを・・・」「本当に面白いからね~」と前フリをかますのび太君。
そして自信満々に「パンダの好きな食べ物は、パンだ!」と発言。周りの空気が一気に南極カチコチ大冒険と化しました。
このあまりにもなダジャレに、スネ夫から「そういうダジャレが一番つまらないんだよ!」と言われ、悔しがるのび太君。
家に帰ってからも悔しがり続けるのび太君にドラえもんが慰めに「どんなことを言ったの?」と聞いた結果、ドラえもんまでカチコチにするという二次被害まで発生していまいました。
そんな自分のダジャレのセンスをみんなに理解させたいというのび太君に対し、ドラえもんは「ダジャレーダー」というひみつ道具を取り出します。
22世紀のパーティーグッズとして使われているらしいこの道具。これを頭にかぶってダジャレを言うと15分間だけそのダジャレの通りになってしまう効果を持っているそうで、
試しにのび太君が学習机の椅子に向かって「そのイス、いいっすね」と言ってみたところ、たちまち豪華な椅子になってしまいました。
さらに「ネコが寝ころんだ」と言うと、目の前のドラえもんが寝ころんだりと効果はバツグン。
台所で「昆布がよろコンブ」と言えば鍋の中の昆布が喜び始めたり、「ふとんがふっとんだ」と言えば、パパが寝ていた布団がどこかへ吹っ飛んで行ってしまうなど道具の効果は無生物にも対応できる様子です。
そして、この道具に興味を持ったのび太のパパもこのダジャレ大会に参戦。
「ゲタが笑った。ゲタゲタゲタ」「湯呑みが英語をしゃべったよ。Do you know me?」「のび太のズボンが落ちた。ズボーン!」などのダジャレを連発しました。
どうやら、パパは擬音に頼るタイプのダジャレを好んでいるようです。
パパはまだまだダジャレに余力を残しているようでしたが、キリがなさそうなのでここで撤収。
のび太君はみんなに「ダジャレーダー」を見せに行くことにしました。
そんな道中で偶然図書館に行こうとしていたしずかちゃんと出木杉くんに遭遇。
さっそくのび太君はしずかちゃんにダジャレーダーをかぶせてダジャレを言わせようとします。
しずかちゃんもすぐにダジャレを思いつかないようでしたが、しばしの小考のあとに「ウシが笑った。ウッシッシ」と照れながらダジャレを答えました。
すると、その直後に目の前から「ウッシッシ」と笑うウシが出現!
どうやら「ダジャレーダー」は、ダジャレの通りにするためならば無からモノを生みだせる力まで持っているようです。おお、万能じゃないか。
そして目の前の実体化されてしまった自分のダジャレに対し、しずかちゃんは大変恥ずかしそうにしておりました。
続いては出木杉君。一体どんなダジャレを言うのかな?と思っていたら、
何故か「花の色は 移りにけりな いたづらに 我身世にふる ながめせしまに」と小野小町の和歌を暗唱しはじめました。
実は、この和歌には2重の意味があり、いわば駄洒落のルーツみたいなもんだそうです。(解説)
なかなか勉強にはなりましたが、果たしてこれはダジャレなのか?
いちおう和歌の情景を映し出していたので、これもダジャレーダー的にはダジャレ扱いということになるのですが、出木杉くんの賢さを見せつけられ嫉妬したのび太君はダジャレでこれに対抗。
「本が咳をした。ゴホンゴホン」というダジャレを言う事で勝手に勝利宣言をしていました。いったい何の対決なんだろう?
そして空き地にてスネ夫を発見したのび太君。さっそくダジャレで先程の仕返しをします。
「空き地に塀が出来たんだってねえ。へえ~」「土管が爆発した。ドッカーン!」などの物理的先制攻撃から「スネ夫はトイレへいっといれ」というダジャレでスネ夫君を失禁寸前に追い込むという精神的攻撃を加えます。
この仕返し方法に怒ったスネ夫。「そんなダジャレくらい僕でも言えるよ!」とのび太からダジャレーダーをぶんどり「のび太の毛がのびた!」とコール。
これにより一瞬でのび太君の毛が伸びてしまい、たいへん面白い髪型となってしまいました。
このスネ夫の行為で、怒りに火がついてしまったのび太君はスネ夫との「ダジャレ対決」を行うことに!
より面白いダジャレを言った者のほうが勝ちという大変シンプルなルールで行われるこの勝負。勝敗は偶然同じ空き地にいたジャイアンによって決められます。
まずは先手を取ったのび太が「ブタがスネ夫をぶった」と言い、スネ夫にダメージを与えると、
すかさずスネ夫も「鹿がのび太をしかった」とダジャレ。人間が動物に叱られるというシュールな光景を作りだし、場の空気を有利に持っていきます。
その後も「スネ夫の周りに臭いサイ」「のび太の周りにはうるさいサイ」「イカが怒った」「タイがたたいた」などのダジャレラリーが続き、
最終的にはのび太君の放った「カレーは辛え」というダジャレでスネ夫が激辛カレーを食べさせられ悶絶。「カレーがおつカレーさま」と言い残し力尽きた・・・かと思いきや、
単にダジャレが思いつかなかっただけらしく、スネ夫君は「さらにスケールのデカいダジャレを言ってやる!」と奮起。
戦いの場所をどこかの道路に移すと、「家が盛り上がってる。イエーイ」と宣言通りスケールのデカいダジャレを披露。
背景の住宅もノリノリになって動きます。
のび太君も「そこの道路が溶けてる。どうろどうろ」というダジャレで対抗しますが、スネ夫はさらに「雲がボヤいた。まったくもう」とダジャレで返す。とうとう勝負は自然現象を操る領域にまで達してしまいました。
これよりもスケールの大きいダジャレは無いのでは?とスネ夫君が勝利宣言をしようとした矢先、
ここでのび太君は天に向けて指を掲げると、「あの星、ほしい」とさらにスケールのデカいダジャレを発表。
これでまたしても勝負は振り出しに・・・と思っていましたが、そののび太君の言っていた「あの星」の様子が変です。
なんと、のび太君の言ったダジャレが実体化してしまい、
「欲しい」と言ってしまった小惑星がのび太君のもと、すなわち地球へと急接近。あと3分で地球に衝突してしまうというのです。急な展開だ!
そしてこの危機から地球を救うには、のび太君が「地球を救うようなダジャレ」を3分以内に言わなければならないという状況に追い込まれてしまいました。
のび太君も必死にダジャレをひねり出そうとしますが、この危機的状況に焦ってしまい、何のダジャレも思いつかなくなる悪循環に!
そうこうしているうちに、地球に小惑星が衝突するまであと1分を切ってしまいました。
自分ではもう何も思いつかない。「こんな時パパがいれば・・・」と思うのび太君でしたが、そこへ丁度タイミングよくのび太のパパが登場。
何の状況も把握してなさそうなパパにダジャレーダーをかぶせ、「『星』で何か地球を救うダジャレを言って!」と伝えるドラえもん。地球の命運はパパのダジャレセンスに託されました。
小惑星衝突まで残り30秒の中、必死でダジャレを考えるパパ。
しかし、さすがのパパでも「一杯やらないと調子が出ない」と言うほどダジャレが浮かばない様子。一杯やってる場合じゃないよ!
地球衝突まで残り10秒を切り、地球はもうおしまいだと思ったその時!
パパが「星が逃げて行ったよ。スターコラサッサ」というダジャレを奇跡的に思いついたことで見事地球衝突は回避。
ダジャレを言われた小惑星さんはニョキニョキと足を生やし、「スターコラサッサ」と言いながら宇宙のどこかへ走り去ってしまいました。
こうしてダジャレで地球を救ったパパ。
地球を救った後も「豹がおどろいた。ウヒョー」「ラクダは楽だ」「ナスの仕事は無す」「しいたけはうれしいたけ」「カニが納得した。たしかに」「ガチョウのあいさつ、ありがちょう」と気の済むまでダジャレを言い続けるのでした。ダジャレ王はパパだった!
そして、この10分弱のお話で何と34個ものダジャレが飛び出していました。約17秒に1回のペースでダジャレが飛び出していた計算になりますね。すごい回だった。
裏山ウォータースライダー(アニメオリジナル)
スネ夫のパパの友達の社長のプールに連れて行ってもらえたのび太君とジャイアン。
さっそくこのプール自慢のウォータースライダーに乗ろうとしますが、そこにはびっくりするぐらいの大行列が。
結局、日が暮れるまで5時間も並んだのにウォータースライダーに乗れないという結果に終わってしまいました。先々週のプールといい、今の時期ってどこのプールも混んでるんですね。
ちゅうか、プールサイドで5時間も行列に並んでいたら確実に熱中症になっちゃうぞ。あのプールに入場規制は無かったのか?
「じゃあ(ウォータースライダーを)作ってみる?」とのび太君に聞いてみたところ、のび太君は二つ返事で反応。ウォータースライダーの製作に意欲を示しました。
とはいえ、今日は遅いので製作はまた明日。ドラえもん曰く「一晩なんてあっという間だよ」とのことです。
そして(演出で)あっという間に迎えた翌日。
ドラえもんはどこでもドアで海水をタライに汲み、ポケットから出した「あるもの」をふりかけます。
するとあら不思議。本来液体であるはずの海水がまるでスポンジのように固まっておりました。
その秘密とは、先ほどの「あるもの」こと「水加工用ふりかけ」にありました。
この「スポンジふりかけ」を水に振りかけると、水がスポンジのようにやわらかくなったりするほか、
「鉄ふりかけ」なら水が鉄のように硬くなったり、「発泡スチロールふりかけ」なら水が発泡スチロールのようにやらかくなるというわけです。
他にも「布ふりかけ」や「紙ふりかけ」などもあるらしいのですが、今回のドラえもんの目論見である「水を加工してウォータースライダーを作る」ことにはあまり関係なさそうなので説明は省略させていただく。
というわけで海から汲み上げた海水を使い、のび太君の部屋から階段を通り、1階の玄関まで繋がった特製ウォータースライダーが完成。
ちなみに人を流すための水は、普通に1階のお風呂場から水道のホースを引き、そこから水を流すようです。
水道代がめちゃくちゃにかかりそうだ。あと、排水はどうするんだろう?
まあ、そんなイチャモンは置いといて、早速完成したばかりのウォータースライダーを滑るのび太君。なかなかに気持ちよさそうです。
これで今年ののび太君の夏はウォータースライダー三昧かと思っていた矢先、何も知らずに家に帰ってきたママが玄関で蹴躓いてプールの中にダイブ。
びしょ濡れになってしまったママからウォータースライダーの即撤去を言い渡されてしまいました。そりゃそうだ。
家の中で水遊びはよくないね。
なので、今度は誰からも迷惑のかからない上になるべく高低差のある屋外にウォータースライダーを作ることに。
そしてドラえもんが次なる建設地に選んだのは神社の階段でした。何だか遊んだらバチが当たりそうな場所ですがとにかくここにウォータースライダーを作ります。
さらに完成した暁のゲストとしてスネ夫達やしずかちゃんも呼ぶなど、いよいよ本格的なウォータースライダーの建設に乗り出しました。
・・・とはいえ、いくら水をブロック状に固めたからといっても水の重さ自体は変わりません。
手作業で加工した水ブロックをいちいち運んでいくのは大変骨が折れますし、
のび太君の家の中のような小っちゃいウォータースライダーならまだしも、神社の階段に建設するような巨大ウォータースライダーを作るには人力ではとても無理があります。
そこでドラえもんが出したのは「水ビル建築機」。作りたい建物の設計図を入れれば、あとは勝手にポンプで水を汲み上げて設計図通りの建物を作ってくれるというスグレモノとなっている。初めから出せばいいのに
そんなわけで水ビル建築機の働きにより、またもやあっという間に完成した神社版ウォータースライダー。
しずかちゃんジャイアンスネ夫らが見守る中、ドラえもんとのび太君が早速滑り始めますが、設計に難があったようでカーブを曲がりきれずにコースアウト。
そのままウォータースライダー見守り中のジャイアンとスネ夫の上に転落&衝突してしまいました。現実で高所から129.3kgの巨体が落っこちてきたらひとたまりもないんだろうなあ。
やはり素人にウォータースライダーの設計は無謀だったようで、今度は「世界中のウォータースライダーを見てきた」事を自負するスネ夫君に設計全般を任せることに。
さらにスネ夫君から「神社の階段では高さが足りない」との指摘を受け、ジャイアンが「うら山」にウォータースライダーを作ることを提案。
建設予定地である「うら山」の高低差を実際に見てびびってしまったのび太君がウォータースライダーの建設中止をうっすらとほのめかす中、建設は順調に進行していき、
約30分ほどでうら山のてっぺんから学校の中を通り、校庭までがゴールの急カーブありジャンプ台ありのスリル満点な超ロングコースのウォータースライダーが出来上がりました。ちなみにスタート地点は千年杉のてっぺんです。
さっそく出来上がったウォータースライダーを滑りはじめるジャイアンとスネ夫。しずかちゃんとドラえもんもその後を追いますが、
やっぱり高さにビビってしまったのび太君は滑り出す勇気が持てず、こっそり逃げ出そうと後ずさりをしたところ、下に置いてあった浮き輪を踏んづけて転んでしまった拍子にそのままウォータースライダーで出発進行。
前のめりという非常に不安定な体勢で滑り始めてしまったため、あわててポジショニングを立て直そうとするのび太君でしたが、
運の悪いことに木の枝がのび太君の海水パンツに引っかかってしまいそのまま脱衣。フルチンでのウォータースライディングとなってしまいました。
その一方で先頭のジャイアンやスネ夫はウォータースライダーの学校ゾーンに突入。
学校の廊下や昇降口に作られたスライダーをスリル満点に滑っていき、無事校庭に設置されたゴール地点に到着しました。
そして、のび太君も学校ゾーンに突入するのですが、ウォータースライダーのコース上になぜか何も知らない学校の先生の姿が!
突然設置された謎のウォータースライダーの存在を不審に思い観察をしていたようですが、そこにフルチン状態ののび太君が滑って来たからさあ大変。
案の定のび太君と学校の先生は衝突し、フルチン状態ののび太君はびしょ濡れになってしまった学校の先生に1人だけお説教を食らう羽目になってしまうのでした。 おしまい。
フルチン状態ののび太君がしずかちゃんのいるゴール地点までやって来ちゃうみたいなオチを想像していたのに見事に外れました。
そもそもこのオチだったらのび太君の海水パンツが脱げる必要もなかったもするぞ。
●ドラドラニュース●
・今年のドラえもん誕生日スペシャル「天才のび太の飛行船ゆうえんち」の内容が初放映されました。詳しい内容はこちらを参照。
・夏祭りサマステ通信。Twitterでサマステで撮った写真をハッシュタグ「#ドラ夏」をつけて一緒につぶやくと抽選で30名様に藤子・F・不二雄ミュージアムのグッズが当たるイベントが開催されております。
■次回予告■
次回は8月19日放送。 「水たまりの怪魚」「宇宙人の館」の2本をお送りします。