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「ドラえもん物語 ~藤子・F・不二雄先生の背中~(後編)」感想! むぎわらしんたろう先生と藤本先生の物語

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コロコロコミック6月号掲載ドラえもん物語 ~藤子・F・不二雄先生の背中~(後編)」の感想へ行きましょう。

コロコロコミック 2017年 06 月号 [雑誌]

コロコロコミック 2017年 06 月号 [雑誌]

 

 前編の感想はこちら:「ドラえもん物語 ~藤子・F・不二雄先生の背中~(前編)」感想! これがむぎわらしんたろう先生のまんが道

 

 

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前編では、むぎわらしんたろう先生の漫画家としてのルーツが描かれていましたが、

今回の後編では藤本先生との思い出、そして自身が藤本先生の代筆で「ねじ巻き都市冒険記」を描くまでの物語が語られています。

藤子・F・不二雄先生を知らない今のコロコロ読者たちが読んでもあまりピンとこない内容だったかもしれませんが、コロコロ40周年記念漫画の名に恥じぬ非常に素晴らしい作品でした。

 

 

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藤本先生との思い出の数々。

読んでいて感じるんですが、藤本先生に対するむぎわら先生の愛が本当に強いんですよね。

特に今回のお話の前半なんて「ひとりの老漫画家と新人アシスタント」という設定のボーイズラブ漫画としても読めそうなくらいでした。(変なこと言ってすいません)

 

 

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そして迎えた藤本先生の訃報。

この時の出来事をむぎわらしんたろう先生視点でこれだけ細かく語られたのは初めてなんじゃないでしょうか。

闘病中に藤子プロスタッフに向けて書かれた直筆メモや、意識が亡くなる直前まで描いていた「ねじ巻き都市冒険記」の下絵ラフやネームノートも作中に登場。

藤子・F・不二雄先生が偉大な漫画家であることを改めて確認させていただきました。

 

 

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藤本先生の代わりに大長編を描くことになったむぎわら先生のエピソードも。

「ねじ巻き都市冒険記」は藤本先生の作画と比べると拙い部分も多くありますが、今回の漫画を読んで、あれが当時のむぎわら先生がやれるだけのことを精一杯やった結果だということが十分に伝わりました。

この時の経験があったからこそ、今の漫画家としてのむぎわら先生があるんですよね。

 

 

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そして物語は現代に戻り、ラストは藤子・F・不二雄ミュージアムで締め。

もしも、この漫画がドラマ化やアニメ化された時は、確実にエンディングテーマは「つなぐ未来へ」が選ばれそうだ。

いや、むしろそれ以外であのエンディングに流す時にふさわしい曲はないでしょう。

 

そんなわけで、2か月に渡ってお送りしてきた「ドラえもん物語 ~藤子・F・不二雄先生の背中~」は無事完結。

嬉しいことに、今年の夏に単行本が大幅加筆されて発売されるそうなので、この作品をまだ読んでいないという方は是非買ってみてはいかがでしょうか。

 

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余談ですが、この漫画には藤本先生のほかに藤子プロの社長・伊藤善章氏もよく出てくる。

むぎわら先生は世界で一番藤子プロの社長の顔を描いた漫画家だ!

 

 

そして、来月からはいよいよ「野球の星メットマン」連載再開&新章に突入!

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今月号にその予告が出ていましたが、

どうもメットマンは世界中にウジャウジャいるらしく、空くんは日本代表としてそいつらと戦うことになったそうです。

上の予告カットを見る限り、キャラクターの濃そうな選手も多くいそうだ!

とにかく、来月の連載再開を楽しみに待っています。

 

 

 

糸魚丸「惰性67パーセント」第3巻における「アイテムを取り出すときの描写」について。

ウルトラジャンプにて絶賛連載中!

糸魚丸惰性67パーセント」第3巻が発売されています。

物語としては、美大に通う男女4人が恋愛するわけでもなく、学園生活を謳歌するわけでもなく、

ただひたすらにダラダラとした日々を過ごす様を描いただけの非常にインドアな内容のコメディとなっております。まさに惰性。

上の紹介だけ見ると、何だかつまんなそうに見えますが、この大学生たちの何も起こらない日々を見ていくのが楽しかったりするんですよ。

あと、一般誌である「ウルトラジャンプ」連載だからか、コアマガジンの雑誌で読む時よりもなんとなく下ネタがエロく見えるというのもこの作品のセールスポイントです。

 

個人的な紙魚丸先生のイメージとして、「やたら登場人物のセリフが理屈っぽい」「作者コメントでよく手料理の話をしている」というのがあるのですが、

その「理屈っぽいセリフ」もこの漫画の雰囲気とマッチしていて、作品の内容により深みを与えていたりするので、

紙魚丸先生の理屈っぽいセリフ回しが好きな自分としては、非常にうれしいことにもなっております。

(なお、もうひとつのイメージ「作者コメントでよく手料理の話をしている」は、既刊単行本のあとがき等で見れます。)

 

とにかく、気になった人は何も言わずに試し読みを読んでみてください。(※第1巻の試し読みこちら)

この作品で紙魚丸先生に興味を持った人は同じ作者さんの作品である「KILLER QUEEN」を読むこともおすすめします。

こちらの作品も理屈っぽいセリフ回しが満載ですよ。

ただ、「KILLER QUEEN」は大人しか読めないタイプの漫画だから未成年は決して読まないように!

 

 

 

思う存分、作品の魅力を語ったところで本題へ移ります。

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前述のとおり、この漫画は大学生のダラダラとした日常を描いた作品なので「部屋の中にある大量のダンボールを片付けるだけの話」とかもあったりします。

 

 

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どうやら「ダンボールを楽に片付けるためのアイテム」を持ってきたようですが、実はこのシーンで藤子不二雄パロディが登場します。

 

藤子不二雄作品で「アイテムを取り出すときの描写」といえば、

もちろんドラえもんが四次元ポケットから道具を取り出す時のアレしかないでしょう!!

 

 

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違った!キテレツだった!!

 

何かアイテムを取り出す時の描写でドラえもんのパロディをする漫画はよく見かけるけど、キテレツ大百科のパロディをする漫画は初めて見た気がする。

特にアイテムの名前の部分を四角で囲っているところに、アニメリスペクトを感じますね。

いやあ、これはポイント高いです!(なんのポイントかは不明)

 

 

5月19日(金曜日)に買った本

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ドラえもんのプレ学習シリーズ 国語はじめて挑戦 しっているかな? きせつのことばとぎょうじ

・おはなしドラえもんえほん だいひょうざんのちいさないえ

 

 それぞれ、「しっているかな? きせつのことばとぎょうじ」は5月17日に発売。「だいひょうざんのちいさないえ」は3月1日に発売されています。

絵本のほうは売っている本屋さんがなかなかなかったため、発売から2か月以上経った今頃になっての入手となってしまいました。

 

 「しっているかな? きせつのことばとぎょうじ」はドラえもんと一緒に季節の言葉や日本の行事のことを学んでいくといった内容になっているぞ。

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スタイリッシュ不謹慎

新創刊雑誌「ヤングジャンプGOLD」でのひとコマ。

集英社の新創刊漫画雑誌ヤングジャンプGOLD」が発売されています。

漫画よりもAqoursのグラビア目当てに買ったって人、けっこう多いんじゃないですかね。

 

 

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で、その中に載っている読み切りのひとつ。松浦準「がんばれ未来のお父さん」に出てくる、

 

 

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このTシャツに描かれているキャラ。

 

 

 

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似てる。

(参考:先週号の少年サンデーより。 似てる?似てない? - 原子おはじき