2019年8月2日放送分 ネタバレ注意!
●ドラドラまちがいさがし●
「イロガラドラえもん」からの出題。このコーナー、意外と息が長いですな。
大パニック!のび太のヒマワリ日記(アニメオリジナル)
2週間ぶりのドラえもんは、のび太くんの誕生日スペシャルをお届け!
1本目は夏らしく自由研究ネタだ!
スネ夫から「国産オオクワガタの観察日記をする」と自慢話をされたのび太くんは、もちろんそれを超えるような自由研究をしようと考えるのですが・・・。
『新種植物製造機』をつかって、観察日記映えしそうな新しい植物を創造しようとするのび太くん。
しかしこの道具の扱いは難しく、なかなか思い通りの植物は出来てくれない。
ドラえもんの作った「自分で草むしりをしてくれる草」といった便利な植物を都合よく誕生させるには、それなりの知識と経験が必要そうだ。
それにしても「草」が草をむしる行為って、「人間」に例えたら「人間が人間を殺すようなもん」なんじゃないだろうか?
人間のつごうによって、同族殺戮マシーンに改造されてしまった雑草くんが不憫すぎてならない。
「泣くたまねぎ」「お辞儀をするオジギソウ」など、
藤子不二雄先生が1ページ漫画で描きそうな冗談植物たちをテンポよく生み出しつつも、
ようやっとのことで観察日記映えしそうな「しゃべる赤ちゃんヒマワリ」を産み出したのび太くん。
初めのうちは可愛げのある赤ちゃん植物だったのですが、
ヒマワリが成長して大人になった途端にのび太くんへ過剰な世話を要求してくる、実にナマイキな性格になってしまった。
一体どこで育て方を間違えてしまったんだろうか?
あと、どうでもいいことですが、
「『ドラえもん』にひまわりが出てくる」っていうのは、やっぱり狙ってやったことなんでしょうかね?
7時半からの番組的に。
どうせやるなら、赤ちゃんヒマワリの声もこおろぎさとみさんにしてくれればよかったのに。ムリか。
自分で歩けるようになったことで、
しずかちゃんにナンパをしかけてきたりと目に余る行動を続ける大人ヒマワリくん。
萌えシチュエーションの鉄板・壁ドンからの「いい土の畑があるんだ。一緒にどう?」のナンパワード。
女を惚れさせるテクニックもお手のものだ!
このままだと金曜7時にまさかの植物姦描写が出てきてしまい、一足早くゴールデン撤退なんてことになりかねない。
のび太くんも彼を止めるために新しい植物の生成に没頭しますが、
うっかり寝落ちしちゃってた間に、大人ヒマワリくんが『新種植物製造機』で仲間を勝手に量産。
「空を飛ぶハイビスカス」や「チューをせがむチューリップ」、「歩く巨大ダイコン」や「火を噴くヒノキ」など、
奇妙キテレツな植物たちが町じゅうを跋扈する、大変恐ろしい世界がはじまりかけていた。
のび太くんが寝ちゃったおかげで、たった一夜にして人類存亡の危機がおとずれた!
見ようによっては『のび太と緑の巨人伝』で、地上が緑化しちゃった時よりも怖い展開だぞ。
頼みの綱ののび太くんとドラえもんも草のツルで捕縛されてしまい、
このまま地球は高知能植物人間たちが支配する世界になってしまうのかと思われたのですが、
昨日のび太くんが偶然作り上げ、
完全に失敗作だと思っていたアサガオくんが急成長し、大人ヒマワリくんをツルで締め付ける攻撃を展開!
この予想外の攻撃を食らい、さすがの大人ヒマワリも「参った・・・」と言わざるを得ないのでした。
あのアサガオくん、実は他者のカラダからエネルギーを吸い取る寄生植物だったりしたのだろうか?
失敗作で知能があんまり無かったからこそ、植物人間界のトップである大人ヒマワリくんに歯向かう行動ができたのかもしれない。
いろいろ考察できそうなところはありますが、とにかくアサガオくんのおかげで人類が救われたのでありました。
やっぱり、夏休みの観察日記はアサガオが一番だ!(強引なまとめ)
そして迎えた新学期。
のび太くんは大人ヒマワリくんとの死闘を描いた観察日記を提出するのですが、当然先生からはウソの内容だと思われてしまう。
しかし、クラスメイトのみんなが何故か生き残っていた珍植物たちを持ち寄っていたせいで、
先生も現実を受け止めるしかなくなってしまうのでした。
たしかに「お辞儀をするオジギソウ」を観察して日記にしたら、
そこそこ面白いものが出来そうなので、そのチョイスは間違ってはいない。
あとは世間で騒ぎにならないよう、近所に住む植物学者あたりにその珍植物たちの存在が気付かれないことを祈るばかりです。
といったところで、1本目はおしまい。
●ドラドラニュース●
1本目と2本目のお話の間に「テレ朝夏祭り」開催中のお知らせ。
「恐竜大冒険」「ドラえもんポスト」の紹介など。
けん銃王コンテスト(コミックス12巻収録)
のび太くん誕生日スペシャル2本目は、みんなで「けん銃王」を目指すお話。
射撃が得意なのび太くんにとって、誕生日スペシャルにこのお話を持ってくるのは非常にうってつけだと言えましょう。
物語冒頭は、自身愛用の「モデルガン」を自慢するくだりからスタート。
西部劇映画が流行っていた何十年前ならともかく、今でもモデルガンが好きな小学生っているんでしょうかね。
「バントラインスペシャル」と「ワイアットアープ」の名前は、この話でジャイアンが語るセリフで初めて知ったものです。
バントラインスペシャルは、銃身がむちゃくちゃ長いことが特徴の拳銃だ!
のび太くん主催のもと「けん銃王コンテスト」がはじまった。
ドラえもんの道具『空気ピストル』を使って、最後まで勝ち残っていた者が「けん銃王」だ!
「西部開拓時代のアメリカに生まれていたら、すご腕のガンマンとして歴史に名を残していたはず」と悔し気に語るのび太くん。
去年の1月くらいに実際に西部時代に行き、それこそ歴史に名を残していたことはすっかり忘れているようだった。
うーむ。
あと、『空気ピストル』自体は他にも同一の名前の道具があるので、
この回に出てくる道具に対しては、現在のひみつ道具事典のように『空気ピストルの薬』という名前で呼んでもらいたかった。
装着タイプの『空気ピストル』とちがって、塗布するタイプのやつは値段もお手頃価格だったりするんだろうか?
実際の拳銃ではなく、指から衝撃波を出すスタイルに手こずるかと思いきや、
のび太くんは指鉄砲でも圧倒的な強さを発揮。
あっと言う間に強者として君臨し、残すはジャイアンを倒すのみとなりました。
しかし、ジャイアンは犬をけしかけて弾を消費させたり、
「はじめから敵と戦わずに物陰に隠れる」という、悪賢い戦法でのび太くんを追い詰めていく。
この「物陰隠れ作戦」は、
『めちゃ×2イケてるッ!』の一企画「お笑いバトルロワイヤル」でも、江頭2:50氏が同じ手を使っていましたが、
正直なところ、最初から最後まで物陰に隠れて不意打ちで優勝したところで、果たしてうれしいんだろうか?
フツーの人だったら正々堂々と勝負することを選びますが、ジャイアンは「勝ち」に貪欲にこだわる男である。
自分が勝つためならばどんな卑怯な手をつかってもかまわない、実に彼らしい戦法と言えるでしょう。
こうして絵に描いたような悪役ポジションとなったジャイアンでしたが、
のび太くんのとっさの機転によって、あっさりと倒されてしまうのであった。
映画『椿三十郎』のラストのように、勝負の決着というのは意外にあっけないものなのである。
こうして、少年たちの熱き戦いは幕を閉じた。
今回のお話は、実際の西部劇映画を見ているかのような演出が感じられたのもよかったです。
そして物語のオチは、
残りの弾数を1発少なく勘違いしていたのび太くんが「晩ごはんまだ?」と言ってしまい、ママを卒倒させてしまうという原作通りの内容。
実にうまくできたお話でした。
というわけで、今週のドラえもん感想はここまでです。
●ドラドラニュース●
今週のエンディングはのび太くん誕生日記念ということで、
特別編集ののび太くん出演シーンまとめ映像とともに、「のび太くん0点」が流れました。
そろそろ、のび太くんにも誕生日を祝うにふさわしい内容のキャラソンを作ってあげてもいいのではないだろうか?
■次回予告■
次回の放送は8月9日。
「ゾクゾク!?学校の七不思議」「人食いハウス」の2本をお送りします。
前回の感想:ドラえもん感想(40周年1時間SP・イロガラドラえもん&海に入らず海底を散歩する方法&[再]恐竜ハンター&22世紀で夏休み)
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