2020年4月18日放送分 ネタバレ注意!
●ドラドラニュース●
先々週、満を持してスタートしたのに、先週はいきなりお休みだった「ひみつ道具記憶クイズ」。
今週はちゃんとやってました。
記憶力クイズはいいんですが、「スネ夫としげお」は一体いつになったら(以下略)
プラ酢マイナ酢(アニメオリジナル)
公園の池にしずかちゃんのブローチを落としてしまったのび太くん。
のび太くんは『プラ酢マイナ酢』をつかって、池に落ちたブローチを探そうとするのですが・・・。
のび太くん。どういう経緯でそうなったのかはわからないけど、
同じクラスの女の子と一緒にボートに乗れるなんて、とってもうらやましいぞ。
でも、男女でボートに乗るなら、男であるのび太くんが最初から漕いでいたほうがより良かった。
『プラ酢マイナ酢』は、いろんなものを減らしたり増やしたりすることのできる道具であり、
たとえば、ピラフの中に入っていたのび太くんの苦手なピーマンに「マイナ酢」をかけて減らしたり、
逆に大好きなエビを「プラ酢」で増やすことができたりします。
偏食の人などが苦手な食べものをごまかしたい時には、非常にうってつけな道具ですね。
ただ、「ナルケマレバンガカピカッピ」の頃ののび太くんは
ためいきふきとぶおまじないを唱えながら、頑張ってニンジンピーマンを食べていたというのに、
今回ののび太くんは『プラ酢マイナ酢』で苦手な食べ物自体を消滅させるという荒業に出ていたのは、ちょっと気になる。
苦手な食べもの自体はごまかすことができても、
これでは好き嫌いの根本的な解決には至っていない。
自分のお子さんに苦手な食べものを克服させたいなら、
なるべく『プラ酢マイナ酢』を使わせないようにしたほうがよさそうです。
さらにこの『プラ酢マイナ酢』は、
お話を見る限りでは「宿題」や「草むしり」にも使えたりと、かなり万能な道具であることもわかった。
宿題のほうは「1問回答を記入するだけで、他の回答欄も全部同じ答えで埋まる」という
エクセルのオートフィル機能みたいなやり方だったので、あんまり実用的には思えませんでしたが、
草むしりは、マイナ酢をかけて「雑草!」と言うだけで、
庭にある全ての雑草が消える効果があったので、こちらはかなり実用的。
庭のあちこちに「マイナ酢」をかけずとも、
草にひとたらしするだけで庭の雑草が全部消えてくれるの、市販されているどの除草剤よりはるかに便利ですね。
きっと、未来の除草剤屋さんは商売あがったりになっていることでしょう。
この道具とは関係ないけど、
『雲かためガス ワンプッシュタイプ』のことをちょっと思い出してしまいました。
「お店にあるもの全部ちょうだい♪ (セリフ:からかっちゃいやですよお客さん)」
「大丈夫 我が家の財産100億円♪」
「うちバブリー♪ 僕ラブリー♪」
と、謎のオリジナルソングを歌って悦に浸っていたスネ夫にも、お仕置きとして『プラ酢マイナ酢』を使用。
『プラ酢』を彼の頭にかけることで、
スネ夫くんの髪の毛がスーパーサイヤ人ばりの毛量になるドッキリを仕掛けていました。
ちょっとやりすぎな気がしないでもないですが、
『マイナ酢』を使えばスネ夫をつるっパゲにすることもできたと考えると、のび太くんはまだ優しい罰で許してくれたともいえる。
ハゲのつらさをわかってくれる、のび太くんは本当にいい人だ。
そして、物語は本題である「しずかちゃんのブローチ救出大作戦」がついに始動!
のび太くんが『マイナ酢』を池に垂らすことで、池の水がすべて消滅。
水がすべてなくなった状態の池の底なら、しずかちゃんのブローチもすぐに見つけられるぞ!・・・ってワケですね。
「池の水ぜんぶ抜く」ならぬ、池の水ぜんぶ無くす大作戦だ!
なお、『マイナ酢』を使った状態でも、池の水はほんのちょっと残っていたため、
もともと池に生息していたお魚さんたちも、なんとか大丈夫なようだった。
自分もアニメを見ていて「これ、魚は大丈夫なのかな・・・?」と思っていたので、
視聴者の想像に任せっきりにせず、作中でこういうフォローをしっかりと入れておくのは大事なことですね。
重なった石の奥にあったしずかちゃんのブローチを取るため、
のび太くんとドラえもんが『プラ酢』で自身の筋肉を増強してムキムキマンになるという、
「アニメドラえもん」を見ているお子様と、ネットユーザー(自分含む)が大好きそうな展開もあったので実によかったんじゃないかと。
ちゅうか、ドラえもんってずっとロボットだと思ってたんですが、
人間みたいに筋肉があったんですね・・・。
ロボットなのに普通に人間のようにバテていたり、
鼻血を出していたりしていた『ドラベース』的なもんだと思えばいいんだろうか?
こうして、しずかちゃんの大事なブローチを取り戻すことができたのび太くん。
感謝の気持ちとして
しずかちゃんが『マイナ酢』で体の汚れを落としてくれるというほのぼのエンドで、「ブローチ救出大作戦」は無事大成功に終わったのでした。
そして、迎えた夕ご飯。
のび太くんはお昼ご飯の時のように、酢豚のお肉を『プラ酢』で増やそうとしたのですが、
ママが発した「ピーマン」という言葉に反応してしまったせいで、大嫌いなピーマンが大量に増えてしまう結果に。
あわてて『マイナ酢』でピーマンを消滅させようとするも、
『マイナ酢』が一滴もなかったので、増えたピーマンを泣きながら食べるしかなくなった・・・という、
絵に描いたような因果応報オチが待っていたのでした。
あの時しずかちゃんが、汚れを落とすために『マイナ酢』を使っていなければ、
まだ一滴くらいは残っていた可能性があっただけに、まさに他人の優しさが仇となった形だ。
ただ、しずかちゃんが池にブローチを落としたのは、そもそものび太くんが原因だったりするので、
必死で戦犯探しをしても、結局は自分(のび太)が悪くなってしまうというのは、なかなかよくできたお話だと思います。
まったくの偶然かもしれませんが・・・。
とにかくテレビの前の子どもたちは、
のび太くんみたいにひみつ道具に頼らず、苦手な野菜も自分の力でがんばって食べよう!
そんなわけで、1本目の感想はおしまいです。
クモノイトン(ドラえもんカラー作品集・第6巻収録)
2本目は2017年11月3日の再放送。
リニューアル後とはいえ、これまた古いお話ですねえ。
自分が描いた2年半前のドラえもんレビュー記事は、
文章の読みやすさにあまり気を使っていなかったので、改行が少なめでちょっと読みづらいという特徴があります。
「それでも当時の感想が読みたい」という人は、上のリンクから感想記事をご覧下さい。
久しぶりにこの回を見て思ったこととしては、
のび太くんが蜘蛛の糸でつくった王国(通称:蜘蛛の王国)でみんなが遊ぶくだりがなんだか長く感じたということ。
本放送時も「ここのくだり長いなあ」と思ってた気がするけど、今見てもやっぱり長かったぞ!
ただ、今回のお話は14分くらいの尺でしたが、
この蜘蛛の王国パートの時間をちゃんと計ってみたら、約3分くらいしか尺を使っていないことがわかりました。
あそこのくだりが本編の5分の1と考えると、(想像してたよりも)意外と短いのか?
そして、のび太くんがスパイダーマンばりにしずかちゃんを運ぶ展開も起きていた。
確かにのび太くんの言う通り
『クモノイトン』の糸はちょっとやそっとのことでは切れないと思うけど、
のび太くんの腕力のおとろえによっては、
支えていた腕からすっぽ抜けてしずかちゃんが空中に放り出されていた可能性もかなり高かったので、
いま思えば、かなり危ないアクションをやっていた気がする。
「スパイダーマン」って、糸を飛ばすのが持ち味のヒーローだと思ってましたが、
実は腕力もすごかったんですねえ。(問題発言)
ちなみに、このドラえもんの前にやっていた『クレヨンしんちゃん』は、
ガッツリとBNP(便秘)にまつわるお話をやっていて、
この後に放送された『ハクション大魔王2020』は、主人公がひたすらオナラを出そうとする回でした。
便秘にオナラ。
そして、お尻から糸を出そうとするアニメ。
今週の土曜夕方アニメは、なんともお下品な内容がつづく一日でありました。
というわけで、今週のドラえもん感想はここまで。
■次回予告■
次回の放送は4月25日。
「気球で世界一周!?」「大ピンチ!スネ夫の答案」の2本をお送りします。
前回の感想:ドラえもん感想(宝さがしはバタ足で&三年寝太郎まくら[再])
次回の感想:ドラえもん感想(気球で世界一周!?&大ピンチ!スネ夫の答案[再])