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ドラえもん感想(ダジャレーランド&無敵!コンチュー丹)

  

2019年4月19日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

ダジャレーランド(アニメオリジナル)

スネ夫に誘われて行くこととなった遊園地「ハッピーランド」がまさかのオンボロ遊園地だったことにショックを受けるのび太くん達。

 

いちおう「オンボロ」という言葉で表現を柔らかくしていますが、正直に言うとほとんど廃墟と変わらないレベルの荒れ果てようだった。

 

ちょっと老朽化が目立つ程度だったら「これが昭和レトロだ」と自分をごまかして楽しむこともまだできるけど、オンボロにもさすがに限度がある。

園長もまったく元気がなさそうだったし、各アトラクションのメンテナンスとかちゃんとしてあるんだろうか?

あの園内の様子だと、経営不振による倒産よりも先に、それなりの安全基準にひっかかって営業停止に追い込まれるほうが先のような気もするぞ。

 

 

遊園地に誘った言い出しっぺとしての立場として、

「大丈夫かよこの遊園地」「ずいぶんオンボロだね」とドラえもん達が文句を垂れ続ける空気に耐えられなくなったのか、

とっさに「オンボロだなんて、なんてこと言うえんち~(遊園地)とダジャレを言い、場の空気を誤魔化そうとしたスネ夫くん。

 

 

彼のダジャレ自体はまったくの空振りに終わってしまいましたが、

このスネ夫の発言を聞いたドラえもん『ダジャレイガン』をつかって遊園地を面白くすることを閃いたのでした。

 

 

ダジャレを言って引き金を引くと、言ったダジャレが30分間だけホンモノになるという効果を持つこの道具。

 

さっそくのび太くんはオンボロの観覧車に向かって『ダジャレイガン』のビームを照射。

楽しいアトラクション「ランラン車」に変えることに、無事成功したのでした。

 

 

「ランラン車」というワード自体がダジャレとして成立しているのかちょっと怪しいレベルのダジャレだったけど、

観覧車はちゃんとダジャレどおりの変貌を遂げていたので、『ダジャレイガン』のダジャレのジャッジはけっこうユルいようだ。

 

「『観覧車』で今すぐおもしろいダジャレを考えろ」って言われても、そんなすぐには思いつかないってのもあるし、

とりあえず勢いでそれっぽいワードを言っちゃえば、だいたい通っちゃう感じなんでしょうかね。

 

 

その後も、

「ジェットトースター」「コウシーカップ」「トランプリン」「チンパンジージャンプ」「空中モンブランコ」「イチゴーカート」など、

どちらかといえばモジりに近いような、ゆるゆるの遊園地ダジャレがたくさん登場する。

あと、なんか食べ物系のダジャレが多いぞ!

 

ダジャレのクオリティ自体はかなり低かったけど、

ダジャレを言っているみんなは実に楽しそうだったので、まあそれでいいと思います。

 

 

オバケ屋敷に入っても、

「フラフランケンシュタイン」「ろくロック首」「アマガッパ」「ドレミイラ」などのお化けダジャレが続いていく。

「ろくロック首」登場時にジャイアンが異様にノリノリだったけど、ジャイアンはロックが嫌いで歌謡曲のほうが好きだったんじゃなかったのか?

 

 

そんなジャイアンですが、どうもダジャレが苦手だったようで、

オバケ屋敷内で「鬼のおにぎり」「ドラキュウリ」などといった渾身のダジャレを放つも、のび太くん達からは「全然怖くない」とまさかの低評価を食らってしまった。

 

 

これではガキ大将のメンツが立たないと思ったのか、

ジャイアンは近くにあったキングコングの模型を「キングコンブ(昆布)」に変え、園内を大あばれするように仕向けたのでした。

どうだ、これなら怖かろう!

 

 

しかし、肝心のコントロールが効かなかったせいで、

キングコンブはドラえもん達に襲いかかろうとオバケ屋敷から飛び出し、追いかけてきた!

 

コンブの化け物相手にパニックものとは、

シュールさの度合いだけで言えば「大量のトロロが攻めてくるだけの話」でパニックものを描いた『うる星やつら』以来の快挙だと思います。

 

 

このパニック自体は「キングコンブがよろこんぶ」という昆布ダジャレを思いついたジャイアンのおかげで、なんとか最悪の事態を逃れることができ、

 

ついでに彼のことを気にいったのか、キングコンブはジャイアンを捕まえて塔のてっぺんへと登っていったのでした。

このシーンの元ネタはもちろん『キングコング』ですが、ドラえもん的にはやっぱり『のび太の宇宙小戦争』を思いだしますね。

 

 

で、お話のほうは、

物語冒頭からチョロチョロ出てきていた謎の外国人少年(CV:佐倉綾音)が、じつは「ダジャレー王国第15代国王 第一王子・シャレー2世」であったことが判明。

王子さまはこの遊園地のことが気に入ってくれたようで、自分のパパに頼んで資金援助をしてくれたのでした。

 

これで遊園地も潰れる心配がなくなって万事解決!!となったわけですが、何だかものすごく雑な展開を見てしまったような気がする。

まるで「クレヨンしんちゃん」みたいな話のまとめ方だ。いつもの「ドラえもん」っぽくない。

 

 

あの後にシャレー2世さんがディ〇ニーランドに行ってしまい、

「やっぱりこっちのほうが楽しい」とか言い出して資金援助を無かったことにしないか、とても心配だ。

王子さまは、あのオンボロ遊園地のどこを好きになったんだろうか?

 

 

そんなことを思いつつ、1本目はおしまいです。

 

 

 

無敵!コンチュー丹(コミックス19巻収録)

ジャイアンにいじめられた仕返しだ!というわけで『コンチュー丹』のお話。

前回の「ドラえもんをのぞいちゃえ!」からの続き、みたいな感じとなっております。

 

 

この道具は、モハメド・アリ選手の「チョウのように舞い、ハチのように刺す」というボクシングスタイルから着想を得ていると思われるのですが、

 

さすがに今の子供たちには元ネタが古すぎて分からないと判断されたのか、今回のアニメでは「グレート・アリ」という謎の覆面レスラーが登場。

「チョウのように軽やかに舞い、バッタのように力強いキック、アリのような怪力、カブトムシのような固い体」と例えることで、その要素をおぎなっていた。

 

じみーに「ハチ」が能力からリストラされているところが、気になるポイントではある。

あと、同じ甲虫ならクワガタムシも体が固そうだし、そこも別にカブトムシじゃなくてもいいのでは?(単なる言いがかり)

 

 

のび太くんは「からかわないでくれ。虫けらの力なんて・・・」と虫の力をバカにしているようでしたが、

 

ドラえもんの作中解説でも語られているように、働きアリは自分の体重の680倍の重さのものを運ぶことが出来るし、

トノサマバッタは人間の大きさにすれば、9階建てのビルをひとっ跳びできるほどの脚力をもっている。

意外と虫の持っている力はあなどれないのだ。

 

ビルを飛び越えられるほどの脚力でジャイアンに蹴りを入れられたら、さすがのガキ大将でもダメージで立てなくなっているはず。

むしろ、それほどの威力だと、キック一発だけでジャイアンの体がミンチになっちゃいそうな気もする。

 

仮面ライダーのキックを食らった怪人がほぼ毎回爆死しているのも、きっとバッタの脚力がすごすぎるからなんでしょう。

バッタの脚力、おそるべし!

 

 

そもそものび太くんだって、

テラフォーマーズ」や「範馬刃牙」あたりの漫画を読んでいれば、「虫けらの力なんて~」みたいなことは口が裂けても言えないはずだ。

野比くんはマンガをよく読むイメージがあったけど、意外と格闘漫画には興味がないんだろうか?

 

「テラフォーマーズ」も長いこと休載に入ってるところですし、

「複数の虫の力を持てるなんて、まるでミッシェルさんみたいだね」みたいなことをのび太くんに言わせちゃえば、前述の謎の覆面レスラーとか出す必要も無かった気がする。

ドラえもんを見てるチビッ子たちは「テラフォーマーズ」も読んでると思うから、たぶんこれだけで説明は成り立つ(はず)!

 

でも、この2つの漫画を話の元ネタにしちゃうと、どうしてもアニメの中に「G」を出さないといけなくなるんだよなあ・・・。

 

 

なんだか、全く関係のないマンガの話をしてるうちにだいぶ話がそれてしまった。

話をドラえもんに戻しましょう。

 

 

『コンチュー丹』を飲んで、虫の力を身につけたのび太くん。

 

この道具は、効果が発動するまでに一晩かかるのがいちばんの特徴である。

効果発動の過程で葉っぱを食べないといけなかったり、布団の中でマユにならないといけなかったりもするので、虫の力を手に入れるのもけっこう大変だ。

これほどまでにムシの成長をなぞる必要、あるんだろうか?

 

 

しかし、それなりに苦労したおかげで、ジャイアンとの決闘も虫の力であっさりと勝利することができた。

バッタキックを食らったジャイアンがミンチにもならなかったし、爆発もしなかったのでよかったです。

 

 

ただ、虫の能力を手に入れたことで「虫かごが怖くなってしまう」「殺虫剤に弱い」などといった、新たな弱点まで身についてしまったのが実にツラい。

しかも原作にはない「カメムシの能力」まで無駄に備わってしまったせいで、ニオイで友だちが全員離れていくという悲しい現象まで起きてしまった。

 

タイトルで「無敵!コンチュー丹」って堂々と言ってる割にいうほど無敵でもないのが、このお話の一番のキモなんですね。

 

 

お話の最後で飛び出した「虫もいいことばかりじゃないなあ」というドラえもんのセリフがすべてを物語っているということで。

今週のドラえもん感想はここまでです。

 

 

 

●ドラドラニュース●

www.oricon.co.jp

 

今週から3週にわたって、テレビ朝日の番組出演者が自分の考えたオリジナルひみつ道具を発表するコーナーがスタート!

 

1週目の今回は『新・大魔境』で主題歌を歌っていた「Kis-My-Ft2」のみなさんが登場。

おばちゃんに「宝くじ当たりたいんですけど・・・」と聞けば必ず3億円が当たるオリジナル道具『宝くじアタ~ル』を発表してくれました。

 

「10万円でできるかな」の名物企画に因んだ道具を考えてくれたのはありがたいけど、

それはひみつ道具ではなく、単なる宝くじチャンスセンターのおばちゃんなのでは?(ダメ出し)

 

ちなみに公式Twitterによると、あの道具の絵は千賀さんが描いたそうです。

 

 

 

■次回予告■

次回の放送は4月26日。

「タタミのたんぼ」「未来からの買い物」の2本をお届けします。これが平成最後の放送です。

 

前回の感想:ドラえもん感想(ゆめの町、ノビタランド&ドラえもんをのぞいちゃえ!)

 

ドラえもん 危機一発

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超バカウケ!!必殺ダジャレ王 (大人にはないしょだよ)

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