2016年11月25日放送分 ネタバレ注意!
●ドラドラニュース●
トップニュースはアニメ「ドラえもん」公式サイトから。
公式サイトのあらすじにて謎のクイズが始まっていました。 ただ、来週のあらすじページにはこのクイズは無かったので今後も続くかどうかは不明。
なお、気になるクイズの答えはこの記事を読めばわかる! はずです。
ロケットそうじゅうくんれん機(コミックス13巻収録)
タイトルバック:ロケットに乗って宇宙を飛び回るドラえもん
興奮で鼻息を荒くしながら「大宇宙の冒険」という本を読んでいたのび太君。
この様子に何かを察したドラえもんが部屋から逃げ出そうとしますが、案の定のび太君に「宇宙へ行きたいからロケットを出して!」と捕まってしまいました。
この展開からの「宇宙なら去年の映画で行ったじゃないか」等のツッコミは無粋ですね。
去年の映画では宇宙まで結構楽に行っているように見えましたが、ドラえもんのいる未来の世界でも宇宙旅行は大変危険なものらしく、
ドラえもんも「宇宙探検なんてキミみたいな怠け者のおっちょこちょいの意気地なしにはとても無理なんだよ」と諭した結果、のび太君が予想以上に落ち込んでしまったため、
宇宙旅行へ行く代わりとして「ロケットそうじゅうくんれん機」を出してくれました。
アーケードゲームの筐体のようなこの道具。
ロケット操縦訓練のシミュレーターとして開発された物で、訓練機のスクリーンに映る付属の小型円盤から見た景色を眺めながら宇宙探検の雰囲気が味わえるという代物。
小型円盤は手元の操縦桿で自由自在に動かせるので、どこへだって行けます。
さらにスクリーンに映った近所のよくある景色も宇宙っぽい映像に自動変換してくれるので臨場感もバツグン。
おそらく、今のPSVRがもっと進化したらきっとこんな感じのマシーンになるのでしょう。(適当)
あと、「ロケットそうじゅうくんれん機」という名前なのに動かせるのは円盤というのが謎だ。未来の世界のロケットってみんなああいう形なのかな?
というわけで早速のび太君が円盤を操縦することに。
普段使っている家の階段の景色もどこかの星を飛んでいるかのような景色に変換してくれるおかげでスリル満点です。
操縦が楽しくなってきたのび太君。ドラえもんの言いつけを守らないまま自由気ままに運転し始めた矢先、なんと氷の壁に激突!
・・・といっても、これは「のび太君の操縦する円盤がガラスの窓を突き破ってしまった」という流れが宇宙っぽくスクリーンに映し出されただけなのですが、
ドラえもんがやたら操縦にうるさいのには訳があり、実はこの円盤は衝撃で壊れた場合、操縦しているスクリーンまで爆発してしまうシステムとなっているとのこと。なんと無駄なリアリティ要素だ!
なので、のび太君は円盤を壊さないよう高度を上げて障害物のない場所へ向かうことにしました。
宇宙怪獣と化したノラネコと遭遇したり、しずかちゃんのお風呂の様子を覗いたり(2週連続)して宇宙探検を楽しむのび太君。
ここで調子に乗って超低空飛行で飛んでいたところ、スクリーンが突然真っ暗に。そして画面に映ったのは円盤の様子を伺う宇宙巨人の姿!
ドラえもんもそれを見て「なんて悪賢そうな顔をした宇宙人なんだ」と異星人への第一印象を述べていましたが、
実際の出来事として起きたのは、UFOと勘違いしたスネ夫君にバケツで円盤を捕獲されてしまったというだけです。誰が悪賢そうな顔だ!
こうしてスネ夫の家へと連れ去られてしまった円盤。
のび太君達の目(くんれん機のスクリーン)にはスネ夫の家がまるで恐ろしい宇宙要塞のように映っています。
スネ夫の手によって鳥かごの中に入れられてしまった円盤くん。円盤の浮力さえあれば鳥かごごと持ち上げて移動できそうな気もしますが、
のび太君達の目には怪しい研究室の中に閉じ込められている風に見えているので逃げる勇気が湧きません。
ですが、逃げなければ宇宙探検(擬似)はこの時点で終わってしまいます。
のび太君はドラえもんのアドバイスから、ロボットアームを使う事で鳥かご(怪しい研究所)を壊して脱出することに成功。
晴れて自由の身となったところで、要塞の中を探索しながら出られる場所を探すこととなりました。
おお、なんかSF映画っぽいぞ! あくまで擬似体験だけど。
部屋中に立ち並ぶ巨大ロケットや巨大宇宙人のはく製(※実際は全てスネ夫の家の骨董品がそう見えているだけ)に震えながらも、
スネ夫がママに捕まえたUFOを見せようと部屋に戻ってきたチャンスを見計らってうまく部屋から脱出する事が出来ました。
こんなところに長居は無用!急いで逃げようとする(のび太君の操縦する)円盤でしたが、宇宙要塞の門(※スネ夫宅の玄関)に阻まれて脱出できず。
家中を動き回って脱出できる場所を探しますがどこにも見当たらないどころか、この要塞に潜む巨大宇宙怪獣と鉢合わせ!
ロケットそうじゅうくんれん機によって巨大宇宙怪獣にされてしまった骨川家の愛猫・チルチルに追いかけられて偶然入ったのは、なんとこの家のキッチン。
なお、くんれん機のスクリーンでは宇宙要塞の武器庫に見えています。
そして、そこで偶然にも宇宙怪獣の弱点となる薬(※コショウ)を発見したのび太君達。
心強い武器を手に入れた事でいよいよ本格的に宇宙要塞からの脱出を実行することに。
家の中で消えてしまったUFOを探していたスネ夫とスネ夫のママを部屋におびき寄せると、部屋を密室にしてその中でコショウを大量に散布!
このコショウ攻撃でむせてしまったスネ夫のママが空気の入れ替えをしようと開けた窓から、無事脱出することに成功しました。
要塞からの脱出作戦成功を喜ぶのび太君達ですが、これって何も知らないスネ夫達からしたらただ単純に謎のUFOから迷惑行為を受けたってだけの話になっちゃうよなあ。
とにかく要塞から脱出することに成功し、円盤を家へと帰還させようとしますが、その道中で奥のほうに光るものが見える洞窟を発見。
ドラえもんの静止を振り切ってのび太君が洞窟の中へと入ってみたところ、中にはなんと金銀財宝がザックザク。
これらのものすごいお宝の山に上機嫌になるのび太君でしたが、その直後に現れた謎のゴリラのバケモノにこん棒で殴られてしまいあえなくゲームオーバー。
それと同時にロケットそうじゅうくんれん機も大破。部屋を巻き込むほどの大爆発を起こしました。
気になったのび太君とドラえもんが円盤の壊された場所へ向かってみたところ、そこはジャイアンの自宅。
どうやらスクリーンに映っていた大量の金銀財宝は、ジャイアンの部屋にあった漫画やおもちゃの数々だったようで、
円盤を壊したゴリラのバケモノも、ハエたたきを持ったジャイアンがその正体でした。
それにしても、小学生にハエたたきでシバかれた程度でぶっ壊れる円盤ってなんなんだ!?
CM
・今週気になったCMはとくにありませんでした。
ジャイアンへのホットなレター(コミックス35巻収録)
いつもの空き地にて「つばさちゃんへのホットなレターコンクール」の優勝商品である「伊藤つばさちゃんのサイン入りパネル」を貰った事や、「つばさちゃんファンクラブ」の幹部になったことを自慢するスネ夫君。
すると、その自慢を静かに聞いていたジャイアンが何故か不機嫌そうな表情に。
みんながその理由について尋ねてみても「お前ら自分の胸に聞いてみろ!」としか言わず、そのまま空き地を後にしてしまいました。
家に帰ったのび太君がその事をドラえもんに話したところ「そんなのヤキモチに決まってるじゃない」とコメント。
自分を歌手だと思っているジャイアンは、同じ歌手である伊藤つばさちゃんをライバルと認識しており、
さらに、かつて自分のファンクラブの会長であったのび太君が、つばさちゃんに夢中になっている現状に嫉妬しているのではないかと分析します。
なお「のび太君がジャイアンファンクラブの会長だった」という過去については「フィーバー!ジャイアンF・C(ファンクラブ)」という回で描かれています。
わさドラ版では2006年5月19日にアニメ化されているので、今回の話が放映されるまでジャイアンF・Cは10年以上も放っておかれてたわけですね。そりゃ怒るわ。
そのことを踏まえた上でジャイアンの家へ向かったのび太君とドラえもん。
どうやらドラえもんの分析は当たっていたようで、ジャイアンはこれまで放ったかされっぱなしだったファンクラブを盛り上げるための企画を考えろと2人に命令します。
しかし「盛り上がるかなあ」「盛り上がりそうもないなあ」と全く気乗りしていないのび太君達にいいアイデアは浮かばず。
そんな2人に呆れたジャイアンは、「ファンは交流を求めている」と企画のヒントを出します。
さらに、みんなでご馳走を持ち寄って和やかに語り合うイベント「ジャイアンを囲む夕べ」なる具体的な企画アイデアなども述べますが、
それを聞いたのび太君が「誰も囲みたがらなかったりして」とつい失言をしてしまったため企画はお流れに。
ですが、その失言をフォローするかのようにドラえもんから「やたらにそんなことをするよ安っぽく見えるよ」と意見がなされます。
やはり大スターは雲の上の存在であるべき。
イベントとか何もせずにデーンと構えてこそ本物であるという提案を出したところでのび太君達が逃げようとしたところ、今度はジャイアンが「じゃあ月に一回の会報を出そう」という企画案を持ち出しました。
ジャイアンの近況・ニュースなどが盛りだくさんの会報をファンクラブ会員限定の特典として売り出そうというのです。
さらにファンクラブを盛り上げる目玉企画として、つばさちゃんを参考にジャイアンF・Cもファンレターを大募集すると言いはじめました。
1等に選ばれた人にはジャイアンのサイン入りパネルが贈られるという豪華特典付きです。
思い立ったが吉日。ジャイアンに「パネルを作る道具くらいあるだろ!無いとは言わせねえ!」と脅されて出したドラえもんの道具「ダイレクトパネル」で早速パネル作りを開始。
さらに衣装にもこだわりたいと自身デザインのコスチュームを「きせかえカメラ」で作成するように要求。
この様子にのび太君も「お、おぞましい」と述べますし、コスチュームの出来具合をジャイアンに聞かれたドラえもんも「いい!いい!どうでもいい!」とコメントします。
この回はのび太君とドラえもんのコメントのセンスが光っていて素晴らしいですね。
パネルの方は「試しに」作られた縦2センチ横1センチ5ミリの極小パネルにブチ切れたジャイアンが一任することとなり、のび太君達は町を回ってジャイアンへのファンレターを集めることとなりました。
かつてのジャイアンF・Cメンバーであったスネ夫やしずかちゃん達の家を巡ってファンレターのお知らせを伝えるのび太君達。
当然のことながらジャイアンへのファンレターを書くことに対して全員気が進まないらしく、一等商品の特製パネルについても欲しがる人は誰もいませんでした。
こうして町中にジャイアンファンレターのお知らせを伝え終わり、家に戻ってきたのび太君達のもとに、ジャイアンから早くも「一等は決まったか?」と電話が。
この気の早すぎる電話にのび太君も「締め切りは一週間後だよ」と言いますが、ジャイアンに「タイムマシンがあるだろ!」とあっさり論破されてしまい、仕方なく手紙を取りに行くことになりました。
そして一週間後の世界。
ドラえもんも「一通でいいんだ。一通あればそれを一等にすればいいんだ」と一通もファンレターが来ないという最悪の事態を回避できるよう願いながら野比家のポストを覗いてみましたが、中にファンレターは一通も無し。
これには流石のドラえもんも落胆。orzポーズを決め込むことになりますが、どうやら郵便配達が遅れていたようで結果的には十三通ものファンレターが届いておりました。
最悪の事態は回避され、2人とも目に涙を浮かべつつファンレターの選考を始めます。
しかし届いたファンレターが明らかに嫌々書いたようなことが見て取れるものばっかりで、
内容のほうも
・「僕はジャイアンの大大大ファンではありません」
・「どうか入選させないで下さい。パネルが当たりませんように(とく名きぼう)」
・「武さんが今度いつ歌うのか気になっています。聞きに行けたらいいけどたぶん風邪を引いて寝込んでいると思います」
・「ジャイアンの歌はしびれる。しびれて気が遠くなって熱が出る。ジャイアンの歌を聞いていて一番うれしいのは歌が終わった時だ」
などヒドいものばっかり! みんなパネルが当たりたくないからってムチャクチャな事を書いている!
当然こんな手紙を本人に見せたらえらい事になるのは確実。
何も知らずに結果を聞きに来たジャイアンに対しても「まだ選考中」と言い張ってごまかすことしかできません。
そんな危機的状況でのび太君とドラえもんが取った手段とは、何も考えなくても勝手に文章を書いてくれる「もはん手紙ペン」で優秀なファンレターを捏造するという事でした。
「僕には不思議でたまらないのです。どうしてジャイアンはテレビに出ないのでしょう。ジャイアンが出演すれば視聴率100%です。ああ、ジャイアン、ジャイアン。日本中がジャイアンの登場を待ち望んでいます。」というおべっか全開のファンレターをのび太君が頬杖をつきながら書き上げます。
果たしてこんなウソ手紙がジャイアンに通用するのか疑問に思うのび太君とドラえもんでしたが、このファンレターを読んだジャイアンは大いに感動したようでこの手紙を一等にすることに決めました。
で、そのファンレターを書いたのがファンクラブ会長であるのび太であったことを知り「君の様なファンが持てて僕は幸せ者だ」とさらに感動。
こうして、一等商品である部屋いっぱいサイズの超巨大ジャイアンパネルはのび太君の手に渡る事となりました。
ちなみにこのジャイアンパネルには、原作にはない新機能として「ジャイアンの歌声付き」という非常にありがた迷惑な機能も付いておりました。邪魔なんてレベルを超えてるぞ!
■次回予告■
次回は一週間後の12月2日放送。「スーパーヒーローふろしき」「カッコータマゴ」の2本をお届けします。