2016年10月21日放送分 ネタバレ注意!
ペラペラジャイアン飛んでった!(コミックス39巻収録)
タイトルバック:ペラペラドラえもん飛んでった!
今週も原作にオリジナル要素を取り入れた秋っぽいお話からスタート。
今日は朝から空き地でジャイアン主導のもと野球の特訓!と思いきや、見知らぬおじさんに車を停められてしまい特訓は中止に。
ジャイアンにしごかれずに済んで一安心ののび太君でしたが、このまま空き地が駐車場になってしまったら自分たちの遊ぶ場所も無くなってしまいます。
今の時代も駐車場事情ってのは大変ですからねえ。
そして家では、パパが「ゴルフに行きたいけど重たいゴルフバックを担ぐのが嫌だ」とドラえもんに愚痴をこぼしていました。
現実的にはゴルフ宅急便を使うなどの解決方法もありますが、そこはアニメ「ドラえもん」なのでひみつ道具を使って解決しましょう。
というわけで、ドラえもんが出してくれたのが「厚みぬきとりバリ」という道具。
この針のような道具で刺されたものは何でも紙のようにペシャンコになってしまい、さらには重さも無くなるので持ち運びもラクに出来る・・・というものです。
自分のゴルフバックがペシャンコにされたことでパパは顔が真っ青になっていましたが、水をかければすぐに元通り。
先程まで顔を青くしていたパパもこれでひと安心。「厚みぬきとりバリ」の性能を大いに絶賛していました。
そして、この厚みぬきとりバリに目をつけたのび太君。
どら焼きをエサにドラえもんを勧誘し、空き地に停めている車を厚みぬきとりバリで全部ペシャンコにして駐車場代を稼ぐことを思いつきました。
ペシャンコになった車は空き地の土管にひっかけておけば場所も取らないので、いくらでも車を停めることが可能といいことずくめ。
そして駐車料金1台10円という破格の値段設定のおかげで、続々とのび太駐車場を利用するお客さんがやって来ます。
この立地条件なら駐車料金500円でもお客さんは来ると思うので、損してるっちゃあ損してる気もする。
でも、あまり金儲けしちゃうとT・Pぼんに怒られちゃう可能性もあるのでこれくらいの値段設定がギリギリの位置なんでしょう。
そもそもこの駐車場を利用のお客さんはこんな住宅地に車停めてどこへ行くつもりなんだ?
こうして、駐車場ビジネスで儲かったお金でおやつを買いに行くことにしたのび太君達。
すると道の向こうから何だか落ち込んでいる様子のスネ夫君が登場。
話を聞いてみると、どうやら今日はスネ吉兄さんと一緒に高井山で車で持ち込んだおフランス料理を食べる予定が入っていたのに、スネ吉兄さんの都合で行けなくなってしまったそうなのです。
わざわざ山の中でおフランス料理を食べる理由がよくわかりませんが、こんな時こそ厚みぬきとりバリの出番。
車で持っていく予定だったおフランス料理を全てぺシャンコにしてしまい、ついでにスネ夫宅のおフランス製の家具一式も高井山に持っていこうとペシャンコにしてしまいます。
こうしておフランス一式を背負ってピクニックへ行こうとするのび太君御一行でしたが運悪くそこへジャイアンが登場! 野球特訓の再開を言いだしてきました。
ジャイアン曰く「空き地に停めてあった車が全て無くなったから野球ができるようになった」とのこと。先程の駐車場ビジネスが完全に裏目に出てしまう結果が!
これを知ったのび太・スネ夫・ドラえもんはあまりの嫌さにジャイアンから逃げてしまいますが、
その時のはずみでドラえもんの持っていた厚みぬきとりバリが後ろから追いかけていたジャイアンに刺さってしまい、ジャイアンがペシャンコに。
しかも全員がその事に気付かなかったため、おフランス料理ごとペラペラのジャイアンが高井山に運ばれてしまいました。
電話で事前に誘っていたしずかちゃんも一緒に、どこでもドアで高井山へ到着したドラえもん達。
先程ペシャンコにしたおフランス料理やおフランス家具一式も水をかけて無事元通りとなったところで、いよいよ楽しいピクニックの始まりです。
そんな時に、テーブルの下からペラペラになったジャイアンを発見してしまったスネ夫君。
普通なら見ただけで「厚みぬきとりバリでジャイアンがこうなってしまった」事を連想して恐れ戦くはずですが、
彼はそのことに全く気付かないばかりか「趣味の悪いポスターだなあ」と言い放ち、顔にラクガキまでしていました。
いつもの仕返しとばかりにペラペラジャイアンの上で飛んだり跳ねたり踏みつけたりするスネ夫君でしたが、ジャイアンの顔が不機嫌な表情に変わった事でようやく全ての事態を察知。
急いでペラペラジャイアンを丸めて全てを無かったことにしようとするスネ夫君。
しかし、そのジャイアンに気づいたのび太君とドラえもんが中身を期待して広げてしまったことで、彼らもまた、事の重大さを知ってしまいます。
そして彼らも、ペラペラジャイアンを丸めて全てを無かったことに。
人間、何かペラペラになったヤバいものを見てしまった時はどうしても心理的に丸めてしまうんですね。
こうしてのび太君達によるペラペラジャイアンの醜い押し付け合いが始まったところで突然の強風が吹き、ペラペラジャイアンがどこかへ飛んで行ってしまいました。
風に吹き飛ばされ、高井山上空を飛んでいくジャイアン。
自分をこんな状況に陥らせたスネ夫達に怒りを覚えつつ、空から見える紅葉の景色も同時に楽しんでいましたが、
所詮はペラペラなので地面に落っこちた途端にシカに蹴られるわ、リスに食べられそうになるわ、イノシシに踏まれるわと散々な目に遭ってしました。
一方、こちらは先ほど飛んで行ったジャイアンのことが気がかりでせっかくのおフランス料理も喉が通らない様子ののび太君達。
当然探しに行かないといけないわけですが、その後ジャイアンに何をされるかわからないので3人とも捜索を躊躇していたところ、
運の悪いことに(?)、偶然山の小川に浸かったおかげで元の姿に戻れたジャイアンが帰ってきてしまいました。
当然怒ってます。
この事態に「心配してたんだよ」「いやー無事でよかったー」等と白々しいフォローを入れるドラえもん達でしたが、ジャイアンの怒りが治まるわけもありません。
そんな絶体絶命の中、突然の雨が。
この降雨で何かに気付いたのか、慌てて空き地の駐車場に戻るのび太君とドラえもん!
しかし時すでに遅し。土管に引っかけておいた車は雨によって全て元通りになってしまい、土管の上で見事なタワーになっていました。
ジャイアンに睨まれ、車の所有者たちには怒られ、八方ふさがりになってしまったのび太君なのでした。
とりあえず車タワーが倒壊しなくてよかったねとしかかける言葉が無い。あ、でも下の方に置いてあった車は重さで結構ダメージが・・・。
みえないボディガード(コミックス41巻収録)
タイトルバック:目玉以外が透明になる「かげながら」ドラえもん
両親が出かけるため今日は家に一人ぼっちのしずかちゃん。
しずかちゃん自身は「親がいないのでのびのびできる」と嬉しそうでしたが、家で怖いことが起きたらと心配になったのび太君は「今夜ぼくが泊まりに行ってあげるよ!」と変なことを言いだしました。
勿論このアイディアは却下されますが、その後ものび太君は「もしも地震とか火事になったら・・・泥棒とか・・・オバケが出たら・・・」等心配は収まらず。
逆にしずかちゃんを怖がらせてしまう形となってしまいました。
家に帰ってドラえもんにも同じことを相談しますが「戸締りしてれば大丈夫だよ~」とまともに取り合ってもらえません。
しかし、のび太君の熱い訴えによりしぶしぶ道具を出すことに。
ポケットを奥深くまで探り続け、四次元倉庫のすみにあった「かげながら」を取り出しました。
かげながらは普段は透明なので暗いところ以外で姿は見えませんが、いつでも相手を「かげながら」守ってくれるロボットボディーガード。
白いボディと黄色い2つの目なので、なんとなくベイマックスにも似ているぞ。
というわけで、さっそく「かげながら」にしずかちゃんを任せることに。
前述の通り「かげながら」は暗い所以外では姿が見えないので普段は空中に目がふたつだけ浮かんでいるようにしか見えない。うーん、不気味だ。
とはいえ、ご飯が一度に3杯よそえる「三つ又しゃもじ」なる珍品を売りに来たブルースブラザーズ風の押し売りを追い払ったりときっちりとガードマンとしての役目は果たしています。
そして空はすっかり暗くなり夕方に。
のび太君はドラえもんと一緒に「宇宙ターザン」を見ていましたが、なんだか心ここにあらずと言った感じ。
その心配の種と言うのがやっぱりしずかちゃんのこと。「もしかしたらしずかちゃんがひとりで寂しがっているんじゃないか!?」とのび太君は不安で不安でしょうがないみたいです。
ちなみにその頃のしずかちゃんは、嬉しそうに袋一杯のヤキイモを買っていました。
そして夜。
お母さんからの電話もそこそこに、しずかちゃんは夜更かしタイムに突入。
うるさいお母さんもいないので、今日ばっかりはソファに寝っころがってお菓子を食べながらダラダラしながらテレビ鑑賞とやんちゃ三昧。
しずかちゃんが一人ぼっちの楽しさを満喫していた頃、のび太君はしずかちゃんのことが心配で夜も眠れない状態に陥っていました。
そして、のび太君は押入れでグッスリ寝ていたドラえもんを無理やり起こし、「様子を見に行こう」と言いだします。なんか今日ののび太君はストーカー気質である。
これにはさすがのドラえもんも「いい加減にしろ!何時だと思ってるんだばかばかしい!」と激怒しますが、
のび太君の「未来のおよめさんを気遣うことがそんなにばかばかしいか!」「長いこと四次元倉庫にほったらかしてあった『かげながらがまともに働くかどうか君は確信が持てるのか!?」という熱弁に押され、仕方なくどこでもドアで様子を見に行くことにしました。
そしてしずかちゃんの家へ到着。夜中ですがしずかちゃんはまだまだリビングでくつろいでいる様子。
楽しそうに深夜テレビを見ながらヤキイモを食べています。まだ食ってたのか。
もしかしたら、夕食用にお母さんからもらったお金全額ヤキイモにつぎ込んだんじゃあるまいな。
そんなわけで、しずかちゃんの安全は確認できましたが肝心ののび太君達は不審者と勘違いした「かげながら」の手によって追い出されてしまいました。
一応家を守るボディーガードとしては正しい判断とも言えますが、この粗末な扱いに腹を立てたのび太君は「地震なんかの時ちゃんとした行動がとれるの?」とイチャモンをつけてきます。
そんなのび太君の要望のため、災難訓練機をつかって「かげながら」をテストしてみることに。
地震が起こると同時に「かげながら」はソファで寝ていたしずかちゃんを抱きかかえ机の下に避難。
そして揺れが収まったところで、倒壊の危険などが無い安全な場所(空き地)へ連れていくという完璧な対応を見せていました。
しかし、まだ心配な様子ののび太君は「火事」でテストをしてみることを要求。ドラえもんももう眠たかったようで、特に抵抗もなくダイアルをあわせました。
バーチャル映像による炎が部屋の中に出現すると、今度は歯磨きをしていたしずかちゃんを「かげながら」が家の外へすぐに追い出し、消防署へ電話。
そして駆け付けた消防隊員によって、しずかちゃんが消防の放水を食らうというある意味二次災害を受けてしまいました。
消防隊員も消防隊員で、火の元をしっかり確認してから放水しろって!
とにかくやり方はスマートではありませんでしたが「かげながら」の性能は本物。しずかちゃんの安全は大丈夫なようです。
この「かげながら」の働きっぷりにのび太君もようやく安心したようで、大人しく家へ帰ることに。
そんなのび太君に対し、ドラえもんも「のび太君がしずかちゃんを思う気持ちも本物だよ」「やさしい未来の夫に恵まれてしずかちゃんも幸せだね」と一言。
なんだか感動的な終わり方をしそうだったのですが、その頃しずかちゃんは電気を消した直後に突如現れた「かげながら」の姿に恐れ戦いていました。
せっかく用意した「かげながら」が最終的に迷惑をかけてしまったりとのび太君がやったことは結局は全てが行き過ぎたおせっかいに過ぎなかったというオチ!
何もしないのが一番良かったわけですね。
●ドラドラニュース●
ドラえもんがこの冬南極へ行くというお知らせ。(関連記事:【速報】2016年冬、ドラえもん南極に立つ! - 原子おはじき)
■次回予告■
次回は10月28日。「パンドラのおばけ」「あらかじめアンテナ」の2本をお送りします。