日付変わりまして、本日4月1日は『未来の想い出』の納戸理人さんのお誕生日です。
誕生日おめでとうございます!
「未来の想い出」はいわゆる時間ループものの作品となっており、
主人公の漫画家・納戸理人は、ある事件をきっかけに自分の人生がある一定期間で反復し続けているということに気づき、
その事実を知った彼が、自分のうまくいかなかった漫画家人生をやり直そうとする物語となっております。
既にいろんなところで指摘されているように、「漫画家を志し、同じ漫画家仲間たちと下宿で暮らす」「児童漫画家として人気者になるもブームを掴みきれず失敗」「ゴルフが下手(藤木・F先生はハーフで80たたくこともあるらしい)」など、
この物語の内容自体が藤子・F・不二雄先生の一種の自伝的な内容となっており、主人公の納戸理人の外見も藤子F先生の描く自画像とそっくりに描かれているのも作品のひとつの特徴となっています。
自画像
お話の方も、全1巻ながら、時間SFものを得意とする藤子・F・不二雄先生の長年の経験と抜群の構成力によって、本当におもしろい作品となっております。
特にクライマックス近くの、納戸理人が最愛の人である水谷晶子を救うために火の海に飛び込むくだりは個人的に一番好きなシーンです。
僕ももしも、不慮の火災で炎にまかれて死ぬ事があった際には、「人生のシナリオを大幅に改稿させてやるぞ!ざまあみろ、アッハッハッハ・・・」と言いながら死のうと思います。
別パターンとして、その火事がビル火災だった場合には、「わーっ!タワーリングインフェルノ!!」と叫んで死ぬつもりです。まさに藤子ファンの鑑!
で、そんな納戸理人氏。
2003年にUDF「藤子・F・不二雄作品」シリーズの一環として、何とフィギュア化されてしまいました。
- 出版社/メーカー: メディコム・トイ
- 発売日: 2012/05/27
- メディア: おもちゃ&ホビー
- この商品を含むブログを見る
このシリーズは、他にも「空き地の土管」やら「オシシ仮面」「ツチノコ」などのかなりマニアックな題材もフィギュア化しているので、
「ドラえもん」や「オバケのQ太郎」よりも知名度は劣るとはいえ、「未来の想い出」の主人公をフィギュア化するのは決しておかしい話ではありません。
しかし、この納戸理人氏。
先ほども言ったように外見が藤子・F・不二雄先生の自画像と本当にそっくりなので、
「未来の想い出」を知らない人が藤子・F・不二雄先生のフィギュアだと勘違いしてうっかり買ってしまうというケースが多発しているそうです。
かつて「アメトーーク!」のドラえもん企画でこの納戸理人フィギュアが「これが藤子・F・不二雄先生のフィギュア」と間違って紹介されちゃったり、
藤子・F・不二雄ミュージアムのおみやげショップにて、ドラえもん好きのカップルの方が「藤子先生のフィギュアだ!」と言って納戸理人フィギュアを間違って買っていく姿を実際に目撃したこともあります。
買った本人が満足ならそれでいいのですが、やっぱりファンとしては少し気になります。
それに、どうせだったら同じ安孫子先生の自画像のフィギュアも発売してくれればいいのになぁと思うのですよ。
自画像
藤本先生の自画像バージョンと今の安孫子先生の描く自画像バージョンの2パターンを作ったら絶対売れるはずです。
少なくとも僕は買います。
フィギュア会社の方、どこかで発売のご検討の方、いかがですか?(おわり)
藤子・F・不二雄大全集 中年スーパーマン左江内氏/未来の想い出
- 作者: 藤子・F・不二雄
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/02/24
- メディア: コミック
- クリック: 6回
- この商品を含むブログを見る