今月のコロコロコミック(2023年10月号)掲載分の『釣りスピリッツ』感想です。
海皇、ついに現る!の巻。
父親の敵である巨大魚「海皇」を釣り上げようとしている少年・嘉屋崎渚(かやさき・なぎさ)と、
この漫画の主人公・竜宮海(たつみや・かい)は、じつは小さな頃に出会っていた!
子どもだった頃は、お互い『釣りスピリッツ』の話題で仲良くなっていたのに、
今ではそんな事などすっかり忘れ、海皇を釣り上げようと争いあう仲になってしまっている。
渚の「海皇さえしとめられれば、他の魚はどんな荒い釣り方であろうとかまわない」というスタンスのせいで、
カイくんの反感を買ってしまっていたのも、何だかよくない流れだ。
個々のスタンスはどうあれ、釣りはケンカをするためのスポーツではないぞ。
おまえら、仲良くしろ!
まあ、「2人ともベタベタに仲良くなってほしい」というワケではないけど、
せめて少年漫画によくある、良いライバル関係くらいの仲にはなってほしい。
今回、ようやく姿をあらわしてくれた海皇(巨大ホホジロザメ)が、
2人の仲を取り持つキッカケになってくれるのか?
それにしても、渚くんは中性的な顔をしていたり、
男キャラなのに睫毛っぽいものが生えていたりするところを見るに、
嘉屋崎渚って、じつは女の子キャラなんじゃないか?と、個人的にはニラんでいる。
『釣りスピリッツ』は、
「むぎわらしんたろう先生初のコミカライズ作品(たぶん)」になると同時に、
「むぎわらしんたろう先生が初めて『オレっ娘キャラ』を描いた作品(おそらく)」になるかもしれないぞ。