今月から「ケロロ軍曹」と「超ケロロ軍曹UC」の感想記事をそれぞれ分けることにしました。
「超ケロロ軍曹UC」の感想は明日書く(予定)。
前号に引き続き、今月のケロロ軍曹も「ケロロ軍曹誕生秘話」のつづきだ!
今回も全4ページ掲載とかなり短めの内容でしたが、おそらく単行本収録時には1つの話にまとめられちゃうヤツだと見ました。
作中の回想はさらにさかのぼり、舞台は1989年の神保町へ。
新人作家として、担当編集さんにマンガの指導を受ける吉崎先生(ケロロ)の姿から今回のお話は始まった。
ちなみに、この担当編集さん(役:アンゴル=モア)こそが、
『吼えろペン』にも出ていたことでお馴染みな、あのボタQさんである。
作中で「99回面白い回があれば、最終回だけつまんない回になってもいいじゃないか」みたいなことを言っていたあの人です。
なお、今回の「誕生秘話」では、
ボタQさんは新人作家さんに的確なアドバイスを送る立場として描かれていました。そりゃそうか。そうだよね。
一応、前回のお話を読んで、
「『我輩の描きたかったマンガ』の流れで『ドラえもん』に触れるんじゃないか?」と、藤子ファンとしてちょっと期待していたんですが、
「このジャンルは難しいのよ」「あの先生だから描けるんだよね」
「アンケートに書いた先生名と作品名・・・おさっしください」と、作中では何故か「吉崎先生の描きたいマンガ」の詳細はかなりボカされた感じになっていた。
「吉崎先生の描きたいマンガ」については、おそらく前述の予想通りだとは思うんですが、
大人の事情で、具体的な作品名を挙げるのはやっぱりダメってことになったんでしょうかねえ。
ちょっと残念だ。
ただ、「吉崎先生の描きたいマンガ」の詳細が明確に語られていないのをいいことに、
自分の好きなマンガを強引に当てはめて、吉崎先生の描きたいマンガの中身を魔改造する遊びをしてみても面白そうだ。
「グラップラー刃牙」「少女菜美」「ぼくたちは勉強ができない」など、
無関係な漫画作品たちを勝手に『ケロロ軍曹』の作品のルーツだと決めつけて、両作品の共通点をムリヤリ探しだしてみるのも一興かと。一興になるのか?
そんな新人時代をおくっていた吉崎先生でしたが、
「宇宙人=解剖=カエル」のイメージから、「ケロロ軍曹」のビジュアルは早くもそれっぽいものが完成していた。
おお。今月は4ページしかないからなのか、やけに展開が早いぞ。
しかし、自分の考えた新キャラ「ケロロ軍曹」を他人に見せるほどの自信はまだまだ産み出せていないようで、
「なんだよ・・・おなかに☆ってふざけてるの?」
「・・・なんだよ ケロケロなくからケロロって・・・ 正気なの?」 と、
一夜明けてから、自らの生み出したアイデアを情け容赦なく貶しまくる吉崎先生(ケロロ)なのでありました。
じつに初々しい。
すべての創作物はたくさんの試行錯誤を重ねるからこそ、素晴らしいものが生まれるのです。
いまのところは、完全にセルフ没一直線な新キャラ「ケロロ軍曹」ですが、
ここからどういった流れで、少年エースに載るまでになったのか。
それについては、また次回のお話であきらかになっていくことでしょう。
というわけで今月はここまで。
今月の吉崎先生の目次コメント。
もう、みんなコミックスは買ったよね?
次号の少年エース9月号は、7月26日(金曜日)発売です。お楽しみに。