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ドラえもん感想(クモノイトン&プロポーズ作戦)

 

2017年11月3日放送分  ネタバレ注意!

 

オープニングアニメ:モグラたたきの穴から顔を出し、ハンマーを避け続けるドラえもん新作アニメ


クモノイトンドラえもんカラー作品集・第6巻収録)
原作回。 わさドラだとこれが初のアニメ化になるのかな?


公園のアスレチックを渡れなかったことをジャイアンスネ夫にバカにされたのび太君のために、ドラえもん「クモノイトン」を出してくれた!

原作だと「ブロック塀の上を渡れずに馬鹿にされる」という流れだったけど、ドラえもんを見てマネをする子供が出てくるといけないとの制作側の配慮なのか、さすがにやめたようだ。
もしくは「マネする子供が出てくるだろ!」とクレームを入れてくるお母さんの存在を恐れたのかもしれない。
まあ、別にどっちでも話の展開自体は変わらないので大丈夫だ!


名前のとおり、「クモノイトン」は蜘蛛の糸を元にした道具であり、
ドラえもんによる「蜘蛛の糸の強さは鋼の約5倍」「蜘蛛の糸を1センチの太さにしたらジャンボジェットも捕まえられる」と蜘蛛の糸豆知識も入る。
今のドラえもんは、主要視聴者であるお子さまが見てタメになる情報も入れてくるのがいいですね。
人気漫画「テラフォーマーズ」でも蜘蛛の糸はかなり活躍しているので、その読者であるお父さん世代も取り入れることができるかもしれないぞ。

 

クモノイトンはお尻につけて力を入れると、蜘蛛の糸が飛び出す仕組みになっており、
伸びていった糸が目的の場所にくっつけば、その場所まで糸を渡って移動することが出来るという非常にユニークな道具である。
さらに「クモノイトンから出た糸の上からは絶対に落ちない」という保証付きだ。

糸を出す際にどうしても尻を突き出すポーズになってしまうことで、
お腹の調子が悪いときに力んでしまうと別なものが出てきちゃう危険性も持っていますが、使う分には非常に楽しそうな道具です。

 

その証拠に、この道具で遊んでいたのび太くんやドラえもんを羨ましがった近所の子供たちも集まってきた。
のび太くん達はそんな子供たちと協力し、街の上空に蜘蛛の糸で出来た巨大な遊び場を作るのでした。

蜘蛛の糸で出来た遊び場とか、蜘蛛の巣みたいに地面とかがスカスカな出来になっちゃうんじゃないか?と思いきや、
蜘蛛の糸で出来たメリーゴーランドやトンネルにすべり台、恐竜や動物の模型、さらには立派なお城をつくってしまったりと、
今回のアニメでクモノイトンがけっこう万能に使えてしまうことが明らかになってしまいました。
これぞまさしく、のび太と雲の王国ならぬ、のび太と蜘蛛の王国だ!

 

こうして完成した蜘蛛の王国から下界で最新ゲームに熱中していたジャイアンスネ夫をからかうのび太くん。
現代ではPSPとかニンテンドースイッチとか出てるのに、ドラえもん世界における最新ゲームは未だにLSIゲームみたいな見た目から進歩していないのがいい。

 

これに腹を立てた2人は蜘蛛の王国を壊すべく、のび太の宇宙開拓史ばりのバッティングや高枝切りバサミで糸の切断・破壊を試みるジャイアンスネ夫でしたが、あえなく失敗。
そんなわけで王国の破壊を諦めるかわりに、のび太くんがトイレ目的で下界へ降り立ったスキにクモノイトンを強奪するのでした。

 

「トイレだけは上からじゃできないもんね~」と言っていたのび太くん。

モラルとか考えなければ上からでも出来るっちゃあできるぞ。天空からやったらかなり気持ちよさそうだし。
でも、さすがに大のほうは、下にいる人にえらい被害が及びそうなのでやめておいたほうがいい。
そんなこと言ったら小もダメだけど。

 

クモノイトンをつけたジャイアンはその糸の粘着力に注目し、
みんなの持っている漫画やお菓子を蜘蛛の巣でひっつけて奪い取ろうとすべく、近所の道という道に蜘蛛の巣を張っていきます。
なんか、ホンモノの蜘蛛みたいなことやってますね。
もしもマンガじゃなくて走行中の車とかがくっついてしまったら、大事故に繋がりそうな気がするけど、彼らは責任とれるのだろうか?


当然そんな悪行が許されるわけもなく、そのことを知ったのび太ドラえもんジャイアン達を追いかけてきた!
ジャイアンスネ夫はそんな2人をひっかけて転ばしてやろうと、互いの尻に糸を張って即席のトラップを作ります。
しかし、その即席トラップにひっかかったのはのび太くん達ではなく、まさかの走行中の車でした。
懸念事項であった蜘蛛の巣にひっかかっていないところを見るに、おそらくこの車は違う道を通って来たと思われる。

 

走行中の車は蜘蛛の糸でつながったジャイアンスネ夫のズボンをひったくり、ついでに2人をパンツ丸出し状態で蜘蛛の巣にくっつけて去っていったのでした。
なおこの時、今日のスネ夫ピンク色のパンツを履いていることもわかった。
見えない部分もオシャレに決めているところ、いかにもスネ夫らしい。

 

ただ、車に引っ張られた程度の力でクモノイトンごとズボンが脱げてしまうのは結構あぶないと思う。
縦からくる力には強くても、横からくる力には弱いってことなのだろうか?
体重の重い人が下界に降りようとして、クモノイトンごとズボンが脱げてしまったら、シャレにならないぞ。
パンツ丸出しの状態で死ぬのは、さすがに嫌だ。

 

クモノイトンはズボンが脱げたら終わり。
この話がてんコミ未収録になってしまったのも、そこらへんの道具の詰めの甘さが原因なのかもしれませんな。

 

 

 

プロポーズ作戦てんコミ1巻収録)
原作回。わさドラでは2009年5月22日にアニメ化されています。

 

今日はのび太のパパとママの12回目の結婚記念日。
夕食もステーキだったり、パパも12本のバラの花を持って帰宅するなど互いに大事な日を祝います。
そして放送日も結婚記念日と同じ11月3日にあわせるというアニメスタッフ側のこだわりも。
ちょっと前の回では日付を変えるしか出来なかったけど、今回はその面目を躍如する形となった。

 

そして12年前ということは、のび太のパパとママは今のドラえもんが始まるちょっと前に結婚したことになるんですね。
なんか勘定が合わない気もしますが、アニメもリニューアルした事ですし、ここは流しておきましょう。

 

そんな幸せそうな2人でしたが、相手が結婚してくれと言った言わないでモメだしてしまい、大ケンカがはじまってしまった!
当然どっちかがウソだということになるのですが、お互い一歩も引きません。


なお、原作ではドラえもんを追い越した現代の科学技術!」みたいな特集記事でよく紹介されがちなひみつ道具ナンバーワンである「うそ発見器」で調べるくだりもあったりするのですが、

さすがに今回のアニメではカットされてしまったようです。こっちじゃ紹介されてたのニィ。


どっちが本当の事を言っているのか気になったのび太くんとドラえもんは、タイムマシンでのび太のパパとママのプロポーズ現場を見に行ってみることに。
過去の世界に着いて早々、さっそくパパが「デートで遅刻してしまった上に、遅刻の原因をママがプレゼントした時計のせいにしてしまう」という大ヘマをやらかした!

 

原作の頃ならしょうがないけど、今回みたいに12年前の世界だっなら携帯電話で時刻を見るくらい出来ただろうに。
その当時、のび太のパパは携帯を持っていなかったのだろうか?

 

しかし、のび太のママもオシャレ目的で眼鏡をかけなかったことが原因で別人と間違えてデートしてしまったり、
のび太のパパが妹に小遣いをせびられている場面を見て、他の人とデートしていると勘違いしてしまったりと、けっこうそそっかしい。
どうも、お互いうっかりさんなようだ。
そんなうっかりさんとうっかりさんの間に産まれた子供がうっかりさんになってしまうのもしょうがない話ですな。


なお、この時に出てきたのび太のパパの妹が後の「正月にお年玉をたくさんくれる北海道のおばさん」だという説が一部で語られていますが、真相やいかに。

 

「このまま2人が結婚しないとのび太くんも産まれなくなる」と慌てるドラえもん
セワシ君がドラえもん初回で提唱していた東京大阪理論でいえば別に影響はなさそうですが、のび太くんが消えてしまうのは困ります。


というわけで、「ヒトマネロボット」をお互いの姿に成りすまさせて仲を取り持つことに。
ヒトマネロボットが変身したパパやママ。頭のアンテナが非常に目立っていますが、幸いにも気づかれずなんとか2人は仲直り。
こういう経緯があったから、思い出の食い違いがあったわけですね。

 

そして、問題になっていたパパとママのケンカは「どっちでもいいじゃないか。今は僕たちは幸せなんだから。それでじゅうぶんさ。」とすっかり仲直りしておりました。

 

ケンカの後にイチャイチャとは、何ともほほえましい。
のび太くんも両親の事を思うのであれば、今日は早く寝てあげたほうがいいかもしれませんね。
もしかしたら、自分に弟か妹が出来るかもしれないぞ。(最低)

 

 

 

ドラえもん宝島クイズ
今週のクイズは「貝が怖がってゾクゾクふるえるのはどんな人?」
クイズの答えは記事の下のほうに書いておきます。

 

 


■次回予告■
次回の放送は11月10日。
「二十一世紀のおとのさま」「葉っぱ探偵のび太」の2本をお送りします。

 

蜘蛛の糸は必ず切れる

蜘蛛の糸は必ず切れる

 
ひとまねこざるシリーズ全6冊セット

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 クイズの答え:海賊(貝がゾクゾクするから。貝ゾク。)