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【ドラえもん本レビューその215】ドラえもん 第0巻

 

ドラえもん 第0巻

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出版社:小学館

発行日:2019年12月1日

価格:700円(税抜)

全138頁

 

 

 

11月27日(水曜日)に、てんとう虫コミックスドラえもん『第0巻』が発売されました。

 

 

 

ドラえもん誕生50周年記念として、

6種類の「ドラえもん第1話」を雑誌掲載時(ほとんど)そのままの状態で収録した一冊であり、

発表時にカラーページだった作品も、もちろんカラーページのままで掲載!

 

おそらく一番有名な「ドラえもん第1話」である『未来の国からはるばると』も、

単行本や藤子F全集とはちょっと違う仕上がりになっていたりもするので、既にてんとう虫コミックスを持っているという人も、ぜひ買うべき本だと思います。

 

 

単行本のカバーを外すとちょっとしたお楽しみもあったりするので、そこも必見。

 

せっかくのドラえもん50周年なんですし、記念の本として買っておいてもまったく損はないぞ!

 

 

 

 

そんなわけでここからは、

自分が「ドラえもん第0巻」を読んで感じたことをいろいろ書いておきます。

 

あえて箇条書きっぽく書いてるので、ちょっと読みづらいかもしれませんがご了承ください。

 

 

 

 

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最初に本屋さんでこの本を確保した時は、

「この薄さで700円(税抜き)ってたけーなオイ」みたいなことを思ってしまったのですが、

 

実際に読んでみたら、コミックスの中にカラーページがたくさんあったり、

巻末にも充実した内容の解説ページに、ドラえもん全45巻の収録作品一覧も載っていたりしたので、

この内容なら、700円も「妥当な金額」なんじゃないかと思いなおしたのでありました。

 

ちゃんとこういうことは正直に書いておきますよ。

 

 

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mantan-web.jp

 

 

ここの記事によると、

ドラえもん第0巻はあまりに予約が殺到したため、発売前からもう2度の重版が決まったらしい。

全盛期のイチロー伝説のコピペみたいなエピソードだ。

 

 

自分の買ったやつは幸いにも「初版」だったんですが、

これから本屋さんで並ぶであろうドラえもん第0巻を買うと、既に「第2版」「第3版」の単行本に切り替わっていたりするんでしょうか。

ちょっと気になる。気になっちゃう。

 

 

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「よいこ」第1話のドラえもんや「幼稚園」第1話のドラえもんは、

就学前児童を対象にしているので内容もわかりやすく、ドラえもんのキャラ設定もまだ完全に固まっていない頃だったので、

4足歩行で走るチャーミングなドラえもんの姿が見れたりなど、シンプルながら大変読みごたえがありました。

 

ドラえもんはかわいい。

 

 

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表紙のドラえもんのしっぽが青かったり、

タケコプターが「ヘリトンボ」表記だったり、

「雑誌に載った時のスネ夫のセリフは『しず子さん』でした」と解説ページで補足していたりなど、

 

今回「50周年記念の本」として雑誌掲載時のバージョンを再現するにあたり、

おそらくいろんなところと協議したんだろうなぁと勝手に思ってます。

 

 

ただ、一部セリフで改変があったり、

ドラえもん誕生」のセリフの中に出てくる「狂人軍」の存在が完全抹消されていたりなど、

大人の事情で完全再現はどうしてもムリだったのであろう箇所もいくつか見つけられたので、

そこらへんの部分にも、今回の「ドラえもん0巻」を制作した人の苦労の跡がみえたような気がしました。

 

 

50周年のドサクサで「狂人軍」の名前くらい載せてもなんら問題なさそうなんだけどなあ。

なにがダメなんだろ。

 

 

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そして、ドラえもん50周年目の奇跡!

第6巻巻末「ドラえもん百科」でいつの間にか無かったことにされていた『自動コジ機』が、久しぶりにてんコミに帰ってきました。

 

該当のシーンが「雑誌掲載版」ではなく、

「藤子F全集の改変バージョンのものでの収録」だったのがかなり不本意ですが、こうやって載るだけでも十分幸せなことだと思います。

せっかくの50周年なんだし、どこかに『原子おはじき』も載せてくれないかな?

 

 

 

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あと、乞食つながりで語らせてもらうと、

「小学三年生」版ドラえもん第1話は、扉絵(カラーページ)で「乞食になったのび太の絵」をでっかく描いているところがスゴいと思いました。

 

 

当時の小学3年生は「ドラえもん」の第一印象が「乞食になったのび太」ではじまったのかと思うと何だかじわじわ来ますし、

 

大事な新連載の1ページ目(扉絵)に乞食の絵をフルカラーで描いちゃう藤本先生のセンスも、

今の時代の倫理感から見たら、とてもおっかない話ではある。

 

 

今のてんとう虫コミックスのカラーページに「乞食のイラスト」を載せようと思っても、絶対に自主規制されちゃうはず。

そう考えると、ドラえもん50周年はやっぱり偉大なんだと感じざるを得ません。

 

 

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Twitterから文章をそのまま転載。

ドラえもん0巻がうまくいったら「パーマン0巻」も出せそうだとは思うんですが、どうでしょうかね。

 

 

 

 

はい、というわけでとりあえず感想はここまで。

また何か思いついたら、こっそりこの記事に追記しておこうと思います。

 

 

さよなら。

 

 

 

 (Amazonだと何故か売られてない扱いにされているドラえもん0巻)