2016年11月18日放送分 ネタバレ注意!
ふろしきタクシー(ドラえもんプラス1巻収録)
タイトルバック:タクシー運転手姿で空飛ぶ風呂敷に乗るドラえもん
クラスメイトの本山くんが面白い漫画の本を山のように貸してくれると聞きウキウキのドラえもん。
「ドラえもんの好きな『アバレちゃん』も貸してくれる」とのことで、これはお言葉に甘える他無いでしょう。鳥山あらら!
漫画本は本山君の家までのび太君が借りに行ってくれるらしく、出発前にまずは一休み。ドラえもんもジュースやどら焼きを差し出してのび太君へ出来る限りのお接待をします。
しかし、のび太君がいつまで経っても本山君の家へ行こうとしないことを疑問に思ったドラえもんが理由を訊ねてみたところ「本山君の家は遠く、歩く距離の事を考えていたら行く前にダルくなってしまった」と衝撃の発言。
これでは、ドラえもんがジュースとどら焼きを出しただけ損です。
のび太君のどうしようも無い無精っぷりに呆れるドラえもんでしたが、自分も早いところ漫画が読みたかったので「ふろしきタクシー」というひみつ道具をのび太君に貸すことにしました。
「ふろしきタクシー」とは、その風呂敷の上に乗ると自動的に体が風呂敷に包まれ、そしてこの風呂敷包みを見てしまった人は勝手に「運転手」にされてしまい、
中の人が「降ろして」と言うまで風呂敷包みを持ったままひたすら歩かされてしまうという、まるで他人の迷惑を考えていない道具である。
その証拠に、この道具のテストとしてドラえもんを家の外まで運ばされたのび太君も「なんてことさせるんだ!」と激怒していました。本当に未来の人たちはこんな道具使っているのだろうか?
ドラえもんでこんなこと言ったらアレだと思うけど、普通にどこでもドアを使ったほうが便利だと思う。
ただ、原作での「どこでもドア」の登場が原作の「ふろしきタクシー」よりも遅かったこともあるので、あまりそこは責めちゃいけないところか。
「ふろしきタクシー」の文句ばっかり言ってしまいましたが、この道具を使わないと話が進まないのでさっそく実践。
家の前で風呂敷に包まれたまま「運転手」の到来を待つのび太君。
体力的に本山くんの家まで行けそうにないしずかちゃんや、体力はありそうだけどおしっこが漏れそうな人などが捕まってしまうなど「運転手」探しは難航しますが、ここで体力もあってヒマそうなジャイアンが登場!
自分からジャイアンに声をかけて風呂敷へ目を向けさせる作戦を使い、あっさりとジャイアンを運転手にすることに成功しました。
訳もわからないまま、「運転手」としてのび太君を本山君の家まで運ぶことになってしまったジャイアン。
当然ジャイアンは嫌がりますが、「ふろしきタクシー」の力には逆らえず、のび太君入り風呂敷包みを持ったまま本山君の家まで走っていくことに。
さらにのび太君もジャイアンを操れることで調子に乗ったのか、目的地の最短ルートではない道を指示したり、「次は右・・・と思わせて左!」などの意味のないひっかけをしてみたり、
挙句の果てには、神成さんの家の中に飛んで行ってしまった野球ボールを取りに行かせたりとやりたい放題。
本を取りに行く約束をしておいて行かなかったり、ジャイアンを好き勝手に操ったりとこのお話の前半ののび太君は普通にダメな人です。
今はジャイアンを操れるからいいけど、自分が「ふろしきタクシー」から降りた後の事は考えていないんだろうか?
というわけで、のび太君。
ぶじ目的地である本山君の家に辿り着き「降ろして」と言った数秒後にジャイアンにボコボコにされてしまいました。 ザ・因果応報!
しかも偶然ふろしきタクシーに乗ってしまったジャイアンの姿をうっかり見てしまったのび太君。今度は自分がジャイアンの「運転手」になってしまいました。
お客さんとなったジャイアンは、先程の恨みを晴らすかのごとく「そこを左に曲がれ」と命令してわざと壁に激突させたり、
自分がやらないといけない剛田商店の荷物の配達をのび太君にやらせたりと、これまたやりたい放題。
さらには、空き地でやっていた野球に飛び入り参加。風呂敷に入っている自分がバットを持ち、ヒットを打ったら自分を担がせたままのび太君を走らせたりと二人羽織のようなことまでやっていました。
文章にしてもとてもわかりにくいぞ!
その頃、いつまで経ってものび太君が漫画を借りて帰ってこないことに痺れを切らせたドラえもんが様子を見に行ってみたところ、
そこには自分の代わりにのび太君を走らせながらサッカーをするジャイアンの姿がありました。
こんな感じでスポーツやってて楽しいのかな?
しかし、ジャイアンはこの風呂敷包みの状態が気に入ったようで、「こんな便利なもの、やめられるかよ」と一生風呂敷包みのままでいる宣言までしちゃってます。
お風呂とかトイレの時はどうするんだ?
そんなジャイアンに困り果てていたドラえもんでしたが、突然目の前にあったサッカーボールを突然屋根の上へ蹴り上げてしまいます。
そして、屋根に引っかかったサッカーボールを見ながら「いやー困ったねジャイアン。あのボールどうしてほしい?」とドラえもんがジャイアンに問いかけました。
なるほど。ジャイアンにうっかり「降ろして」と言わせてしまうことで、のび太君の運転手状態を解除させようって作戦ですね。
しかしそこはジャイアン。すんでの所でドラえもんの誘導尋問に気づき、NGワードを言う事を回避しました。
その後も視力検査と偽ってジャイアンに「お・ろ・せ」と言わせる作戦もありましたが、当然ひっかかるはずもなく。
いや、流石にそれはやる前から気づくでしょうに。コントじゃないんだから。
というわけで一度も「降ろせ」と言わないまま、自宅へと帰ってきたジャイアン。
ジャイアンが「のび太はこれからもずっとタクシーだからな」とのび太君に命令していたところへ、ジャイアンに夕食の手伝いをさせようとタイミングよく「ダイコン」と「おろし金」を持ったジャイアンのママが登場。
そして案の定、「おーい、ジャイ子!代わりにダイコンおろしてくれ!」とNGワードを叫んでしまったジャイアン。
こうしてのび太君が運転手から解放されたと同時に、ジャイアンの夢のふろしきタクシーライフも終焉を迎えてしまいました。
やっぱり、こういう時頼りになるのはジャイアンのママだ!
これで本山君から借りてきた漫画をゆっくり読めるぞ!と思っていたら、
今度は偶然通りがかった山本さんの家を探しているおじさんが風呂敷包みになってしまった姿をドラえもんが見てしまい、夜が更けても知らないおじさんを担いだまま辺りをウロウロするハメになってしまいましたとさ。おしまい。
原作ではのび太君が山本さんの家を探していましたが、アニメではドラえもんが貧乏くじを引く形になりましたね。
CM
・自分もドラえもんはかなり好きだと自負していますが、「百ますドラ算」がクリスマスプレゼントだったら相当落ち込むと思う。→小学館「百ますドラ算」
・スノーボールアースの事を取りあげるのって、やっぱり来年のドラ映画繋がりかな?→小学館「キッズペディア地球館」
いつでもどこでもスケッチセット(コミックス41巻収録)
タイトルバック:目を離したスキに花瓶の花が増えていて困惑するスケッチ中のドラえもん
先生から「何でも好きなものをシャセイしてくるように」との宿題を出されたのび太君。射精じゃなくて「写生」ね。ベタなボケですが一応言っときます。
絵を描く事が苦手なのび太君は帰宅してすぐに「楽に絵が描ける道具」をドラえもんに出してもらおうとしますが、それよりも先に「言っとくけど楽に絵を描く道具なんてないよ」と釘を刺されてしまいました。
まあ、お話の流れ上、この後「楽に絵を描く道具」が出てくるんですけどね。
しかたなくスケッチブックを持ってスケッチのモデルを探しに行くのび太君。
理想のモデルとして「丸とか四角とかスッキリしたもの」を求めているようで、勝手に動く犬や描くのがややこしい工事現場のビルなんかは対象外です。
その工事現場で変わっていく街の昔を懐かしむのび郎おじさんと出会ったりしたのび太君でしたが、
その後は「しずかちゃんを絵のモデルにしよう!」としずかちゃんの家へ直行。しかしそこには出木杉君の姿があってガッカリ!
さらには同じ目的でジャイアンとスネ夫(おフランス製のえんぴつとおフランス製のスケッチブックを持参)もしずかちゃんの家にやってくる始末です。みんな同じこと考えてやがる!
そんなわけで、アメリカ版ドラえもんのOPにも毎回出てくる例のでかい公園に移動してみんなでしずかちゃんの絵を描くことに。
どことなくアニメ「キテレツ大百科」の桜井妙子に似ているしずかちゃんを描くジャイアン、小学生にしては上手な絵のスネ夫、まるでプロのアニメーターさんが描いたような(メタ表現)上手な絵を描く出木杉、そしてオチ担当ののび太君と様々な絵が出揃います。
で、上記3人の絵を見て自分の描いた絵にすっかり自信を無くしてしまったのび太君は「家できれいに仕上げてくる」と言って逃げ出してしまいました。
のび太君が家に帰ると、居間でのび太のパパとのび郎おじさんが子供の頃の街の地図を作ることに熱中しておりました。
なかなか楽しそうですが、いかんせん昔のことなのでいろいろと記憶違いが出てきてしまい、
かつて食堂の隣にあった店三軒の並び順で、パパが「散髪屋・はんこ屋・古本屋」。のび郎おじさんが「はんこ屋・散髪屋・古本屋」だとそれぞれ言い合いに。
当事者たち以外にとっては、どの並びだろうが別にどうでもいい話題ですが、2人が段々と険悪なムードになって来たのでさあ大変。
この事態に慌てたドラえもんが「いつでもどこでもスケッチセット」で急いで答えあわせをすることに。
モニターの「地図呼び出しキー」や「タイム変換キー」をポチポチ押しまくることであっという間に30年前の駅前商店街の風景が付属のスケッチブックに出力。
その結果、食堂の隣の店三軒の正しい並び順は「はんこ屋・古本屋・散髪屋」だったことが判明。2人とも記憶間違いだったということで口論もまるーく収まりました。
で、そんな「楽に絵を描く道具」を見つけてしまったのび太君。さっそく自分の写生の宿題用に使わせてもらうことに。
とはいえ操作方法が全くわからないのでのび太君が適当にボタンをいじってみたところ、偶然にもちょうど「こないだ行ってきた石器時代」のスケッチが出力されてきました。
もちろん、のび太君の指す「こないだ」と言うのは「新・のび太の日本誕生」のこと。原作でもこの展開はありましたが、今回はスケッチの絵もちゃんとリメイク版日本誕生に合わせているのがいいですね。
日本誕生がらみだと、原作でもうひとつ7万年前の日本に行った回があるんですが、そちらも近いうちアニメ化されるのでしょうか。
その後「タイム変換キー」を現代に戻し自分の家に位置をあわせた結果、今度はママのつまみ食い現場を発見。
口止め料としてプリンをいただく役得もあったりしましたが、本来の目的はしずかちゃんのスケッチを描く事です。
しずかちゃんの家に地図の位置をセットしてスケッチを始めたところ、スケッチブックに描かれたのはなんとしずかちゃんの入浴姿のスケッチ!
のび太君もこれには「いけませんねえ~」と言ってましたが、本心では絶対にいけませんねとは思ってない。
なお、タイミングの悪い(良い?)ことに、お風呂に浸かっているシーンだったのでしずかちゃんの素っ裸がテレビに映ることはありませんでした。
大山ドラ版だと見れたのになあ(問題発言)
とにかく「いつでもどこでもスケッチセット」を使ってしずかちゃんの横顔のスケッチを完成させたのび太君。さっそく公園でみんなに見せびらかします。
のび太君のスケッチの上手さに出来栄えにみんなが褒め称えますが、そのしずかちゃん本人が横顔のスケッチの下にもう一枚別のスケッチがあることに気づきます。いや、気づいてしまいました。
で、しずかちゃんがそのスケッチを見てしまい・・・。
その頃、パパたちの地図作業が終わってひと安心のドラえもん。
部屋に戻った際に、のび太君が「いつでもどこでもスケッチセット」が勝手に使ったことに気づいて怒り顔。
ポケットから「スペア・スケッチブック」を取り出し、のび太君の現在位置をスケッチで割り出してみたところ、そこに描き出されたのは「のび太君がしずかちゃんに殴られている」スケッチ!
その絵を見たドラえもんは「何故か知らないけど、おそろしいことが起きているみたい」と震えあがるのでした。
でも、スケッチで描かれている「顔を真っ赤にしてのび太君に怒っているしずかちゃんの絵」は可愛いと思った。(問題発言その2)
■次回予告■
次回も1週間後の11月25日放送。「ロケットそうじゅうくんれん機」「ジャイアンへのホットなレター」の2本をお送りします。