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糸魚丸「惰性67パーセント」第3巻における「アイテムを取り出すときの描写」について。

ウルトラジャンプにて絶賛連載中!

糸魚丸惰性67パーセント」第3巻が発売されています。

物語としては、美大に通う男女4人が恋愛するわけでもなく、学園生活を謳歌するわけでもなく、

ただひたすらにダラダラとした日々を過ごす様を描いただけの非常にインドアな内容のコメディとなっております。まさに惰性。

上の紹介だけ見ると、何だかつまんなそうに見えますが、この大学生たちの何も起こらない日々を見ていくのが楽しかったりするんですよ。

あと、一般誌である「ウルトラジャンプ」連載だからか、コアマガジンの雑誌で読む時よりもなんとなく下ネタがエロく見えるというのもこの作品のセールスポイントです。

 

個人的な紙魚丸先生のイメージとして、「やたら登場人物のセリフが理屈っぽい」「作者コメントでよく手料理の話をしている」というのがあるのですが、

その「理屈っぽいセリフ」もこの漫画の雰囲気とマッチしていて、作品の内容により深みを与えていたりするので、

紙魚丸先生の理屈っぽいセリフ回しが好きな自分としては、非常にうれしいことにもなっております。

(なお、もうひとつのイメージ「作者コメントでよく手料理の話をしている」は、既刊単行本のあとがき等で見れます。)

 

とにかく、気になった人は何も言わずに試し読みを読んでみてください。(※第1巻の試し読みこちら)

この作品で紙魚丸先生に興味を持った人は同じ作者さんの作品である「KILLER QUEEN」を読むこともおすすめします。

こちらの作品も理屈っぽいセリフ回しが満載ですよ。

ただ、「KILLER QUEEN」は大人しか読めないタイプの漫画だから未成年は決して読まないように!

 

 

 

思う存分、作品の魅力を語ったところで本題へ移ります。

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前述のとおり、この漫画は大学生のダラダラとした日常を描いた作品なので「部屋の中にある大量のダンボールを片付けるだけの話」とかもあったりします。

 

 

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どうやら「ダンボールを楽に片付けるためのアイテム」を持ってきたようですが、実はこのシーンで藤子不二雄パロディが登場します。

 

藤子不二雄作品で「アイテムを取り出すときの描写」といえば、

もちろんドラえもんが四次元ポケットから道具を取り出す時のアレしかないでしょう!!

 

 

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違った!キテレツだった!!

 

何かアイテムを取り出す時の描写でドラえもんのパロディをする漫画はよく見かけるけど、キテレツ大百科のパロディをする漫画は初めて見た気がする。

特にアイテムの名前の部分を四角で囲っているところに、アニメリスペクトを感じますね。

いやあ、これはポイント高いです!(なんのポイントかは不明)