ドラえもんのなぞなぞポケット
出版社:小学館
初版発行日:1988年12月10日
定価:480円(税込)
「ハムサラダくん」でお馴染みのヨシダ忠先生執筆のドラえもんのなぞなぞ本。
「てんとう虫ブックス」というレーベルで発売され、その中での「ドラえもん」関連本としては一番最初に発売されたもの。
てんとう虫ブックスでは以後もヨシダ忠先生執筆によるドラえもんなぞなぞ・クイズ本が多く発売された影響からか、
2007年に発売されたマガジン・ファイブから発売された「ハムサラダくん完全版」ではヨシダ忠先生自らが自分の事を「パズル作家」と名乗っておりました。
センスを感じる煽り
ジャイアンとスネ夫に上流階級の知的な遊び「なぞなぞのあてっこ」の仲間に入れてもらえなかったのび太君が、
ドラえもんと一緒に頭をきたえるためのなぞなぞ修行の旅に出るという展開からお話は始まります。
この本には、「ドコデモドアで冒険なぞなぞ(原文ママ)」「タイムマシンで昔むかしなぞなぞ」「宇宙冒険なぞなぞ」「海底冒険なぞなぞ」「なぞなぞデパート」
「のび太のズッコケなぞなぞ」「スネオのいじわるなぞなぞ」「ドラえもんのしゃれなぞなぞ」「ドラミちゃんの夢なぞなぞ」などのたくさんのなぞなぞ問題が載っており、
その中には「なぞなぞがバッチリ作れるようになれば答えることはかんたん!!」ということで、ヨシダ忠先生による「なぞなぞの作り方」というコーナーも載っております。
「答えになるものが決まったら「形」「文字」「役目」の3つをよく観察して問題をつくろう」「なぞなぞの答えはひとつになるように作る」「問題はできるだけ短い文にしよう」「図鑑などを参考にすれば頭で考えるよりも変わったなぞなぞは作れる」と意外とためになるなぞなぞのアドバイスが載っています。
これらはヨシダ忠先生自らがなぞなぞを作った上での経験から来ているものだと思うので説得力は充分です。
サービスシーン
そして、これらの頭をきたえるためのなぞなぞ修行をすべて終えた
のび太君の頭は無事きたえられ、頭がきん肉モリモリになったというオチ。すごいオチだ!
自分の持っている「なぞなぞポケット」は初版発売から5年後の1993年6月20日発売(第14刷)のもの。売れてるなぁ。