今月も書くのが遅くなりましたが、コロコロコミック9月号掲載分のむぎわらしんたろう「野球の星メットマン」の感想です。
【ここ最近のメットマン感想記事】
・コロコロコミック2017年1月号の「野球の星メットマン」感想。白鳳中はやっぱり強かったの巻
・コロコロコミック2017年2月号の「野球の星メットマン」感想。 禁断の魔球が虹ヶ丘ナインを襲う!
・コロコロコミック2017年3月号の「野球の星メットマン」感想。空くんの新たな魔球が思わぬ結果を招く!
・コロコロコミック2017年4月号の「野球の星メットマン」感想。 虹ヶ丘中vs白鳳中、ついに決着!
・コロコロコミック2017年7月号の「野球の星メットマン」感想。 新章スタート!やばい新キャラもやってきた!
・コロコロコミック2017年8月号の「野球の星メットマン」感想。 熱い男・松岡球造現る! ロドリゲスさんは煽り上手の巻
前回、野球U-15アメリカ代表・B-ロッドことロドリゲスにコテンパンにやられてしまった日本代表候補たち。
この事態を重く見たU-15日本代表監督・松岡球造は、一刻も早い代表メンバー20人の選考を進めようとしましたが、
前述のとおり、日本代表候補のほとんどはコテンパンにやられてしまい、残っているメンバーが20人しかいなかったため、
ほぼ自動的にその20人がU-15日本代表として出場することが決まってしまいました。
松岡監督は全国の中学校から注目選手を集めていたらしいが、そのほとんどがロドリゲスの打球にやられてしまったことになる。
ロドリゲスは打者として対決していたはずなのに、松岡監督は全国からピッチャーばかり集めていたのだろうか?
あ、ちなみにロドリゲスさんは空くんの球に打ち取られた後、「世界大会『わーるどB』で会オウ!!ぐっどらっく!!」と言い残し、どこかへ去っていきました。
U-15野球の世界大会「ワールドB」はどこが主催しているのかわかりませんが、
先月までに彼が日本代表にやってきたことを運営にチクったら、ロドリゲスさんが「他の代表への迷惑行為」みたいな罰則で出場停止になりそうな気がしてならない。
松岡監督には是非この告げ口行為をやってみていただきたいところですが、まあここは野球漫画として実際の試合で決着をつけるのがベターである。
こうして早くも始まった、「ワールドB」世界大会当日!
各グループ上位2チームが決勝トーナメントに進めるという、WBCとほぼ一緒のルールで行われ、
我らが日本代表は、「強豪ぞろいの死のグループ」と噂されるAグループで戦うこととなった。何だか不吉である。
さらに、日本は初戦で早くも世界ランキング1位・アメリカ代表と戦うことになってしまい、いきなり窮地に立たされてしまった!
はじめての大舞台を前に緊張する空くんをよそに、
アメリカ代表・ロドリゲスは「HAHA-!!コンナセマイ球場、スグニブッコワレテシマウゾ!!」といつも通りの煽り上手っぷりを見せていた。
それにしても、ロドリゲスの喋るセリフは全てカタカナ表記になっているせいで、文字を変換するのが地味にめんどくさい。せめて、ひらがなで喋ってくれないものか。
そして、観客席には赤星くんや空くんを応援するためにやって来た虹ヶ丘ナインの姿も。
おそらく、虹ヶ丘ナインはこれから「ワールドB編(仮名)」が終わるまでの間、
相手チームがすごい球が投げてきたら、スタンド席から「こ、これは打てない!」みたいなことを言って驚き、
その球を味方のチームが見事に打ち返したらさらに驚くといった解説ポジションへとつくのでしょう。
というより、今月の時点で緑くんが「初戦がアメリカなんてついてない・・・」としゃべり始めるなど、既に解説キャラの片鱗を見せ始めていた。
この先どうやって虹ヶ丘ナインがどのような解説で存在感をアピールしていくのか?
当ブログでは、そちらの方にも注目していきたいと思います。
場も温まったところで、いよいよ試合開始!
日本代表の先発は虹ヶ丘中のエース・赤星くんが務め、同じく虹ヶ丘中の投手である空くんはベンチからのスタートとなりました。
このいきなりのベンチスタート扱いに対し、「なんで、オレたちがベンチなんだよ!!」と納得いっていない様子のメットマン・コロ!
まあ、主役は遅れて登場するって昔からよく言いますからね。今は秘密兵器として温存しているのでしょう。
赤星くんも日本代表の実力を見せるため、渾身のピッチングをしますが、
アメリカの1番バッター・ファルコンに「マダマダ 日本ノ力(ちから)ハコンナモノカ!!」とレフトスタンドに球を運ばれてしまった!!
あと、アメリカ代表は全員この変換が面倒くさいカタカナ喋りをしてくるようだ。ほんと面倒くさいぞ。
先制ホームランかと思われたファルコンの打球ですが、レフトにいた大地くんがメットマンの力を生かした跳躍で見事にナイスキャッチ!
味方の援護もあり、初回はアメリカ代表を無得点に抑えることが出来ました。
試合は1回の裏、日本代表の攻撃へ!
相手の先発としてマウンドに上がったのは、アメリカ代表のエースことD・ヴァンパイアだ!
こいつ、本当にU-15なのか?
体じゅうからかなり不気味なオーラを発しているが、これでも強敵・白鳳中を完封に抑えた凄腕のピッチャーである。
そんなヴァンパイアが投げるのが、「赤ノ球(レッドボール)」という必殺魔球!
投げた瞬間にボールが血のように真っ赤になり、視界にとらえづらくなってしまうため、打つのが困難になってしまう・・・という効果を持つ恐ろしい球である。
文章にすると何か子供だましみたいな魔球にも見えますが、過去にこいつと対戦した白鳳中はこの魔球を誰ひとりとして打てなかったわけだ。
そんな相手と再び対決することとなった日本代表・1番バッターの大地くん。
さぞかし苦手な相手だろうと思いきや、「前と同じだと思うなよ!!」と過去の屈辱を払いのけるかのような先制ホームランをアメリカ代表にお見舞い!
日本代表の力を見せつける、良い流れを作り出しました。
大地くんも、アメリカ代表と戦った際に手も足も出なかった悔しさをバネにさらに努力を重ね、あの頃よりも格段に成長していた。
あと、個人的な考えとしては、先月号でロドリゲスさんがノラえもんの侮辱Tシャツを着てきたことに対する怒りもほんのちょっとあるのかもしれない。
最近すっかり忘れ去られていますが、彼が空くんと本屋さんで最初に出会った時にカミングアウトしていたように、大地くんも漫画が大好きだという設定がある。
あそこのシーンでは空くんの怒りっぷりがクローズアップされていましたが、実は大地くんもあの時それなりに怒っていたりする可能性もなくはないぞ。
とにかく、日本代表はアメリカ相手に先制点をとったわけですが、
主将であるロドリゲスは「日本代表モ ナカナカヤルジャナイカ」と思っているようなドヤ顔を決めたままで、ここまでの失点はまだまだ想定内といったご様子。
ここからアメリカ代表の反撃が始まるのか!? といったところで次号に続きます。
というわけで、野球世界大会「ワールドB」が始まった。
今話では日本代表のいるAグループ各チームの「打」「投」「守」「総合」の4つの評価基準からなる戦力パラメータも公開されていたが、
日本が「DDCD」の最低クラスで、世界ランキング1位のアメリカが「SSSS」ともはやチートレベルの戦力。
さらに、この先戦うであろうオーストラリア、オランダの戦力もそれぞれ「BASA」「SBBB」と、
アメリカほどではないとはいえ、必ず1つの評価基準にSランク評価がついていた。
つまり、日本だけめちゃくちゃ弱いということになる。
こんな貧弱な戦力パラメータだったら初めから参加を辞退してもおかしくないぞ。
でも、漫画の流れ的に日本代表がAグループを勝ち抜かないとおもしろくならないので、おそらく戦力最低クラスの日本がどうにかして勝ち進むのだろう。
そして、もうひとつ勝ち抜くチームは当然アメリカ・・・という予想にしたいところだけど、
日本と試合後に、まだ見ぬオーストラリア・オランダ代表の強さアピールをするために「日本代表をあんなに苦しめたアメリカ代表が完封負けしたって!?」みたいなかませ犬役扱いされてめちゃくちゃ弱くなりそうな可能性も捨てきれない。
Aグループは日本代表以外のチームの動向にもぜひ注目しておきたいところですね。
次回の「メットマン」が載っているコロコロコミック10月号は、9月15日金曜日発売予定です。
そろそろ最新4巻の発売日告知も出てくる頃でしょうか。お楽しみに。