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渡辺電機(株)『ドグマ荘の11人』と北村ヂン『ドキドキ贋作ランド 贋作まんが④』を読みました。

 

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渡辺電機(株)『ドグマ荘の11人』と、

北村ヂン『ドキドキ贋作ランド 贋作まんが④』を手に入れたので、今日はその2作品を読んだ感想を書きたいと思います。

 

品薄だと聞いていたのですが、

どちらとも偶然立ち寄った秋葉原COMIC ZINで買うことができたのでよかったです。

 

 

 

 

渡辺電機(株)先生の『ドグマ荘の11人』は完結までに5年の月日をかけた超大作!

Amazonでも取り扱ってるそうですが、いち早く手に入れたいなら実店舗に赴いたほうがいいかと。

 

 

「登場人物が全員きちがい」という『まんが道』をよく知らない人でも取っつきやすい設定を武器に、

殺人、姦淫、スカトロ、人種差別という漫画界のタブーのすべてを盛り込んだ、完全なるR18指定ぶっちぎりなクレイジー漫画作品でありました。

 

 

 

漫画の内容も本当にひどい描写ばっかりなんですが、

肝心のまんが道のパロディ自体は「ちゃんと『まんが道』を全巻読んでくれている人だ」と思わせてくれるパロディのやり口だったため、

 

まんが道のパロディとしては本当にひどい内容なのに、

まんが道のパロディ漫画」としてはちゃんと成立しているという、じつに奇妙な現象を味わうことが出来ました。

 

 

さすが、完結に5年をかけたことだけはあります。

さすがプロだ。ちがうなあ・・・。

 

 

 

個人的に、印象に残っているシーンを挙げさせていただくと、

坂本三郎氏をモチーフにしたと思われるキャラが秒で殺されていたところと、

描きおろしの最終話のラストに出てきた某作品の某オバケが2コマで殺されてたところが、お気に入りです。

 

この2つはあんまりにヒドすぎて、つい笑ってしまった・・・。

 

 

やっぱり、漫画の中で人が無意味に殺されるのっておもしろいですよね。おもしろいのか?(問題発言)

 

 

なんやかんや言いましたが、ちゃんと面白かった作品ではあるので、

買えるチャンスがあったら確実に買っておいたほうがいい、必見の作品だと思います。はい。

 

 

 

 

 

そして、北村ヂン先生の『ドキドキ贋作ランド』です。

 

このシリーズは手に入れられるものはなるべく買ってたりするんですが、「けものフレンズ」の同人誌はまだ未入手なので早く手に入れたいところ。

どっかの店舗で委託してたりしないのかなあ。

 

 

今回の藤子・F・不二雄パロディは、「アイフォン」「ポータブル税務署」「のぶ太と細胞」の3本を収録。

 

ドラえもんの原作をあまり読んでいない人でもわかる絵柄の再現度もさることながら、

この同人誌のお話は毎回ストーリーの下敷きとなっているドラえもんの原作があるので、それに気づいた上で読み進めていくとさらに面白い。

 

 

今回の作品の中で例を挙げるとすると、

はたらく細胞』のパロディ回となっている「のぶ太の細胞」は、コミックス10巻の「たとえ胃の中、水の中」が元ネタなんじゃないかと。

 

 

ドラえもんで『はたらく細胞』のパロディを描こう!」

    ↓

「細胞といえば体の中だ!」

    ↓

ドラえもんで体の中が舞台の回といえばアレだな!」

 

 

という単純な連想からこのお話がチョイスされたのかと思うと、同じドラえもんファンの一人としてはかなり親近感がわいてきます。

自分でも「はたらく細胞」でパロディ描くとしたら、絶対この話を選ぶと思いますし。

 

ちゅうか、パロディ漫画の中で違う漫画のパロディを描くって、考えたらなんかすごい掟破りな気もするぞ。

 

 

あと、取り上げるネタがすべて最近の時事ネタなので、

10年後くらいにあらためてこの本を読み返したときに「そういやこんなことあったなー」と思い出し笑いできそうなところも素晴らしい。

 

 

忘れた頃に読んだらまた面白い!だからみんなも忘れないうちにこの本を買っておこう!

 

 

 

 

というわけで、

先日購入した「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」をすべて藤子Aタッチで描いた本もそうなんですが、

 

基本的に藤子作品のパロディをやっている同人誌作品はとりあえず全部買うことにしているので、

クリエイターのみなさんには、是非とも藤子作品のパロディをガンガン描いていってほしいところです。

 

 

どんなにつまんない作品でも、委託販売さえしてもらえれば確実に買わせていただくぞ!

(ただし、「買ったけどつまんねえ」みたいな文句を言う可能性は充分にあります)

 

 

 

というわけで、今日は以上です。ありがとうございました。

 

 

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