2016年6月24日放送分 ネタバレ注意!
ドラえもん「さーて、今夜のお話は?」
ドラえもん「そこに書かれるとどんなことでもやっちゃダメダメ!『キンシひょうしき』」
ドラえもん「ひるね禁止!」
のび太「どら焼き禁止!」
ドラえもん「トイレ禁止!」
のび太「家の中がムチャクチャだよ~」
ドラえもん「そして、もう1本は『ぼくのまもり紙』」
スネ夫「神じゃなくて、そっちの紙~!?」
ジャイアン「コイツ、つえーっ!」
ドラえもん「このあとすぐ、はじまるよ!」
(※2週間の充電を経てOPトーク復活。ネット上で「最近ドラえもんでOPトークを流しているのは、OPの間に子供が飽きてしまうのを防ぐため」という情報を見ました。そうなの?)
ダメダメ!キンシひょうしき(コミックス27巻収録)
ダイエットがうまくいっていない様子のママ。この現状を打破するべく甘いものを買うことを一切やめることを決意します。
これを知り「自分たちのおやつにも影響が出るのでは?」と不安になったドラえもん達は「キンシひょうしき」という道具を使うことにしました。
小さな道路標識のプレート部分にやめさせたい物事を書くと、その周辺で書かれた物事が全くできなくなってしまうというこの道具でママの行動を止めさせる作戦ですね。
ちなみに大人の事情により、原作であったパパの禁煙ネタはママの甘いものネタに変更されています。
そんなこともつゆ知らず、一方のママは居間にて「これで甘いものは最後にするわ」と大福を食べようとしていました。完全にダイエット失敗するパターンだ!
しかし、「あまいもの」と書いたキンシひょうしきを設置したおかげでママは大福を食べることが出来なくなってしまいました。
これで自分たちのおやつに影響が出ることも無く、ママのダイエットは成功に向かうはずです。
何でもやめさせることの出来るこの道具。この効果に味をしめたのび太君は早速ママからのお小言をキンシひょうしきで禁止させて怒られないようにするという悪知恵を働かせました。
これに呆れたドラえもん。宿題もせずにひるねをしようとするのび太君に向けて「ひるね」と書いたキンシひょうしきを突き立てて眠らせないようにするという嫌がらせを行います。
せっかくの睡眠を妨害されたのび太君がキンシひょうしきを引き抜こうとしますが、キンシひょうしきは専用のペンチが無いと抜けないため、それを所持しているドラえもんは余裕綽々。
さらに「宿題が終わるまではダメ~!」と専用ペンチを窓から投げ捨ててしまいました。「季節カンヅメ」や「温泉ロープ」の回からわかるように不用品を窓から投げ捨てるのは野比家の伝統だ!
しかし、のび太君も負けてはいない。その腹いせにとのび太君はドラえもんの好物である「ドラ焼き」を禁止にしてしまいます。
自分の好物を禁止されてしまっては流石のドラえもんもたまりません。急いで先ほど庭に放り捨てた特製ペンチを捜索します。
「ひるね」禁止を解除したいのび太君も一緒になってペンチを探しますが、しずかちゃんから電話が入ったため一旦離脱。
しずかちゃんとの電話を楽しむのび太君でしたが、会話中いきなり声が出なくなってしまう非常事態が発生!
のび太君が足元をよく見てみると、そこには「でんわ」と書かれたキンシひょうしきが! もちろんドラえもんの仕業です。
この出来事がきっかけでドラえもん・のび太のキンシひょうしき合戦が勃発。
のび太君がドラえもんの部屋の立ち入りをキンシしてドラえもんの分のおやつまで食べたと思ったら、対抗してドラえもんもトイレでのおしっこを禁止。
さらに尿意に悶絶するのび太君がタケコプターで外のトイレまで行こうとするも、そのタケコプターを取らせないために2階への出入りを禁止してしまうという策士っぷり!
階段のてっぺんであっかんべえをしながら「タケコプターはここだよ~」と挑発するドラえもん!このお話が原作準拠なせいでいつもより性格が幼稚だ!
公園のトイレで放尿を済ませ、何とか最悪の事態は免れたのび太君。
その帰り道にスネ夫の家の前を通りがかったところ、スネ夫君が友達の前でモデルカーコレクションの自慢をしているのを目撃します。
いつもなら「羨ましいな~」だけで済むのですが、今日ののび太君はキンシひょうしきを持っています。
さらにスネ夫君も「これだけ集めると並べるだけで大変」「もうコレクションやめたいんだけどね~」と余計なひと言を言ってしまったばっかりに、案の定のび太君に「コレクション」と書かれたキンシひょうしきを突き立てられてしまいました。
その結果、自分の意志と関係なく自分の口が「コレクションやめる~」と言ってしまう奇妙な現象が発生。
当然コレクションをやめたくないスネ夫君は必死で抵抗しますが、キンシひょうしきの強制力には勝てず、けっきょく全てのコレクションをジャイアン達に取られてしまいましたとさ。悲惨です。
そして場所は変わって夕暮れ時の河原の土手。
のび太君がキンシひょうしきで次に何を禁止しようか考えていると、そこにドラえもんが登場!
「キンシひょうしきを返せ」と言いますが、のび太君は言う事を聞きません。
のび太君は「通行禁止」と書かれたキンシひょうしきを突き立ててその場から逃げようとしますが、ドラえもんもキンシひょうしきを引っこ抜けるペンチでそれに対抗します。
「どうせいたずらにしか使わないんだから!」とドラえもんがのび太君からキンシひょうしきを奪おうとしたその時、のび太君は咄嗟に「うごくこと」と書いたキンシひょうしきを突き立てました。
これでドラえもんがキンシひょうしきをペンチで引っこ抜く動作ができなくなる!と目論んだわけですが、自分も動けなくなってしまう事を計算に入れてなかったようです。
ちょっと古いけど、「Dr.スランプ」にもこんな感じで全員動けなくなってしまうオチの回があった。
さらに厄介なのがこの道具があたり周辺まで適用されてしまうため、例えのび太君たちを助けようと思っても周辺に近づいただけで助けようと思った人も動けなくなってしまうということ。
のび太君たちも偶然ドラえもんの頭に止まったスズメが動けなくなってしまった事でそのことに気づいたようです。
つまり、このままだとずーっと誰にも助けられないまま、一生動けません。
さらに状況は悪くなり、突然の夕立が。
「魔界大冒険」を思い出す最悪のコンディションの中、「そもそも僕がいたずらに使ったのがいけなかったんだ」「ぼくが意地悪さえしなければよかったんだ」とお互いがキンシひょうしきでつまらないケンカをしてしまったことを後悔しはじめました。
ベリーしょんぼりってやつです。そういえば最近ストロベリーコーンズのCMを見なくなったなあ。
「もし体が動くようになったらドラえもんに謝ろう」「まずはのび太君に謝ろう」とそれぞれが心から思ったその時、
雨によってキンシひょうしきに書かれていた「うごくこと」の文字が溶けていったことにより、ぶじ体が動くようになりました! おお、よかった!
これでのび太君がもしも油性マジックで文字を書いていたら・・・と思うとゾッとします。ドラえもんはロボットだから大丈夫だとしても、のび太君は骨と皮だけになって・・・。(以下略)
そして、元通り動くようになった体でそれぞれ謝るのび太君とドラえもん。これで2人とも仲直りです。
仲良く家に帰る2人。
しかし、家に設置しておいたキンシひょうしきのことはすっかり忘れていたようです。
ヘンな道具のせいで迷惑を被ったママに叱られ、家中のキンシひょうしきの撤去をするのび太とドラえもん。
片付けながら、せっかく仲直りしたのに「どんないい道具でものび太君が使うとろくなことにならない」とぼやくドラえもん。
そして、のび太君が突き立てたスネ夫の家のキンシひょうしきの事はすっかり忘れ去られてそうな気がします。
☆
ぼくのまもり紙(コミックス23巻収録)
今日も学校帰りにジャイアンに殴られ、犬にかまれ、ドブに落ちるというさんざんな目にあったのび太君。
ちなみにのび太君はこれら一連の災難を総称して「ジャイワンドボン」と呼んでいました。ジャイワンドボン!
のび太君が「僕ぐらいしょっちゅういろんな災難に遭う人も珍しいだろうね」と自身の不幸を嘆きドラえもんに災難よけのひみつ道具を出してくれるよう頼みますが、ドラえもんはそれは災難ではなくのび太君の注意力散漫が原因だと叱ります。
しかし、のび太君も「しっかりする前に災難でやられちゃうよ」と反論。何とかドラえもんから「まもり紙」というひみつ道具を出してもらえました。
災難で生命の危機に関わるとかそんな大げさな!と思いましたが、この後の展開を見る限り、あながちその意見もウソではないことがわかります。
ドラえもんが出してくれた「まもり紙」は一見ただのチリ紙1枚にしか見えませんが、ドラえもん曰く「毎日心を込めて3回拝めば君を災難から守ってくれる」有難いまもり紙様なのだそうです。まもり神じゃなくてまもり紙というところがミソ。
言われたとおりにまもり紙を3回拝むも、紙切れ1枚にしか見えないその道具にまだまだ半信半疑ののび太君。その実力を確かめるべく、外に出てみることにしました。
まもり紙の効果が必要になるほどそんな簡単に災難が襲ってくるものか?と思っていた矢先、さっそくのび太君が階段から足を踏み外して落ちそうになっています。まだ家の外にも出てないのにこの災難力!
でもそのハプニングをまもり紙はしっかりと察知。落下地点に先回りしてのび太君をキャッチしてくれました。
まもり紙が守ってくれたおかげで無事怪我もなし。その性能は確かなようです。
しかし、のび太君が外に出ても災難は続きます。
道を歩いていれば、サボテンの鉢植えをベランダから落とすおばさんは出てきますし、前方の歩行者を無視して全力で走る自転車乗りのお姉さんとぶつかりそうになったりします。これが練馬区の日常なのか?
そんな危ない状況もまもり紙のおかげで大丈夫。全て跳ね返してくれました。
さらにドブに落ちそうになろうが、うるさい犬がやってこようが、飛んできた野球ボールに当たりそうになろうが、そのボールを取り損ねていたスネ夫にイチャモンをつけられようが、まもり紙が守ってくれるおかげでのび太君に危機が訪れることはありません。
ハリセンの形状になってスネ夫を追い払うまもり紙さんのシーンは必見ですぞ。
これらの数々の災難から身を守ってくれたことですっかりまもり紙に依存してしまったのび太君。
「頼っているばかりじゃダメだよ」と注意するドラえもんを追い払い、災難と無縁の生活を満喫しながら近所を闊歩するのび太君でしたが、ここで学校の先生と遭遇。
どうやらのび太君の成績のことでママと相談をするため、今から野比家に向かうところだったようです。先生がわざわざ家に行かないといけないほどの成績を取るのび太君!
これはまずいと思ったのび太君。ママはいないと嘘をつきますが、玄関先に普通にママがいたため効果なし。
もはや万事休すかと思ったところで、まもり紙が先生のカバンを跳ね飛ばし、偶然道を走っていた自転車の荷台にナイスオン。
先生が自転車に乗った大事なカバンを追いかけていったことで、今日のところは野比家への訪問がなかったこととなりました。
確かに守ってくれたことはありがたいのですが、のび太君が悪い成績をとったことによる先生の自宅訪問は別に災難でも何でもないような気もします。
今日は訪問を防げても、明日また先生が来たらどうする!?
先生が去って安心したのび太君は、まもり紙を見せてあげようとしずかちゃんの家にお邪魔。
丁度しずかちゃんもケーキを作っていたそうで、のび太君も食べさせてもらえることになりました。
のび太君にケーキを運ぶしずかちゃん。ところが部屋に入った時に足を躓いてしまい、ケーキを落っことしてしまいます。
そして、その落下地点にはのび太君の顔が!
でもまもり紙がいるから大丈夫。災難を察知したまもり紙は風圧でケーキを飛ばすことでのび太君の顔面ケーキ直撃を回避します。
ただし、ケーキの飛んで行った先にはしずかちゃんの顔面があったので、のび太君の代わりにしずかちゃんの顔がケーキまみれになってしまいました。
これにはのび太君も「もっとやり方があるだろう」と苦言。まもり紙には珍しいミスとなってしまいました。
ケーキを顔面にぶつけられたしずかちゃんでしたが「いいのよ、私が悪かったんだから」と特に怒ってない様子です。
そんなしずかちゃん。のび太君に「のび太さん、この後ヒマ?(ウインク)」と意味深な質問をぶつけてきます。
こんな質問されてしまっては、男ならこの後どんなにスケジュールがいっぱいであろうが「暇です」と言う他ないでしょう。
当然のび太君も「暇!暇!」と答えますが、それに対してしずかちゃんから「これからバイオリンの練習をするんだけど、ちょっと聞いて感想を聞かせてくれる?」という想定外の展開が待っておりました。
やっぱりさっきのこと怒ってるのかな?
しずかちゃんのバイオリンから奏でられる不快音「きらきら星」を聞かされ、顔を苦悶させるのび太君。
ギブアップ寸前ののび太君でしたが、ここでもまもり紙が耳栓になってくれたことで苦痛を回避します。これで一安心・・・。
ですが、自分が演奏している目の前で相手が耳栓をしていたら確実に怒ると思います。
しずかちゃんも当然この行為に憤慨。のび太君を家から追い払ってしまいました。
どうやらわさドラ版のまもり紙はすこし間の抜けている所があるようです。
ですが、まもり紙がどんなものからも守ってくれるというのは事実です。
たとえそれが怖いイヌであろうが、先生であろうが、ウシであろうが・・・・ウシ!?
そうです。のび太君の目の前に何の脈絡もなくウシが現れました。
ウシといっても牧場によくいる乳牛とかではなく、スペインの闘牛とかでよく見るあのウシです。
どうやら運搬中のトラックから逃げ出したらしく、運転手さんも慌てています。何故こんな練馬区の住宅街をトラックで通ろうと思ったんだ?
しかし、こんな異常な事態でもまもり紙はしっかりと仕事をしてくれます。「新・日本誕生」のトレアドールのようなあざやかな舞でウシを誘導し、トラックに入れることに成功しました。あざやか!
まもり紙がウシまで追い払ってしまった事で完全に調子に乗ってしまったのび太君。
ぐうぜん、道でジャイアンを見かけたことで「先程ウシに勝利したまもり紙とジャイアン、どっちが強いのか?」という疑問が湧いてしまったのか、
背後からジャイアンを呼び止め、「ベロベロバァ~」と幼稚すぎる煽りでジャイアンの怒りを煽るのび太君!
こんなんでジャイアンが怒ると思っているのび太君も相当だが、これを見て案の定怒ってしまったジャイアンもジャイアンだ。煽り体勢が全くない!
もはやこれは災難でも何でもないので、まもり紙もこの行為を無視してのび太君がジャイアンにぶん殴られたほうがいい戒めになるとも思いますが、まもり紙さんはこんな厄介ごとにもしっかりと対応してくれます。ひみつ道具の鑑だ。
まもり紙のパワーに始めは圧倒されるジャイアンでしたが、次第に持ち前の根性と負けん気で拮抗はじめます。
この展開に、ジャイアン相手にチリ紙1枚では不安になってきたのび太君。
そこで増援をするべく、家で寝ていたドラえもんのポケットから勝手に紙やすりみたいな見た目をしている新しいまもり紙を取り出して拝むのですが、先ほどのまもり紙と比べてどうも様子がへんです。
すると目を覚ましたドラえもんが突然大あわて!
どうやらのび太君が拝んでしまったのは、まもり紙とは似て非なる「やくびょう紙」*1というひみつ道具で、これを拝んでしまうと「まもり紙」とは逆に次から次へと災難が襲ってくるという持っていて何のメリットもない道具である。
さらに、一度拝んだら決してやくびょう紙から逃れられないという嫌なおまけまでついてくる! それにしてもドラえもんは何でそんな道具を買ったんだ?
のび太君に憑りついたやくびょう紙は大あばれ!
のび太君がズボンのポケットに隠し持っていた0点の答案をママに見つけさせてしまったり、のび太君を階段で転ばせたり、怖いイヌを怒らせたり、ドブに落としたりと猛威を振るいます。
この災難の連発に危機感を覚えたのび太君。
「まもり紙に守ってもらおう!」と急いで先ほどのまもり紙の元へ戻りますが、まもり紙はジャイアンの手によって既にバラバラにされていた後でした。ジャイアンの服の破れっぷりからその激闘の様子が窺えます。
のび太君が勝手に起こした争いごとに巻き込まれて殉職してしまったまもり紙が不憫でなりません。合掌。
もう災難から守ってくれるものがいなくなったとなるともう大変。
やくびょう紙は電信柱を倒してくるわ、突然練馬区に野生のサイの大群が押し寄せてくるわ、約2か月ぶり(!)にのび太君の町に宇宙人がやってくるわで完全にハチャメチャな展開に!
先程のウシと違って、何故練馬区に突然サイの大群が現れたのか一切説明がされないまま話が終わるというのも、このお話の混沌っぷりを表している!
というよりも、このお話の脚本を書いてる人が完全に途中でストーリーを考えるのに飽きたのでは?と思ってしまう様なすごい終わり方であった。
☆次回予告☆
来週7月1日は「金曜★ロンドンハーツ姉妹番組3時間スペシャル!!」のためお休み。
次回の放送は再来週の7月8日。
「恐竜ツアーに行こう!」「いねむりシール」の2本をお送りします。
そろそろ来年の新作映画の情報が入ってくる頃かな?
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*1:原作では「びんぼう紙」