2016年12月31日放送分 ネタバレ注意!
戦国のび兵衛がんばれ(アニメオリジナル)
タイトルバック:巻き藁を切ろうとしてタイトルを切ってしまうドラえもん
今日は「大みそかだよ!ドラえもん1時間スペシャル」というわけで豪華3本立て!
1本目はアニメオリジナル作品ですが、「ご先祖さまがんばれ」の実質リメイク的な作品からスタートです。
この作品はわさドラでも2005年9月に1回アニメ化されているので、別に過去作品のリメイクって言ってもいいのになあ。何故かのび太君のご先祖の名前もかわっちゃってるし。
学校の歴史の授業での「この辺りは昔戦場だった」という話から、スネ夫君のご先祖が家老だったという自慢話を聞かされたのび太君。
家に帰ったのび太君がパパに自分のご先祖がどんな人だったのか聞いてみたところ、「ごろ寝ののび兵衛」なる異名で近所で有名だった百姓であることが分かり落ち込んでしまいます。
その話を聞き、スネ夫のご先祖に負けたくないと何故かのび太君以上に悔しがるドラえもん。
のび太君のご先祖をりっぱな家老にするべく、タイムマシンで戦国時代へ向かうのでありました。
時代は変わって戦国時代。
しずかちゃんっぽい人とのび太の学校の先生っぽい人が足軽のような人たちに絡まれているところへ、タイムマシンの出口から出てきたのび太君とドラえもんが落下。
思わぬアクシデントでしたが、落っこちてきた拍子によって足軽たちを追い払うことが出来ました。
こののび太の学校の先生っぽい人、実はこの村の殿様だったようで突然目の前に現れた謎の人物たちも「忍者が忍術を使っている」と思い込んで、全く不審に思っていないようです。
で、この先生そっくりの殿様。敵の軍勢が明朝に自分の城へ攻めてくるという情報を掴んでおり、先程の忍術?に高く評価して「明日の戦に参加して手柄を立ててくれ」とのび太君をスカウトしてしまいました。
先程のしずかちゃんっぽい人こと、殿様の娘・しず姫も一緒に参加するそうです。戦国時代を意識した女剣士ファッションが似合っている。
あ、あと馬番なのかスネ夫のご先祖っぽい人・スネ丸もいます。
殿様に名前を覚えられた上に合戦に参加できるのは出世への大チャンスなのですが、唯一の問題が周りの人間がのび太君をご先祖ののび兵衛だと勘違いしていること。
というわけで、ご先祖を合戦へ連れ出そうとするのび太君達でしたが、オッカないことが嫌いなのび兵衛は合戦への参加をしぶっています。
「小さい頃からの知り合いであるしず姫様も戦に参加する」という釣り餌でなんとか参加の方向へと持って行けるかと思われましたが、やっぱり怖いのが嫌いなのび兵衛は布団を被って断固拒否の姿勢を取ってしまいました。こうなったらもう駄目ですな。
あと、しず姫がのび兵衛にプレゼントしたお守りに描かれている家紋が「真田六文銭」ぽかったのがちょっと面白かった。今年流行った大河ドラマを意識してるな!
ご先祖様が一向に合戦に出てくれないので、仕方なくのび太君が代わりに合戦に出ることに。
勿論このままではすぐ敵にやられてしまうので「タケコプター」「透明マント」「スーパーてぶくろ」でパワーアップ。
ついでに「きせかえカメラ」で戦国時代らしく足軽姿にも格好を変えました。
早速、合戦への参加表明をしにお殿様の住むお城へと向かうのび太君達。
戦国時代の出世話として「豊臣秀吉が織田信長のワラジを温めた話」をしつつ、縁側の石に腰掛けてお殿様が来るのを待ちます。
そして程なくしてやって来たお殿様に合戦への参加を言おうと立ち上がったところ、何故か顔を青くして素っ頓狂な声を上げるスネ丸の姿が!
どうしたことかと思ったら、何とのび太君がお殿様のワラジの上に腰掛けているではありませんか。
言い逃れしようにも、のび太君のケツにワラジがくっついているのでそれも出来ません。
この大失態でのび太君が戦国の世でこのまま手打ちか?と思いましたが、
お殿様は「おお、ワラジを温めてくれたのか」と勘違いしてくれたおかげで何とか最大の危機を脱出。ついでに「気の利く奴だ」と好感度も上がったようです。
ああ、お殿様が鈍感でヨカッタ!
そして次の日の早朝。いよいよ戦に向けて城内がザワザワし始めました。
しず姫たちが領内を見回っていると、昨日も現れたチンピラ足軽たちが登場。彼らはしず姫をさらって手柄を貰う事を目論んでいるようです。
そんな足軽たちに対ししず姫もカッコよく刀を構えますが、そこへ突然、煙とともにジャイアンそっくりな敵国の忍者・雲隠ジャイ蔵が登場!
この登場にびっくりしたチンピラ足軽たちはどこかへ行ってしまいましたが、そのドサクサでしず姫が雲隠ジャイ蔵によって敵国の城へさらわれてしまいました。
雲隠ジャイ蔵に蹴散らされたのび太とドラえもんは、偶然にものび兵衛の畑に落ちたところを救われます。
そして、しず姫が敵国にさらわれてしまった事を知ったのび兵衛は勇気を出して敵国の城へ向かう事を決心するのでした。
子供のころにしず姫からもらった大切なお守りも首に下げていきます。
敵国の城前では、偶然乗ってしまったウマタケによってここまで運ばれてきたスネ丸が先に到着済み。
急に現れたのび兵衛そっくりな謎の人物に混乱しながらも、城の最上階である「天守閣」へ向かう事となりました。
のび兵衛に手柄を挙げさせたいので、ここではドラえもんとのび太は透明マントを被りひみつ道具を使ったアシスト役に回ります。
つり天井の罠や待ち伏せしていた敵の来襲にもひみつ道具で何事もなく蹴散らしていき、無事天守閣にいたしず姫を救出。
敵に捕えられた不甲斐なさか、それとも待ちくたびれていたのか、しず姫さまは何故か胡坐をかいて床に座っておりました。しずかちゃんの胡坐姿はなかなかレアである。しかも裸足だ。
あと、ひみつ道具を使って天守閣まで行くなら、普通に透明マント+タケコプターで登って行った方が楽に着けた気もしてならない。
こうして無事にしず姫を救いだせたかと思いきや、そこへ雲隠ジャイ蔵が再び登場!
透明マントを被ったドラえもんやのび太君の存在にも瞬時に気づき、どこに隠し持っていたんだって疑問に思うくらい大量のクナイを投げつけ、動きを封じてしまいます。流石ニンジャだ!
ですがこの窮地でもドラえもんも知恵を働かせ、のび兵衛に「名刀電光丸」を使わせることで反撃を試みますが、あとちょっとのところで充電切れを起こしてしまい、あえなく返り討ちに遭ってしまいました。
充電切れになるのは名刀電光丸あるあるのひとつである。「名刀電光丸」大事なところで毎回充電切れがち!
このスキを見た雲隠ジャイ蔵がのび兵衛を始末しようと刀を振り上げますが、しず姫が間に入ってくれたおかげで何とかセーフ!
しかし、力で押し切られてしまい二人ともすっ飛ばされてしまいます。
そこへ雲隠ジャイ蔵がのび兵衛に向かってクナイを投げつけますが、偶然にも首に下げていたしず姫のお守りがクナイを弾き返してくれました。
この事態でいよいよ「自分がやらなければ二人ともやられてしまう」と察したのか、ヤケクソになって充電切れになった名刀電光丸をブンブン振り回しながら敵の元へ向かって行くのび兵衛!
しかし途中ですっ転んでしまう!!!
そんなのび兵衛を見て大爆笑する雲隠ジャイ蔵を始めとする敵たち一同でしたが、
転んだ際にすっぽ抜けた名刀電光丸が雲隠ジャイ蔵の脳天に命中。当たり所が悪かったのか、そのまま気絶してしまいました。
さらにお殿様率いる援軍もようやく到着したことで敵も一網打尽。
充電切れ状態の名刀電光丸の柄が意外と硬かったことが勝利の一因となったのです。
こうしてご先祖様の大手柄を掴んだのび太君達は「お姫様を救ったのは自分だって言うんだよ」と言い残し、意気揚々と未来へ帰って行きました。
しかし未来の世界に戻ってきても、自分の先祖が百姓である事はちっとも変わっておらず拍子抜け。
実はのび兵衛、「手柄をあげたら、また戦に出ないといけなくなる」とスネ丸に手柄を譲っていたのでした。
原作では本当に何も考えずにひみつ道具をイノシシを倒す目的に使っていただけだったご先祖と違い、こちらのご先祖さまはのび太君のご先祖らしい平和主義者っぽい理由がつけられていてなんか好きです。
そういえば、同じ戦国時代が舞台の「アララ少年山賊団!」にもスネ丸という同じ名前のご先祖が出ていた。
あちらは領主の息子として芸者遊びを楽しめるほどの裕福な暮らしをしていたがその人物とは関係ないのだろうか。関係ないんでしょうな。
そして、タイムテレビでタケコプターを使った空の昼寝を楽しんでいたご先祖の姿を見て思わず「だめな人!」と落ち込むのび太君なのでした。
2本目はパーマン50周年を記念して藤子・F・不二雄ミュージアムのみで限定公開されていた短編作品をオンエアー。
今の所、Fシアターのアニメ作品のソフト化の予定はないのでこれは貴重ですよ。
スネ夫君ご自慢のホームシアターで「パーマン」を見ていたのび太君、しずか、ジャイアン達。
しかし、のび太君がスネ夫の自慢そっちのけでパーマンの薀蓄話ばかりしていた事に腹を立て、家から追い出されてしまいました。
スネ夫君がホームシアターを自慢したいがために買ったと思われるテーブルの上に置かれたショートケーキが涙を誘います。
悔しくなったのび太君はドラえもんに「超巨大スクリーン立体テレビ」という未来のテレビを出してもらうことに。
このテレビは立体映像なので飛び出して見えたり、画面の中に入り込んで中のものが実際に取れちゃったりするという機能までついちゃってます。
藤子・F・不二雄ミュージアムで流れるアニメなのをいいことに、藤子キャラもTVアニメという体で総出演。
エスパー魔美、ウメ星デンカ、21エモン、キテレツ大百科といろんな作品が出てきたぞ!
そして、それらの作品すべてに「エスパー魔美だ!」と正しいタイトルを瞬時に言えたのび太君はそこそこの藤子作品ファンである。
そして現れたるはパーマン(のアニメ)!
アフリカの密猟団と戦うパーマン1号の雄姿にテンションが上がってしまったのび太君、うっかりドラえもんごとスクリーンの中へ入ってしまい、密猟団の上に落っこちてしまいました。
敵の上に落っこちてしまう件は偶然にも1本目の作品と展開がリンクしてるぞ!
あと、パーマン1号を演じる三輪さんの声が東京ムービー版パーマンの頃とちっとも変わっていないのが凄い。
この日も放送された新装版「パーマン」のCMでもパーマン1号を演じていますが、ちっとも声替わってなかったもんなあ。
当時Fシアターでこの作品を見た際、ご高齢のせいでパーマン3号の増山さんの声がすっかり変わっていた事にショックを受けていただけに、この声の変わらなさは本当に凄いと思いますです。はい。
大きく話が逸れてしまいました。
で、何も武器を持っていなかったのび太君達はあっさり密猟団に人質として捕まってしまい、むしろパーマンの足を引っ張る形となってしまいます。
そうこうしているうちにパーマン1号が麻酔ガスで眠らされてしまったりと、一転してマズい状況になってしまった!
木にロープで括り付けられ身動きの取れなくなってしまったのび太君とドラえもん。
ですが、「他のパーマン達が助けに来てくれたらなあ」というのび太君のパーマン知識によって、ドラえもんが「出前電話」で他のパーマン達を呼ぶことを思いつきます。
というわけで、パーマン3号である星野スミレさんに電話をかけることに。
スミレさんも謎の眼鏡少年から突然「パー子さんですよね!」なる電話がかかってきた時は流石に驚いていたようでしたが、パーマン1号がピンチだと知ると一気にパーマンモードへ。
先程も立体スクリーンテレビに映ったCMの中で乗用車・スミーレを宣伝する星野スミレさんの姿が映りましたが、
あのスミレさんはあくまでもドラえもんの世界におけるスミレさんであり、この回に出ているスミレちゃんは「パーマン」の世界におけるスミレちゃんってことになるんですな。
数年前のドラえもん誕生日スペシャルにパーマンが登場した時も「パーマンのアニメの中から登場」という形を取っていたりと、そこら辺の時系列はしっかりと守られています。
それにしても、原作「パーマン」でも星野スミレさんはスミーレのCMをやってたはずなので、結構長い間イメージキャラクターを務めているってことになるんですな。
その後もブービーやパーやんなど、他のパーマンの元へも電話を入れます。
そういえば、肝付さんが最後に出演した藤子アニメはこの作品になるんですよね。改めて合掌。
全てのパーマンに電話をかけ終えたところで密猟団の下っ端に見つかってしまいましたが、連絡を受けて駆け付けたパー子が見事な回し蹴りで密猟団の下っ端を撃退。
いつの間にかブービーやパーやんも駆けつけており、気づいた頃には密猟団のグループはほぼ全員やっつけられておりました。
救い出されたドラえもん達は檻の中にいる動物たちを助けに行き、パー子も檻の中にいるパーマン1号を助けようとしたのですが、そこにピストルを持った密猟団のボスが登場!
密猟団のボス曰く、パーマン1号のいる檻の中には3日間エサを与えていないライオンも中に入れられており、もう助け出す時間は無いと豪語しています。
あやうし、パーマン!
しかし、ライオンがパーマン1号の頭をかじった瞬間に牙が全て折れてしまい、あまりの痛さからライオンが檻を突き破ってしまいました。
パーマンはマスクをかぶると「パーマロゲン」という物質が出来て筋肉の強さが6600倍になるので、あまりの硬さにライオンの牙の方が音を上げてしまったわけですね。
そして、このくだりもパーマニアののび太君が全て説明してくれました。「パーマロゲン」なんて単語聞いたの多分20年ぶりくらいだぞ。
こうして密猟団は全員確保。めでたしめでたしとなったわけですが、近所のノラネコがうっかりリモコンを押してしまったためにチャンネルがどんどん移動していきます。
そのおかげでドラえもん達がウメ星デンカ、チンプイ、ジャングル黒べえ、バウバウ大臣、USDマン、モジャ公、ポコニャン、すすめロボケット、未来の想い出、てぶくろてっちゃんといった数多くの藤子作品と共演することに!
ちゅうか、なんでこんなに藤子アニメばっかり放送しているんだろうか?
テレ朝チャンネルやabemaTVの家族チャンネルでもこんなにたくさん藤子アニメ流してる時間帯はないぞ!?
さらに運の悪いことに、何も知らないのび太のママが電気代を気にして巨大スクリーンテレビの電源を消してしまったからさあ大変。
テレビの世界から出られなくなったのび太達は恐竜に追いかけまわされ、冒頭のホームシアターでテレビを見ていたスネ夫達はそのテレビの中で恐竜に追いかけまわされるのび太達を見て驚くのでした。おしまい。
●ドラドラニュース●
クイズに答えて「ドラえもん&パーマン全巻セット(5名様)」「藤子Fミュージアムオリジナルグッズセット(10名様)」が当たるお年玉プレゼント企画を開催。
クイズの方は「ドラえもんとのび太がパー子さんを呼ぶときに使った道具は?」で「出前電話」か「もしもボックス」のどちらかを選ぶ問題でした。
指定された電話番号に2017年1月1日お昼12時までに電話をすれば上記のプレゼントが貰えるらしいので、プレゼントの欲しい人はお早めに応募しましょう。
星野スミレのひみつの恋(「架空通話アダプター」ドラえもんプラス5巻、「影とりプロジェクター」コミックス19巻収録)
タイトルバック:星野スミレのサイン入り写真パネルにうっとりするドラえもん
スミレちゃんの熱愛報道におかんむり状態のドラえもんからスタート。テレビに映っていたリポーターさんは「めだちライト」の回に出ていた方ですね。
その一方でのび太君はジャイアンに貸した漫画を返してもらえるように電話をしたいのですが、なかなか言うタイミングが掴めずに困っているようでした。
そんなのび太君を見かねたドラえもんが出してくれたのが「架空通話アダプター」という道具。これを使えば実際にその相手と会話をしているかのように通話ができるという、さりげなく100年前の電話機でも回線を繋ぐことが出来るすごい道具である。
これで通話して相手の出方をテストしてみろってことですね。
普段のジャイアンを想像し、何を言われるかビクビクしていたのび太君でしたが、何と珍しく(?)のび太の家まで借りた漫画を返しに行っているとのことでした。
この嬉しいサプライズを知ったのび太君は家までやって来たジャイアンを思わずお出迎え。
さらに「珍しい事もあるもんだ。自分から返しに来るなんて。実は半分あきらめかけてたんだよ」と今の気持ちを声に出した結果、ジャイアンがその言葉に腹を立ててしまいそのまま本を返さずに引き返していってしまいました。あーあ。
ジャイアンの機嫌を損ねてしまったものの、諦めずにその後も架空のジャイアン相手にさまざまな口説き方を試してみるのび太君。
その結果、「ジャイアンのバカヤロー!返せ!返さないとぶん殴って伸ばして丸めてダンゴにしてやるぞ!」とケンカ腰口調で相手に臨んだ場合が一番効果的であることが判明。
早速ジャイアンの家まで出向き、本人相手に先ほどの電話のやり取りを再現してみせたのですが、
のび太君が緊張と恐怖でほとんどのセリフを噛み倒してしまったため、逆にぶん殴られる形になってしまいました。
度重なる失敗に落ち込むのび太君に対し、ドラえもんは架空通話アダプターで星野スミレと会話をしてみることを提案します。
何故かスミレちゃんの自宅の番号を知っていたドラえもんが電話を繋ぐと、画面に憧れのスミレちゃんが登場。
彼女のファンであるのび太君とドラえもんも思い思いのラブコールを伝えたり、「僕しるかけごはんが好きなんだけどスミレちゃんは?」「スミレちゃん、どら焼き好き?」というしょうもない質問をぶつけたりしましたが、スミレちゃんはひとつひとつ丁寧に答えてくれます。
流石人気アイドルだけあって、こういう厄介なファンの対応には慣れていますな。
さらにしずかちゃんも参加して架空通話アダプターを使った芸能人とのトークで大盛り上がり。
そしてのび太君は、この道具の新たな使い方として架空のジャイアンに向かって悪口を言いまくるという非常に趣味の悪いストレス発散をしていたところ、玄関から本物のジャイアンがあらわれるというテレビのモノマネ番組みたいな展開が発生。
この予期せぬ事態に慌てまくるのび太君でしたが、ジャイアンは「漫画返すから俺にもスミレちゃんと話させて」とお願いに来ただけでした。
どうやらジャイアンはしずかちゃんから架空通話アダプターの噂を聞いていたようですね。とりあえず漫画の件は一件落着と。
ちなみに、今話は2つの原作を1つのお話にまとめている事により、原作で登場していた河合可愛ちゃんの存在が無かったことになっています。
わさドラ出演唯一のチャンスを星野スミレに潰された河合可愛ちゃんの胸中やいかに?
こうしてスミレちゃんとお話することが出来たジャイアンとのび太はその事をスネ夫に自慢します。
それを聞き「フン、どうせ本人じゃないんでしょ!」とちょっぴり悔しそうな反応をするスネ夫でしたが、
そのお返しにとパパの友達のTV局のリポーターから聞いた「星野スミレに恋人がいる」という気になるスキャンダル情報を明らかにしました。
その噂を知ったのび太君。架空通話アダプターを使い、直接本人(?)から話を聞き出そうとしますが、顔を俯かせるばかりで何も答えてはくれません。
スミレちゃんの気持ちも考えずにプライベートな質問を聞こうとするのび太君を叱るドラえもんでしたが、
「真相を確かめて安心したいんだよ」と話すのび太君にドラえもんもテレビの熱愛報道を思い出し、何となく不安になってしまったようです。
そこでドラえもんが取りだしたのが「影とりプロジェクター」なる道具。人の影を取り込むことで、その影の人物が何をしているのかがシルエット状態で見えるという機能を持っています。
早速、外で映画の撮影をしていたスミレちゃんから影を取り込み、何か怪しい行動をしていないかチェックすることに。
ですが、何故かスミレちゃんの詳細なスケジュール表を持っていたドラえもん曰く、この日は映画撮影の後に新曲発表会、テレビ番組の収録とデートする時間も無いほどの過密スケジュール。
その途中では週刊誌のグラビア撮影として、星野スミレの水着お着替えシーン(ただし影絵状態)が見られるなど、視聴者の皆さんへの少しだけ早いお年玉プレゼントも。
のび太君もスミレちゃんの裸体が気になっていたようでしたが、事態を察したドラえもん(※129.3馬力)に「見るな!」と首を捻じ曲げられてしまいました。
なお、本当にスミレちゃんの水着姿が見たいって人は、映画「Pa-Pa-Paザ☆ムービー パーマン タコDEポン! アシHAポン! 」を見ると望みがかなうと思いますよ。(露骨な宣伝)
その後もひたすらお仕事を続ける星野スミレちゃん。
この様子を見たドラえもんは「デートするとすれば夜中、仕事が終わった頃だろうね」と推測を立て、彼女の一日の仕事が終わる夜中まで待つことにしました。
そして夜中。仕事を終えてクタクタ状態のスミレちゃんを見守るのび太君とドラえもんでしたが、そのスミレちゃんが自宅で何かを見て驚いている姿を目撃。
気になった2人が急いでスミレちゃんの家へと向かうと、そこにいたのは2枚目スター・落目ドジ郎の姿でした。
2枚目のわりにあんまりパッとしない芸名ですが、架空通話アダプターで彼と繋がった際にのび太君からは「だれ?」、しずかちゃんからは「落目ドジ郎より一番星ヒカルがいいわ」と言われてしまったり、
星野スミレ宅で落目ドジ郎の姿を見たドラえもんからも「最近テレビで見かけなくなったと思ったら・・・」などとひどい言われよう。
どうやら彼は芸名だけでなく、世間の人気も落ち目になっているようです。
さらにコイツ、自分とスミレちゃんが恋人同士であるという音も葉もないウワサを流していた張本人であるばかりか、
週刊誌に「星野スミレと落目ドジ郎は前から結婚していた」という偽スキャンダルを売り込もうとまでしておりました。
いやはや、なんちゅうやつだ。もはや性根まで落ち目になっているぞ。むしろ底を突きぬけそうな勢いだ。
それにしても今回のお話は、度重なる芸能スキャンダルに踊らされまくった2016年の最後を飾るに相応しいエピソードになっているな。
こうして「僕の気持ちをわかってよ。でないともっとひどい噂をばらまくから」とスキャンダルを武器にスミレちゃんに迫る落目ドジ郎!
当然こんな不届き者を許すわけにはいきません。奴を追い払うべく、のび太君は手遊びで作った怪物を影とりプロジェクターで照射して巨大なバケモノっぽく投影。
そして思惑通りその影を見た落目ドジ郎はびっくり仰天。家じゅうの壁という壁にぶつかりながら、どこかへ逃げていってしまいました。
厄介な人がいなくなってひと安心のスミレちゃん。
窓の外にいたのび太とドラえもんの存在に気付き、助けてくれたお礼がわりにと部屋の中へ招き入れてくれました。
のび太君が「疲れているのに悪いや」と遠慮しますが、スミレちゃんは「疲れているからお話したいの」と言葉を返します。
そして、スミレちゃんはとある古いお友達の話をしてくれたのでした。遠い遠い国にいる好きな人の事を・・・。
ひとつ前のパーマンのお話から星野スミレちゃんのお話に繋げるという粋な演出。
先日発売された新装版「パーマン」で初めてこの作品に触れた子供たちにぜひ見て頂きたい一作でした。
■次回予告■
年明け最初の金曜日2017年1月6日は特番「超実話ミステリー」の放送でお休み。
次回の放送は1月13日から。「地球エレベーター」「かたっぽ探知リード」の2本をお送りします。