ドラえもん感想（ママをとりかえっこ＆ざぶとんにもたましいがある）

２０１８年５月１１日放送分　　ネタバレ注意！

●[新]ドラドラまちがいさがし●
２枚の絵から違っているところを10秒以内に探す、まちがいさがしコーナー。

今週は「ツチノコみつけた！」の１シーンから出題です。

ちなみに正解は「ツチノコのケージの色」「ドラえもんの鈴が野球のボールになっている」「片方ののび太くんの目がウインクしている」の３つ。
まちがいさがしの絵ありきのコーナーなので、こうしてブログで正解を書いたところでよくわからないというジレンマが・・・。

ママをとりかえっこ（コミックス3巻収録）
もうすぐ母の日！
というわけで１本目は、母の日特別企画。お母さんにまつわるお話です。

自分たちのママの言う事に納得がいかず、家を飛び出したのび太、スネ夫、しずかちゃんの３人。

全員いろいろと思うところがあるようで、
特にスネ夫くんに至っては、自分を大事に育ててくれたお母さんのことを「鬼ババア」呼ばわりしてくるなど、
事態はかなり深刻なようだ。

そんな３人を見たドラえもんは、

『家族合わせケース』でそれぞれのママをとりかえっこすることを提案。

自分のお母さんから離れることで、不満のガス抜きをしてもらう目的もありますが、
一旦親元を離れることで、改めて自分のお母さんのありがたみに気付いてもらおうという狙いも含まれております。

組みあわせの結果、

しずかちゃんはスネ夫の家、スネ夫はのび太君の家へ。
そして、のび太くんはしずかちゃんの家へ行くことになるのですが・・・。

原作のこの回は、
何故かジャイアンだけハブられているという非常に深い闇を感じる回だったわけですが、

アニメスタッフさんたちもその事を疑問に思ったようで、

今回のお話では、本筋である「ママとりかえっこ」への参加の代わりに、

追いかけてくる母ちゃんから逃れようと空き地に現れるという形でジャイアンが登場！

土管の中に隠れていたジャイアンを母ちゃんが力づくで引っ張り出し、
そのまま首根っこを掴んだ状態で空き地から立ち去っていくまでの一部始終を目の当たりにしたことで、
さっきまで「自分のお母さんが一番ひどい」と主張し続けていた３人を一気に黙らせてしまった。

暴れん坊のジャイアンに対してあのビッグマムがいるからこそ、今日も町の平和が保たれているわけだ。
誰かのお母さんとりかえっこなんて、とても不可能ですな。

初めは戸惑いながらも、源家の子供としてしずかちゃんのママに優しくしてもらうのび太くん。

床の雑巾がけでバケツの水をひっくり返してしまった際も、
叱られることも無く、むしろ風邪を引くことを心配してお風呂に入れさせてくれる高待遇に、
「しずかちゃんのママは全然ひどくなんかない」と心の底から思うのでした。

それにしても、今回ののび太くんは非常に役得である。

しずかちゃんが普段使っているベッドで寝転ぶことができたり、

しずかちゃんが普段着ている服を着ることができたり、

しずかちゃんのママに素っ裸の状態から服を着せてもらえるなど、

思春期真っ盛りの男子が確実にうらやましがりそうな状況に陥っていた。

もしものび太くんが性に目覚めている状態でこんなことをされたら、一日中前屈み状態から動けなくなっていそうだ。

あと、のび太くんが「僕の使えるものが何もない」と嘆いていた人形の中にこの前アニメに出てきたジャックとジャニーちゃんも出ていました。
ううむ、芸が細かい！

他の家の２人もそれぞれのお母さんに不満を覚えることも無く、
むしろ「自分たちも反省すべき点がある」と、自らの非を認める場面も。

「けっきょく親だって人間だもんな」
「時には誤解で怒ったりやつあたりすることもあるよな。神さまじゃないんだから」と語り始めると、

夕焼け空に自分のお母さんの顔を浮かべ、全員が涙を流していた。

なんだか自分のお母さんが死んじゃったみたいな感じになっていましたが、もちろん全員生きています。

先ほど壮絶な大捕物を見せてくれたジャイアン親子も、すっかり仲直りしておりました。
今夜の夕食がカレーと聞いて、途端にはしゃぎだすジャイアンがかわいい。

こうして、
アニメを通して「お母さんの大切さ」を改めて考えさせられる感動回となったわけですが、

のび太くんがしずかちゃんの家にパンツ（自分の名前入り）を忘れて赤っ恥をかくという、原作通りのオチもちゃんと用意されていました。

ちょっと待て。履いてたパンツがそこにあるってことは、のび太君は今、ノーパンってことなのか？

いいストーリーで泣かせておきながらバカな落ちでオトすのは、良コメディの基本だ！

そんなわけで、1本目おしまい。

●[新]ひみつ道具クイズ●
今週から始まった新コーナーその２。
三択クイズの中から、正解だと思うひみつ道具を選びましょう。
キミのひみつ道具知識が問われるクイズコーナーだ！

記念すべき最初の問題は「四次元をグイグイ走れる乗り物ってどーれだ？」というもの。

　①タケコプター
　②ウマタケ
　③四次元三輪車

この３つ選択肢の中から、答えを探すんだ！（※正解は記事の下のほうに書いておきます）

今回は『春のおでかけ編』とのことでしたが、来週以降もなんちゃら編みたいなのが続くんでしょうか。

ざぶとんにもたましいがある（コミックス39巻収録）
公共物の破壊。ゴミのポイ捨て。
マナーのなっていない人間だらけの現代ニッポンに対し、のび太くんが「モノを粗末にするな！」と勇ましく吠えた！

彼の怒りの直接的な原因が「ママに自分のマンガ本を捨てられたこと」という点が少し腑に落ちなかったりもしますが、
言っていることは全くの正論であり、普段は抑える立場のドラえもんもこの意見には同調してくれたぞ。

ほんと、先日不注意でパソコンをぶっ壊してしまった自分にとっても、この回は非常に耳の痛い話です。
データはちゃんと移行するから、パソコンくん迷わず成仏しておくれ・・・。

モノのありがたみに気付かぬ愚かな人間どもを戒めるため、
『たましいステッキ』を使って、家じゅうのいろいろなモノに魂を宿らせていくことにしたドラえもんとのび太君。

モノに魂を宿らせれば、
たとえママが勝手にマンガ本を捨てようとしても「お願い、私をすてないでえー！！！」と泣き叫んでくれるので、
モノを捨てたくても捨てることができなくなり、まさにいいことづくめである。

あとどうでもいいけど、その時に泣き叫んでいたマンガ本の声が完全に女性の声だった。
マンガ本って、女性だったんですね。

「やりすぎはよくない」というドラえもんの忠告も聞かず、街中の色んなモノに魂を宿らせまくっていくのび太くん。

何も知らないジャイアンに空き地の木の枝（魂宿り済）を折らせるよう仕向け、逆に返り討ちに遭ってしまう姿を見てケラケラ喜んだり、
ジャイアンに恨みを持つ公園の遊具たちをうまいこと操ってタコ殴りにするなどやりたい放題。

冒頭の熱いメッセージはどこへやら。のび太くんがあっという間にクズ人間と化してしまった。

それにしても、自我を持ったことでジャイアンを砂の中にガチで沈めようとしていた砂場さん、恐怖でしかない。
砂場に魂を宿らせるのは、非常に危険だ。

路上ポイ捨てや公共物破壊を行う人間に対し、
モノが直接注意を言えるようになったのはいいことなのですが、

のび太くんが家じゅうのモノにまで魂を宿らせてしまったせいで、
家のあらゆるモノが持ち主に対する陰口で盛り上がり続ける、非常にストレスの溜まりそうな空間ができあがってしまった。

さらに魂を得たことで、自分の役割を無視して図に乗り始めるモノたちが続出。

「汚い尻を乗せるな」と言ってくるざぶとん、「たまには教養番組を見ろ」と言ってくるテレビ、
「汚いゴミを吸うのはまっぴらよ！」と吸ったゴミを吐きだしてくる掃除機など、ひどいやつらばっかりである。

こんな生意気な事ばかり言ってくるような家電、粗大ゴミの日にまとめて捨てればいいと思う。
あ、でも、コイツら捨てようとすると、すんごい泣き叫んでくるんだよなあ・・・。

「たましいステッキ」のスイッチを切って黙らせようとするのび太くんでしたが、
自我を奪われることを嫌った「モノ」たちが、その行く手を妨害しまくっていく！

ポリバケツから生ゴミ攻撃を食らったり、靴が勝手に動いてドブに落としたり、

挙句の果てには、のび太くんに向かって電柱が倒れこんでくるなど完全に彼を殺しにかかっていたモノたちでしたが、
ドラえもんが『たましいステッキ』のスイッチを切ってくれたことで、なんとか事なきを得ました。

本編の最後でドラえもんも言ってましたが、
今後はモノたちから恨みを買わないよう「モノに思いやりを持って接しましょう」ってことで。

●ドラドラニュース●
今週のエンディングテーマが、なぜか『ドラえもんえかきうた』に。
そろそろ６月６日が近いからなのかな？

■次回予告■
次回の放送は５月１８日。
「のび太は世界にただ一匹」「地平線テープ」の２本をお送りします。 

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ひみつ道具クイズの答え：③四次元三輪車
（問題文の時点で、答えほとんど言っちゃってるような・・・。）