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ドラえもん感想(スリルブーメラン&大予言・地球の滅びる日)

 

2017年2月17日放送分  ネタバレ注意!

タイトルアニメ:どら焼きを増やすつもりが間違ってネズミを増やしてしまう魔法使いドラえもん

 

スリルブーメラン(コミックス18巻収録)
原作回。うら山の一本杉に登ったジャイアンの偉業を「こんなこと」呼ばわりしてしまい、同じ木を登らされることになったのび太君。
怒っていても、相手にカップラーメンを食べる猶予を与えてくれるジャイアンはいい人である。
そして先週と同様、のび太君は余計な発言が多いこともわかる回でもある。
なお、同じ木ではないが、コミックス42巻「男女入れかえ物語」の回でしずかちゃんはうら山の千年杉のてっぺんまで登っていた。
力の無いしずかちゃんでもあの高い木に登れるんだから、のび太君だって度胸さえあれば意外と一本杉も登れちゃうかもしれないぞ。

 

そんなのび太君にドラえもんが出してくれたのが「スリルブーメラン」
ブーメランのタイマーで時間を設定し、コントローラーで行きたい場所を決めれば、その時間まで好きな場所に行って帰ってこられるという一瞬のスリルを味わうための道具である。
この道具を使って一本杉のてっぺんまで移動し、下で眺めているはずのジャイアンのび太が木登りをした」と勘違いさせるのがのび太君の狙いだ。
というわけで、早速ブーメランの場所を一本杉のてっぺんに決めて移動しますが、
のび太君がカップラーメンを食べに戻っている間に全員帰ってしまったらしく、ただのむだ骨折りになってしまいました。

 

これに腹を立てたのび太君は、腹いせにスリルブーメランでジャイアンのおやつを盗むという軽いイタズラを行ったのち、
ヘリコプターの上や東京タワーのてっぺんに行ったり、エベレストで弾丸滑降を行うなど、普段では味わえない一瞬のスリルを大満喫。
のび太君の楽しむ姿を見て自分もやってみたくなったのか、ドラえもんも動物園に移動して凶暴なライオンの背中に乗ってロデオをするという蛮勇を披露!
この時、ドラえもんの全体重(129.3キロ)がライオンの体に乗っかっているわけですが、それについてツッコんではいけない。
そして、この頃に「けものフレンズ」がネット上で流行りだしたこともあり、このドラえもんの行動を見たネットユーザーから「すごーい!」と褒め称える声も多く上がったとか。

 

さらにスリルを追い求めるのび太君は、スリルブーメランで人類初の月面着陸ならぬ太陽着陸(表面温度:約6000度)に挑もうとしますが、さすがにドラえもんからストップがかかってしまいました。
ただ、この道具で太陽にも行けるってことは、殺したいくらい嫌なやつのポケットにブーメランを入れてそのまま太陽に・・・みたいな完全犯罪が出来そうだ。
自分ひとりでも、うっかりセットする場所を大幅に間違えて太陽に行っちゃうって可能性もあるわけだし、スリルブーメランは使い方によってはけっこう怖い道具である。

 

太陽着陸はムリでしたが、代わりにドラえもんのび太君を生身のままで宇宙空間に送り込むというとんでもない行為をやってくれました。
ドラえもん曰く「息を吐かなければ宇宙服無しでも30秒くらいなら大丈夫」とのことで、

実際にのび太君も無事生還できたわけですが、
説明もなしに急に宇宙空間に飛ばすのは、いくら何でもスリルがありすぎると思う。
これでのび太君が死んじゃったら、ドラえもんはどうするつもりだったんだろう?

 

こうして本来の目的であるジャイアンの約束を果たすためにうら山の一本杉へと向かったのび太君でしたが、
操作役のドラえもんがネズミに驚いてどこかに行ってしまい、何も知らずにやってきたママがコントローラーを勝手にいじくってしまったため、
一本杉のてっぺんとは大違いの場所である海に飛ばされてしまったのび太君。
そして、サメに尻をかじられながら「どうだ!僕なんかこんな大冒険してるんだぞ!」とアピールするのび太君なのでした。
どちらかと言えばのび太君よりも、エサっぽいものに噛みついたらいきなり陸の上に飛ばされてしまったサメ君のほうがよっぽど大冒険をしている。

あと、これで海じゃなくて先ほどの太陽にのび太君が飛ばされちゃってたら「自分たちの目の前で突然姿を消した少年」という、現代の神隠し伝説として未来永劫語り継がれそうだ。

 

 

のび太の南極大冒険クイズ!(第4回)
今週の問題は「キングペンギンが大人になると変わるのは?」
気になるクイズの答えはこの記事の下の方を見てね。


気になったCM
・2月19日放送「日曜もアメトーーク!ドラえもん芸人)」のCMが流れました。

 

 

大予言・地球の滅びる日(コミックス36巻収録)
原作回。予言書に出てくる「地球の滅びる日」が2月17日(この回の放送日)だったため、
この日付に放映日がピッタリ重なる回にあわせてこの話をアニメ化したのか!?と思って原作みてみたら全然違う日付(7月19日)だった。
ネタバレになっちゃうけど、わさドラドラえもんは原作のドラえもんよりもかなり早めに日記を書くことをやめてしまったことになりますね。
 ちなみに、4年前の2013年が原作どおり7月19日がドラえもんの放送日(金曜)にあたる年だったのですが、
その年は「マツダオールスターゲーム2013第1戦」放送のため、ドラえもんの放送はありませんでした。当時のアニメスタッフもきっと悔しがったに違いない。
そして、次に7月19日(金曜日)が訪れる2年後の2019年までは、さすがに待ちきれなかったようです。

 

今回のアニメでは、狂言回しとなったスネ夫が原作以上に場をかき回しているのがいいですね。
「暗き天にマ女は怒りこの日○終わり。悲しきかな!」の暗号を、
「マ女といえば魔女。魔女といえばホウキ。ホウキといえば箒星。つまり彗星が地球に落下するんだよ!と超解釈するくだりは本当にいい。
去年大ヒットした某アニメ映画のストーリーみたいだ。(いちおうネタバレ注意)
ドラえもんが猫のミイちゃんとピクニックに行ったのも「予言書を読んで先に逃げたんだ!」スネ夫が言ったのを聞き、
藤子・F・不二雄先生のSF短編「箱舟はいっぱい」を思い出した人も多いのでは。

 

彗星衝突から自分の身を守るために、のび太スネ夫うら山に穴を掘ってシェルターを作っていましたが、
地球に彗星がぶつかって爆発した場合、残された人間たちはこんな横穴シェルターごときに隠れた程度で生き延びられるのだろうか?
たとえ宇宙に放り出されても息を止めれば30秒くらいは持つということをAパートで知ったので、事前に身構えておけば他の人たちよりちょっとくらいは生き延びられるってことでしょうか。
30秒あれば、超高速で人生の走馬燈を思い返すくらいの事は出来そうだ。

 

そんなわけで、予言書だと思っていた謎の本の正体はドラえもんの暗号日記だったというオチでした。
何でドラえもんはあんな日記書く程度のノートにハードカバーをつけてたんだろう?
あたしンち」で立花みかんが立派な日記帳を買うも、その立派すぎる日記帳のプレッシャーに負けて日記が書けなくなってしまうという回があったけど、
ドラえもんももしかしたら同じ理由でやめてしまったのかもしれない。
「暗号日記」とかいうのも、後日読み返した時に自分でも書いた内容が分からなくなってイーッてなりそうだし。

 

どんな状況でもまずは冷静になることが大事だよという教訓的なお話でした。

 

 

のび太の南極大冒険クイズの答え
正解は「毛」
茶色い毛の子供はまだ海に入れず、白と黒の毛に生え変わった大人になってから冷たい海でも泳げるようになるそうです。


■次回予告■
次回の放送は2月24日。「雪と恐竜」「拝啓、虹谷ユメ子さん」の2本をお送りします。

ラングスジャパン(RANGS) ソフトアウトドアブーメラン OZ レッド

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