約1か月前、まんだらけ中野店に「謎のドラえもん(ニセドラ)」が展示されているという記事を書きました。
(参照:中野まんだらけ本店に「謎のドラえもん」が展示されているというお話)
その「謎のドラえもん」の内容の凄まじさは今でも忘れられません。
そして先日。
うぐいす祥子先生の「闇夜に遊ぶな子供たち 完全版」を買いに中野ブロードウェイへ行ったついでとして、
再び「謎のドラえもん」コーナーに立ち寄ってみたところ、なんと新しい仲間が2冊も増えていました。
なんじゃこりゃ!?
新しい仲間①(画像左側) 新しい仲間②
こんな面白そうな本が写メOKな上に立ち読みもOK。これで中身を見ずに立ち去るわけにはいきません。
というわけで、早速内容をチェックしてみました。
まずは画像1枚目に映っているほうのニセドラからいってみましょう。
1話目からいきなり「ポータブル国会」っぽいひみつ道具が登場!
たぶんこの本はアジア圏で出版されたものだと思うのですが、その国の子供たちはこの道具の元ネタとなっている建物が何なのか理解できるのだろうか?
あ、ちなみに画像左側にいるタヌキっぽい生物がこの漫画におけるドラえもんです。
詳しくは「ダイローモン」で検索してみてください。
お話の方はどっかで見たような展開の後、どっかで見たような「カイサン」っぽいオチで終了。(参考:「ポータブル国会」の検索結果 - Yahoo!検索(画像))
完全にパクリじゃないか!
そしてさらに、このお話がもっとすごい!
もう見るからにヤバそうな匂いがプンプンしてきますね。
内容のほうは、顔を自由に変えられるひみつ道具をのび太君っぽい子が使用。
その結果、孫悟空の顔になった・・・という展開らしいのですが、
気になるのは、その孫悟空の顔が漫画家さんの描いたものではなく、明らかにドラゴンボールの単行本から適当な顔をコラージュして貼り付けているという点。
元の絵をトレスとかではなく、完全なるコラージュです。
日本の漫画の技術がどんなに素晴らしくても、このアイデアだけは真似できないですな。(著作権的に)
というわけで、このニセドラは全体的に自由な作風で描かれておりました。
本編の中に動物図鑑らしきコーナーがある点から、この漫画も主な読者層が子どもだと認識して作られているのでしょう。
単行本裏表紙より。まだ見ぬニセドラもあるらしい。
そして2冊目のニセドラ。
こちらはロゴ自体は先ほどのニセドラと同じなのですが、表紙に描かれているのは普通のドラえもん。
そして、そのドラえもんが何故かドラゴンボールキャラと表紙で同席しているというのがなかなかの異質感を放っています。
日本でいうところの「TVアニメ大集合!」みたいな本なのかなと思って、中を見てみたところ・・・・。
なんてことはない、ドラえもんとドラゴンボールの単行本をただ単に切り貼りしただけのコラージュ漫画でした。
日本でも実現しなかった藤子・F・不二雄と鳥山明の夢のコラボレーションをこんな形で実現させるとは思いもしませんでした。
セリフは判読できませんが、なんて書いてあるのかわかる人には意外と面白い作品だったりするかもしれない。誰かに翻訳してほしい。
あと、このコマの絵はどこから取ったのか、元ネタ探しをしてみるのも楽しいかも。
ニセドラの前では著作権なんて怖くない! そんな感じの一冊でした。
仙豆かな?
本当だったら、2冊とも全ページスキャンして紹介したいくらいの出来なのですが、
あくまで見本品なのと、店員さんや他のお客さんの目が気になるので必要最低限の撮影に留めておきました。
この記事を見て、このニセドラに興味を持った方は中野まんだらけまで足を運んで、展示されてある本を実際にその目で確認してみてください。
きっと損はしない仕上がりになっていますよ。
でも、いくら撮影OKだからといってこんなに写真を撮るのは流石にマナー違反な気もするので、その後は気になったものをいくつかお買いもの。
ついでに、前から気になっていたその圧倒的なページ数ゆえにまんだらけのレジの上でずーっと売れ残っていた大長編ドラえもん大全集・全4巻(発売価格2000円)も買わせていただきました。
この本たちを家まで持ち帰るのは、非常に重かったです。 おしまい。