藤子不二雄Ⓐ先生の名作「シルバークロス」を大胆にインスパイア!
そんな真心一芭先生(@ippatu358)の「銀十字」新シリーズとなる「銀十字 カリギュラ編」の公開がeBigComic4にて始まりました。
新シリーズ始まったばっかりなので、今からでもお話についていけるぞ!
それでも不安だって人は、現在電子書籍にて発売中の「QQQ編」の単行本、もしくは過去のレビューを見てくれ!
【過去記事】シルバークロスのインスパイア作品!真心一芭「銀十字 QQQ編」の単行本が発売されました。
【注意】今回紹介したお話「CROSS1:金城鉄壁」の公開は11月24日まで。なので今すぐに見ましょう。
さて、前回「QQQ編」までの銀十字は全編オールカラーがこの漫画のひとつの売りでございました。
「QQQ編」の単行本にはこんな感じのかっこいい画が200ページ以上も載っています。しかも500円で買えちゃうんですよ。
ですが、新シリーズではそれらを一切捨て去り、スクリーントーン一切なしの全編ペン画という新たな境地に挑んでおります。
小学館、ebigcomic4にて「銀十字・カリギュラ編」本日連載スタート。藤子不二雄A著「シルバークロス」のリメイク第二章。前巻はフルカラー、今回はトーン一切無しの完全ペン画!
— 真心いちは(妖精) (@ippatu358) 2016年10月28日
よろしくおねがいしまうすううう
↓本編https://t.co/Z5qQDVUWw2 pic.twitter.com/H3ONUzGPRw
この絵だけで藤子Ⓐ先生の作品をインスパイアさせてもらうという意気込みの程が伝わります。本編もこのレベルで書き込みしてますからね。
そんなわけで、上のリンクから実際に読んでもらった方が早いとは思いますが、この新シリーズがどういう話なのか紹介していきたいと思います。
一応言っておきますが、ある程度の展開のネタバレもあるので、「QQQ編」の単行本を読んでから見ることを推奨しますよ。
単行本の宣伝がいい加減鬱陶しいですか? 鬱陶しくなるように書いているんです。
銀十字 カリギュラ編「CROSS1:金城鉄壁」
始まりは前シリーズの最後で爆死したと思われてた元QQQ支配人のドックが登場するシーンからスタート。
どうやらQQQはカリギュラ財閥なる謎の財閥の戦力としての組織だったらしく、このドックさんも「機動戦団ビッグ5」のメンバーの1人なのだそうです。
原作「シルバークロス」を読んでいる人ならピンとくるワードがいくつか出てきていますね。
ただ、原作のほうのビッグ5のドックさんとQQQ(キュウキュラックスキュラン団)のボスは別に同一人物ではなかったはずなので、そこらへんがちょっと違いますな。
で、このドックさんがケン(原作でいうところの主人公の健二くん)を強化人間にした張本人であり、人間兵器最終形態としてさらに改造した張本人なんだとか。
そんな強化人間のいる銀十字に自分の組織を壊滅させられてしまったことを恨んでおり、ドックさんは機動戦団ビッグ5を連れて銀十字を消滅させることをカリギュラ財閥のボス(仮名)に誓いました。
そして、そんな機動戦団ビッグ5のメンバーの皆さんがこちら。
この面子にドックさんが加わるわけです。非常に個性豊かなメンバーが揃っていますね。
団長のアイゼンって奴が原作でのアイアンマンの役割なんでしょうかね。
原作のアイアンマンはカリギュラ総統の意見に背いても仲間を思いやるいい奴だったので、アイゼンもそういうキャラクターになってほしい所です。
あと、コリーは原作のデザインとあまり変わってないようですが、髪型を誇張しすぎたせいでスネ夫みたいになってるのがちょっと面白いです。
舞台は変わり、こちらはフランスの難民福祉学校。
国連調査団のカコ・ラブクラフトさんは、本部の命令によりフランス語の勉強をしておりました。
「危険な目に合わせてしまった罪滅ぼし」としてボディーガード役のケン君も付いてきてくれています。
カコさんは人造人間の強化処理によって(?)余命5年の宣告を受けているケン君をこんなことに付き合わせていることへの罪悪感を感じていました。
そしてケン君も、父の仇であるドックを倒した事によって自分の生きる目的がなくなった事に不安を覚えはじめたようです。
そんな悩む彼に対し、カコさんは「今できることを、やればいいと思うよ。」とエールを送ります。
おお、ナイスアドバイス!
それにしても、カコさんの見た目が前より可愛くなってないか?
28歳なのにこの見た目は若い、若すぎるぞ!
QQQ編の時はこんな感じだったのに、前回と今回の間に何があったんだろう?
まあ、それはともかくとして。
その後、ケン君とカコさんは難民学校で仲良くなったユスラという女の子のお家へ遊びに行くことになったのですが、ユスラは実の父親から虐待を受けておりました。
お父さんは自分がシリア難民であることから差別を受けている様で、
ケン君もお父さんに虐待を辞める様説得しようとしますが「平和なフランスでぬくぬく育ったテメェらに・・・何がわかる・・・」と一蹴されてしまいました。
確かにいろいろ訳ありな過去を持ってそうですけど、そのイライラを子供にぶつけるのはやっぱり間違ってると思うんですけどねえ。
と、そんな感じのイザコザを続けていたところ、
「銀十字ぃぃぃぃぃぃ!!!」の叫び声とともに、機動戦団ビッグ5の団長・アイゼンが小屋を襲撃!
襲ってきた相手が自分と同じ強化人間だと判断したケン君は、
ユスラ達を安全な場所に避難させ、アイゼンの頭部に気合の入った掌底を大量にブチ込みました。
この攻撃で手ごたえを感じたケン君でしたが、当のアイゼンは「ちがうな」とまだまだ余裕の表情を浮かべています。
流石のケン君も、このアイゼンの耐久力に戸惑いの表情を隠せません。
何故、強化人間であるアイゼンをケン君は倒せなかったのか?
答えは簡単。アイゼンが強化人間では無かったから。
そう、アイゼンは・・・。
改・強化人間だったのです!
いきなり「改・強化人間」とか言われてもよくわかりませんが、強化人間のケン君が圧倒されているという点から見てその強さは本物なのでしょう。
そのままアイゼンはケン君の頭を掴むと、崖の下へその体を投げ込んでしまいました。
始めから殺す目的なら普通に握力でケン君の頭を握り潰しちゃえばよかった気もするけど、何かしなかった理由でもあるんですかね。
さらに、アイゼンから「銀十字の他のメンバーも機動戦団ビッグ5の暗殺対象になっている」事も告げられました。
どうなる銀十字!?といったところで今回は終わり。続きはまた次回です。
次回は11月25日配信予定だそうなので、皆さん楽しみにしていてください。
いやホント、これ電子書籍だけの発売じゃもったいない作品ですよねえ。
本来の「シルバークロス」のファン層的に、電子書籍より紙の単行本で発売しないとダメかと。
前も言ったけど、藤子ファンの間でもこの作品ってあんまり話題になっていないんですよ。
今のところ、内容が評価されるされない以前に、まだ「銀十字」と言う作品の存在が認知されてもらってない状態です。
だから小学館さんには、是非とも紙の単行本でこの作品を発売してもらいたいんですけど・・・無理ですか?
シルバー・クロス(1) (藤子不二雄(A)デジタルセレクション)
- 作者: 藤子不二雄(A)
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/02/10
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