パソコンの故障でブログの毎日更新を休んでいる間にも、
藤子作品に触れたネタをやっている漫画作品をそこそこ見つけているので、
しばらくの間は、それを中心にやっていきたいと思います。
で、そのこと繋がりで最近気になっているのが、漫画ゴラクで連載中の「マトリズム」という漫画。
「薬物犯罪」をテーマにしたドキュメント漫画。
お話は主人公である2人の麻薬取締捜査官を軸に動いていますが、
この作品の肝は、その薬物中毒者が「何故薬物に手を出してしまったのか」を重点的に描いていること。
これまでにも、
家庭関係のストレスで薬物に手を出してしまった主婦、元薬物中毒者、インターネットで薬物を買う男・・・とさまざまな人間の葛藤が、作品に現れては、消えていく。
日常に潜む闇といえる「薬物」の恐怖を疑似体感できる漫画。必読です。
そんな「マトリズム」では、現在「漫画家アシスタント 小村和宏(36)の場合」編が進行中。
自分の漫画家としての才能に伸び悩みに苦しむ漫画家アシスタント・小村。
漫画の編集さんからの「もっといろんな経験したほうがいいよ」というアドバイスや、「薬物」を気分転換アイテムとして使う某漫画家先生の下で働く環境。
これらの状況に置かれた中で、彼はどう動くのか・・・?
小村の今の精神状態では、いつ薬物に手を出してもおかしくない状況ですが、
現時点では漫画家先生の薬物使用をネットにチクっただけでまだクスリに手を出してはいなかったのでひとまず安心といったところです。
彼は今後、どうなってしまうのだろうか?
そして、この「漫画家アシスタント編」のもうひとつ気になるところを言っておきますと、
小村の部屋にある本棚をよーく見てみたら・・・。
「まんが道」の単行本が置いてあるってところが、すごく気になります。
しかも背表紙を見るに、アレは「愛蔵版まんが道」の単行本だ。
今どき電子書籍や、重さ的に手軽に読める「決定版まんが道」も出ているというのに、なぜあのぶ厚い単行本を本棚(しかも手の届く場所)に置いているんだろう?
もしかしたら、子供の頃に買ってもらったのを未だ大切に持っているという裏設定があるのかもしれないし、
あえて多少不便なものを使い続けてしまう、小村の不器用な性格を表しているのかもしれない。
ここらへんの過去も掘り下げていけば、お話1週分くらいは埋まりそうな気がする。
そんなわけで、この「漫画家アシスタント編」が始まってからというもの、
ものすごくシリアスなシーンでも、
「愛蔵版まんが道」の単行本が画面の端っこにチラチラうつってくるのが、本当に気になってしょうがないんです。
満賀も才野もけっして薬物を使わず、実力だけで漫画家への道を切り開いた。
彼もまんが道を見習って、「けっして薬物に手を出さない人生」を選んでもらいたい。
あすなろ精神で人生の逆境を乗り超えるんだ!!