テレビアニメ「おそ松さん」が昨日の放送で最終回を迎えました。
いやはや、TVアニメ化を初めて知った時はまさかこんなに人気作品になるとは思いもしませんでした。
これを機にアニメから漫画にも興味を持ち、原作の「おそ松くん」の方にも手を出そうかと思っている人も結構いるのではないでしょうか。
場末の藤子不二雄ブログとしては、このチャンス逃すわけにはいきません。
そんな貴方に今日は是非とも知ってもらいたい豆知識をご紹介したいと思います。
それは・・・
「おそ松くん」のキャラクター達、実は「オバケのQ太郎」にも出てくるぞ!
てんとう虫コミックス「オバケのQ太郎」第8巻「もしもぼくが○○だったら」より
もしかしたら「オバケのQ太郎って何だよ?」と思っている人もいるかもしれないので一応説明させてもらいますと、
「オバケのQ太郎」とは、「ドラえもん」の藤子・F・不二雄先生と「忍者ハットリくん」「怪物くん」の藤子不二雄Ⓐ先生がまだ「藤子不二雄」としてコンビを組まれていた頃の代表作となる漫画で、
その当時の藤子不二雄先生は「スタジオ・ゼロ」という漫画製作会社に社員として参加しておりました。
で、その同じ会社に勤めていたのが「サイボーグ009」の石ノ森章太郎先生、「恐怖新聞」のつのだじろう先生、そして「おそ松くん」の赤塚不二夫先生でした。
この「オバケのQ太郎」は、その当時のスタジオ・ゼロのメンバーの人たちが協力して製作していたこともあり、
赤塚先生の遊び心から当時「少年サンデー」で人気だった「おそ松くん」のキャラクター達も登場させちゃうこともあった、というわけです。*1
オバケのQ太郎のストーリーについては、各自wikipediaで調べてもらうとして、
とにかく「オバケのQ太郎」にはところどころに「おそ松くん」のキャラクターが登場します。
現在全国の本屋さんで発売中の新装版「オバケのQ太郎」の中から紹介すると、
絵日記の絵の一部として登場したり、
てんとう虫コミックス「オバケのQ太郎」第3巻「宿題はひきうけた」より
下手な絵のモデルとして登場したり、
てんとう虫コミックス「オバケのQ太郎」第5巻「よなべのくつした」より
何故かTVタレントとして出演していたり、
てんとう虫コミックス「オバケのQ太郎」第7巻「ジャンジャン売ろう」より
何故かよそのマンガに特別出演したりしています。
てんとう虫コミックス「オバケのQ太郎」第8巻「地球は動く」より
「おそ松さん」に関連した記事なのに、六つ子の登場シーンがほとんど無いような気もしますが、
これは原作がアニメと違って六つ子の出番よりも、当時はイヤミやチビ太の出番のほうが多かったからという理由があり、
ぶっちゃけて言えば「オバケのQ太郎」にあの六つ子が出てくるシーンは、最初に貼った2コマ以外では多分ないです。
ご了承ください。
しかし、値段がちょっとお高めの「藤子・F・不二雄大全集」オバケのQ太郎・第4巻に掲載されている「ギャハハ三銃士」というコラボ漫画ではしっかりと六つ子たちが登場しています。
内容が気になる方はそちらの方もご覧になってみてください。
こちらもコラボ漫画特有のかなりハチャメチャな展開となっているので、各作品にあまり詳しくない方でも充分おもしろいと思いますよ。
分身の術を使うことで相手をかく乱する攻撃!
まだ六つ子の顔をコピーで張り付けていた頃の貴重な作品でもあります
そして、来月4月28日に発売される新装刊「オバケのQ太郎」第12巻では、
限定版として当時の少年サンデーの付録だった「おそ松くん×オバケのQ太郎」のすごろくが復刻版でついてくることが発表されています。
これはもう、完全に小学館がおそ松さんファンを狙いに来ているとしか思えません。
でも、こういう限定版の類は買おうか買うまいか悩んでいたら、すぐ売り切れちゃうんだよニィ。
やっぱり買わないより買って損したほうがいいと思うんですよねえ。(独り言)
まあ、こんな感じで「おそ松さん」に関連して「オバケのQ太郎」の紹介をしてきたわけですが、
ハッキリ言って「オバケのQ太郎」はイヤミ達の存在を確認するためにわざわざ単行本を買うというほどのものではありません。
漫画の全編に渡っておそ松くんのキャラ達が登場しているわけでもないので、多分それ目当てで全巻買ってしまうと本当に損をします。
ただ単に、今回の記事を読んで「へー、オバケのQ太郎ってイヤミとか出てるんだ」くらいの知識を得ていただくことで、
知り合いや友達なんかと一緒に本屋さんに行った際に「オバQには実はおそ松くんのキャラが~」みたいなことを豆知識として喋れば、友達から「こいつ、やるな!」と一目置いてもらえるかもしれません。
こういうブログ読んだ読んでない程度の知識量の差が、いつかどこかで役立つ時が来るのです。
とはいえ、「オバケのQ太郎」自体も40年以上前に「おそ松さん」と同じく社会現象となるほど大ヒットした作品*3ですし、
これまで諸般の事情で長らく絶版状態だった単行本が、昨年になって復刊するなど根強い人気を誇る作品でもあり、その面白さは現代でも伝わると思います。
「おそ松くん」と同じ年代の作品という関連性もあるので、この記事を読んで「オバケのQ太郎」への興味をちょっとでも持っていただけたら幸いです。
そこまで読む時間が無いならいきなり「劇画・オバQ」という作品から読んでみるのも手ですぞ。