3月29日(月曜)発売の、週刊少年ジャンプ17号掲載『僕とロボコ』第35話の感想です。
というわけで、今週4月2日(金)発売の『僕とロボコ』第3巻の書影が出ました。
はてさて、今巻の表紙はなんの作品が元ネタなんでしょうかね?
漫画家のタマゴ・平ロボコ先生が、またまた新作まんがを描いてくれた!
今回は『ブラック苦労婆』『じゅじゅじゅパイセン』の豪華2本立てです。
平ロボコ先生のまんがが読めるのは、『僕とロボコ』だけ!
『僕とロボコ』はこれまで散々、数多くのジャンプ作品パロディをやり続けてきましたが、
『ブラッククローバー』ネタをやるのは、実は今回が初めてだったりします。*1
ボンドくんが「担当が許可とんの大変なんだぞ!」とメタネタを言っているところを見るに、
もしかしたら、これまでもパロディの許可自体はお願いしていたものの、
ブラッククローバーの担当編集さんがそれを許してくれなかったのかもしれません。(※あくまで想像です)
『ブラクロ』の映画化がきまったことで、
担当編集さんのご機嫌がよくなっていたタイミングを狙ってパロディの許可をとったとするなら、ロボコの担当さんはかなりのやり手だぞ。(※全部想像)
というわけで、平ロボコ先生の新作は今回も既存作品のパクリだらけだったわけですが、
先日、手塚賞を最年少で受賞したガチの天才漫画家・ルリちゃんはロボコの漫画に対し、
「こんなセンス 藤本タツキ先生かロボコ君しか持ってません!」と、この作品とは一切無関係な人の名前を出してまでベタ褒め。
さらに「たくさん漫画を描けるのも才能だと思うよ」「私も最初は好きな漫画の真似してたの」と、
自分の経験をもとにした優しい言葉で、漫画家としての自信を無くしていたロボコをはげましてくれた。
ボンドくんと同様に自分の感覚では、ロボコの描く漫画はとてもアレな作品にしか見えないのですが、
ジャンプ編集の2年目(入社4年目)もロボコの漫画を絶賛していたりもするので(第15話)、ロボコの描く作品はじつは玄人が好むタイプの漫画だったりするのかも。
そしてルリちゃんが言うように、どんなにつまらない内容であろうと、
まずは最後まで漫画を描き上げることが一番大事だったりするんですよね。
他の漫画のパクリであろうと、とにかく自分の描きたいものを描いて、
ダメ元でもいいから、漫画賞に自分のオリジナル作品を送ってみるのが、プロの漫画家への第一歩だ!
そういえば、『ドラえもん』のクリスチーネ剛田(ジャイ子)先生も、
はじめの頃は既存作品とそっくりな漫画ばっかり描いていました。
その後、「自分の描きたかった漫画とはなにか?」を自問自答するとともに、
読者からのリアルな声(スネ夫「ひっでえまんが!」)を聞いたことで、改めてプロの漫画家を目指す決意を固めていったわけですが、
今回の『僕とロボコ』にも、このクリスチーネ剛田先生のエピソードと近いものがあるような。
その後、クリスチーネ剛田先生は、
自身の兄であるジャイアンをモチーフにした漫画「お兄ちゃん」を描いて、漫画仲間の茂手もて夫君に絶賛されるわけですが、
このエピソードも、自分の事を応援してくれたルリちゃんのアドバイスで、
エッセイ漫画に挑戦した今回のロボコもまた、そのエピソードに通ずるものを個人的にはちょっと感じたりもしました。
今回のロボコのオチは、それこそ『アンデッドアンラック』の第37話っぽい内容でしたが、
じつはドラえもんっぽくもあったんだよ、というお話でこの記事を締めさせていただきたいと思います。
なんか今週は話がうまくまとまらなくてすいません。また次回頑張ります。
【今週の藤子不二雄作品要素を感じたシーン】
おやおや、ロボコは何を読んでいるのかな?
あ、この漫画教本の表紙に描かれているキャラは!!
『ま○が道』のあn(ロボコのビームで焼失)
*1:もしかしたら見落としがあるかもしれませんが・・・・。