大分遅くなりましたが、コロコロコミック8月号掲載分のむぎわらしんたろう「野球の星メットマン」の感想です。
【ここ最近のメットマン感想記事】
・コロコロコミック2017年1月号の「野球の星メットマン」感想。白鳳中はやっぱり強かったの巻
・コロコロコミック2017年2月号の「野球の星メットマン」感想。 禁断の魔球が虹ヶ丘ナインを襲う!
・コロコロコミック2017年3月号の「野球の星メットマン」感想。空くんの新たな魔球が思わぬ結果を招く!
・コロコロコミック2017年4月号の「野球の星メットマン」感想。 虹ヶ丘中vs白鳳中、ついに決着!
・コロコロコミック2017年7月号の「野球の星メットマン」感想。 新章スタート!やばい新キャラもやってきた!
チームに復帰した空くんと新入部員の1年生が加入し、虹ヶ丘野球部が再始動だ!
先月号の感想で入部希望者全員クビにして大丈夫か?と書いたけど、1年生部員はしっかりと確保していたらしい。
どうやら赤星キャプテンはチームの生え抜き選手を育成したいタイプのようだ。
部の先輩に敬語を使わない生意気な1年生(上の画像参照)もいたりと、なかなか育てがいはありそうである。
赤星キャプテンによると、この生意気1年生は「親父がプロ野球選手」でもあるらしい。
野球の実力もなかなかのものなので、今後の展開でどう活躍するのか見ものですね。
そんな新入部員たちとさっそく練習を始めようとした矢先、
突然グラウンドに現れた「さあ、ボクといっしょに世界を目ざそう!!」と叫ぶ謎のおっさんによって、星野空くん、赤星キャプテン、先ほどの生意気1年生がどこかへ連れ去られてしまった!
この突然現れた謎のおっさん。その正体は・・・。
U-15 日本代表監督
松岡球造(まつおかきゅうぞう)!!
どこかで見た覚えのある人物だが、あの人は野球じゃなくテニスの人なのでこの人はよく似た別人でしょう。たぶん。
彼は野球の世界大会「ワールドB」に出場する日本代表選手を選抜する目的で、とある山奥の野球場に全国のアマチュア野球のスラッガー達を集めてきたらしい。
選抜試験は何日間にもわたって行われるため、野球場の後ろにはトキワ荘っぽい宿泊施設もあるぞ。
この野球場は「山寺グラフィティ」ばりに描きこまれた山道を通り、何百段もありそうな石段をのぼった山の上のてっぺんにあるので、行き帰りにはかなり不便そうな場所である。
見た感じ、近くにコンビニやスーパーといった商業施設もなさそうだ。
もしかしたら、これから行われるキツイ選抜試験でイヤになった選手が逃げ出さないようにするため、あえてこの立地にしたのかもしれませんな。
そして、この選抜試験には空くんのライバル・大地くんも松岡監督によって連れてこられていた。
監督もまた、あのUJBC決勝戦を見てこの2人と赤星キャプテンに目をつけたと思われる。
そんな監督の注目選手たちによる選抜試験がいよいよスタート!・・・と思いきや、またしても怪しい乱入者が野球場に現れた!
今月のメットマンは乱入者がやけに多いぞ!!
「あめりか代表ロドリゲス!!」
「マタノ名ヲ『B-ロッド』 ココニ参上!!」
乱入者の正体は、先月号ラストで大地くんの球をバックスクリーン破壊ホームランにしたあのアメリカ人だ!
バイクに乗って颯爽と登場したかと思いきや、彼もまたU-15(15歳以下)なので、あくまでもバイクっぽい自転車に乗っての登場である。
アメリカ人キャラがやたら見栄っ張りなのは、オバQのドロンパから続く藤子作品の伝統ですね。
あとどうでもいいけど、彼はあの何百段もある石段を自転車でどうやって上ったんだろう?
まさか、あの場所まで担いでいったのか?
そんなロドリゲスさん。「日本代表ガドンナモノカ見ニキタノダ!!」と相手チームの敵情視察に来たようでした。
ちょっと前に自分と戦った白鳳中が思ったよりも弱かったことにガッカリしたようで、
「さむらい野球ガコンナニツマラナイトハ思ワナカッタゼ・・・。」と未来のU-15日本代表候補たちに向かって煽る煽る。
このロドリゲスの煽りに負けた投手たちが、彼を三振にしてやろうと立ち向かっていきますが、
ロドリゲスのおそるべき打撃の前にナレーションベースで次々とやられていき、あっという間に全員コテンパン。
未来のU-15日本代表投手候補たちが全員プライドをずたずたにされてしまい、おまけに後ろにあったトキワ荘っぽい宿泊施設もロドリゲスの放った打球でボコボコにされたのでありました。
バックスクリーンといい、トキワ荘といい、ロドリゲスはホームランを放つ分だけ何かしらのモノが壊れていくのだろうか?
こうして、もろ悪役キャラのポジションに収まったロドリゲスでしたが、
「ツマランとれーにんぐダッタ・・・。」「秋葉原ニデモ寄ッテほてるへ帰ルトスルカ!」の発言を聞き、空くんはロドリゲスが漫画好きであることを直感。
さらにロドリゲスも「モチロンダ!! 日本ノ漫画文化(コミックブンカ)ハ世界一ダ!!」「ソレダケハ認メヨウ!!」と自分が大の漫画好きであることを公言しました。
漫画が好きな人に悪い人はいません。
アメリカ人なのに日本の漫画が好きだなんて、ロドリゲスって意外といい奴なのかも?
と思いきや、
「シカシ アメリカモ(日本の漫画文化に)負ケテハイラレナイ・・・」と言い放つと!
あろうことか、自身オリジナルのノラえもん侮辱Tシャツを見せつけてきた!
現実でいえば、ドラ〇もんがバット〇ンにぶん殴られているTシャツを着ているようなものである。
日本の漫画が侮辱されていると考えるといろいろ考えさせられるものがあるが、
もしも自分がアメリカ旅行に行った際にそんな絵柄のTシャツが売られてたら、ネタ目的でついつい買っちゃいそうな気もする。
海外のパチモンTシャツってグッとくるデザインのものが多いですからねえ。
彼の作ったノラえもん侮辱Tシャツは、ノラえもんファンである空くんの怒りをたきつけるには十分でした。
ロドリゲス相手に空くんの放った時速165キロの球は見事ストライクを取り、その風圧でノラえもん侮辱Tシャツもビリビリに破かれてしまいました。
この球を見たロドリゲスは「ナルホド 日本ニモオモシロイヤツガイルゼ・・・」と日本代表に対する自身の意識を訂正。
さらに、「見タカ ばっとまん『でびる』よ・・・。」と自身もメットマンならぬ「バットマン」持ちであることを明らかにしてきた!
しかも、一連の発言を見るに、ロドリゲスは先ほどやっつけた日本代表投手候補たち相手に一度もバットマンを使っていなかったらしい。
まだまだ余力を残すアメリカ代表相手に、未来の野球日本代表たちはどう立ち向かうのか!?
といったところで、次回に続く。
メットマンに続いて、まさかのバットマン出現!
さらに日本ではなく、アメリカ原産のバットマンである。
前号出てきたメットマンの開発者がこのバットマンも制作したと仮定した場合、あの人は自身の発明品を世界中の至る所にばら撒いたということになる。
こんなことやってたら、そろそろ本当にT・Pぼんが動き出しそうだ。
あと、前々から思っていたけど、この世界の野球大会関係者はこの世界に突如現れたメットマンに対してどう思っているのだろうか?
これが現実のプロ野球だったら、巨人の菅野選手が変なヘルメット被っていきなり時速200キロの球を投げてきたり、
筒香が変なバットでホームランを放って東京ドームの天井ぶっ壊したりしたら、確実に日本球界から永久追放されると思う。
でも、野球規則で使えるバットやヘルメットの規格の制限とかもありそうなので、そのへんは大丈夫なのかも。
もしかしたら、メットマンの世界では既にメットマンを使った野球が認知されていて、プロ野球選手全員がメットマンやバットマンを使いまくっているかもしれないぞ。
そうだとしたら、あの世界の東京ドームの耐久力はどうなっているのか。そのへんが気になりますね。