発行日:2019年2月26日
出版社:小学館
価格:750円
全136頁
2月21日(木曜日)に発売されたドラえもんの新シリーズ!
これまでのドラえもんの作品を「学年別」というくくりでまとめた、初めてのセレクションであり、
この本では「小学一年生」に掲載されたドラえもんがまとめて収録されています。
藤子・F・不二雄先生は、
学年誌掲載の「ドラえもん」では、それぞれの学年誌の読者の成長を意識して描いていたそうなので、
今回の学年別セレクションで、その内容の違いを比べつつ、楽しんで読んでいけたらいいなと思っております。
従来のマンガ本としての枠組みではなく、
「学習資料」としての位置づけでやっているためか、価格もてんコミよりいくらかお高めなのも印象的。
もしかしたら、ところによっては学校の図書室や図書館などに「ドラえもん一年生」を置いてくれる場所もあるのかもしれませんね。
<特設サイト>
以下、収録内容。
ふわりねん土(1979年4月号掲載・カラー)
ピーヒョロロープ(1974年3月号掲載・カラー)
さかみちレバー(1979年12月号掲載・カラー)
ゴロアワセトウ(1983年6月号掲載・カラー)
木こりのいずみ(1984年12月号掲載・カラー)
おくれカメラ(1976年3月号掲載)
ひっこしちず(1975年9月号掲載)
どんぶらガス(1980年7月号掲載)
かげぼうしフラッシュ(1985年9月号掲載)
虫よせボード(1983年7月号掲載)
一すんぼうし(1976年9月号掲載)
うみをひときれきりとって(1985年10月号掲載)
月のひかりと虫のこえ(1973年9月号掲載)
そっくりクレヨン(1971年11月号掲載)
ココロコロン(1979年11月号掲載)
ママをたずねて三ぜんキロじょう(1980年3月号掲載)
ち下てつをつくっちゃえ(1973年12月号掲載)
解説「発明と応用、そしてあきらめないこと」 鴻上尚史
読んだことのあるお話ばかりでも、
「このお話って小学一年生掲載だったんだ」という、新たな気づきもあったり。
巻頭で収録されているいくつかの作品は、カラーでの収録となっております。
「ドラえもん一年生」では、
漫画をあまり読んだことのない人でも安心して読める配慮として、読み順がわかるように丸数字がついているのも特徴のひとつです。
漫画を読んだことないお子さんに対して、初めて読ませる漫画本としてもこの本はうってつけなんじゃないかと。
作中のセリフも「すべて一年生で習う常用漢字のみを使用している」ので、学習面でも役立つことは間違いないでしょう。
さらに、この本の巻末では「『学習指導要領』という目線からドラえもんを語る」という、教育面での新たな取り組みも。
「そっくりクレヨン」を読めば、文章の「てにをは」が学べるというのは意外でしたね・・・。
今回収録されているお話が、それぞれどの教科のどういう内容に役立つのか?を知るのも結構たのしいので、
購入した際には、漫画だけでなく巻末のほうも確認してみてください。今日はこれまで。
もう わかってるよね(質問風脅迫)