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むぎわらしんたろう先生の新作「野球の星 メットマン」1巻が出たぞ!

ドラベース」シリーズのむぎわらしんたろう先生の最新作「野球の星 メットマン」第1巻が発売中です。

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コロコロコミックにて連載中のこの漫画。

今では「妖怪ウォッチ」や「ウソツキ!ゴクオーくん」「怪盗ジョーカー」などの人気漫画でいっぱいのコロコロコミックですが、

もともとは、てんとう虫コミックス未収録の「ドラえもん」を載せるために新しい児童雑誌を作ろうという目的で創刊されたのがコロコロコミックのはじまりです。

 

そういった過去を忘れないという点では、藤子プロ出身であるむぎわらしんたろう先生の連載や過去のドラえもん作品を再録する「名作劇場ドラえもん」があるというのは非常に重要な意味を持ちますし、

ホビー漫画全盛のコロコロでこうした野球漫画の連載が始まるというのも実に大きいです。

これもきっと、コロコロ編集部の人たちによる「家で遊んでばっかりいないで子供は外で遊べ」というメッセージなのでしょう。

 

 

 

この作品の主人公は漫画家「フニャ子・F・フニャ雄」に憧れる少年星野空くん

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ある日河原で偶然拾った不思議なヘルメット・コロをかぶったことで何故か野球の才能が開花。

そして、その力を見込んだ虹ヶ丘野球部のエースピッチャー・赤星くんにムリヤリ野球部に入れさせられ、今までほとんどやったことのない野球を始めることになってしまった・・・というところから物語が始まります。

 

で、この漫画の一番の特徴というのが主人公の星くんが漫画家志望の漫画好きであるということ。

話の展開でも漫画に関するネタ、特に藤子・F・不二雄先生に関するネタがちょくちょく出てきます。

 

 

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フニャ子・F・フニャ雄大先生の名作「ぐんてのてっちゃん」!!

 

 

藤子ファンならクスッと笑えるネタですが、今のコロコロ読者で「てぶくろてっちゃん」を知っている子は多分いないという事実。

この漫画を読んで元ネタに辿りついてくれる読者が出てきてくれればいいですね。

 

 

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さらには本屋さんで出会ったフニャ子先生ファンと語り合うというシーンでこんなネタも。

藤子F先生がダイコン嫌いだったというのは有名なお話ですね。

この「フニャ子賞の59回目の受賞者が手伝いをやっている」というのも多分この漫画の作者のむぎわらしんたろう先生のことでしょう。

となると、あべこべ世界ミラーの話でインクをこぼしたアシスタントという人もたぶん・・・

 

 

「星くんが漫画家志望の漫画好き」という要素は野球でも生かされており、

普段から漫画家になるために逆立ち腕立てで体を鍛えていた事が基礎体力の上昇につながっていたり、漫画を描き続けたことで出来たペンダコによってスクリュー回転を持つ鋭いフォークボールが投げられるなどといった効果をもたらしてくれました。

そういえば前作ドラベースのひろし君も家業の宅急便の手伝いで出来た手のマメから産み出す鋭いフォークボールを武器にしておりましたが、手にマメができた程度でそういう魔球って投げられるもんなんですかね?

自分は野球をやったことがないので、そこらへんさっぱりわからないんですよ。単純にむぎわら先生が好きな演出なのかな?

 

 

そして虹ヶ丘野球部は、ピッチャー赤星くんの「どうせ試合するなら全国優勝したチームと戦いたいだろ!」という理由でいきなり全国優勝クラスの実力を持つ白鳳中野球部と練習試合をすることになってしまいます。

さらに、その白鳳中のグラウンドで先ほどのフニャ子先生ファン・大地くんと再会!どうやら大地くん、白鳳中の怪物スラッガーだったようです。

当然そんなスラッガーを有する強豪校に対抗できるわけもなく、虹ヶ丘野球部はどんどんと追加点を取られていってしまうわけですが、ここでも不思議なヘルメットが大活躍!

 

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こんなファインプレーを連発してチームの危機を救います。

星くんと不思議なヘルメットさえあればもう大丈夫・・・と思いきや、そのヘルメットのコロから、星くんのスタミナの量で計算したところ一試合で力を貸せるプレーはあと5回しかないという衝撃の事実が明かされます。

しかも、すでに3回スーパープレーをしてしまったせいで試合中で使えるのはあと2回のみ!

そして、5回以上ヘルメットの力を借りたプレーをしてしまった場合はボールを投げた瞬間にひと月はユビ一本動かせない体になるという宣告までされてしまいました。

一か月間身動きすら取れない生活!そ、それはきつい!

で、その事実を聞いて「漫画が描けなくなるじゃないか!」とショックを受ける星くん。いや、心配するところはそこじゃないだろ!

 

 

で、さらにさらに運の悪い事に、実は大地くんもその不思議なヘルメットをかぶっていた事が発覚!

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ヘルメットの問題点であるスタミナ量も普段から野球で鍛えている大地くんには問題なさそう。ということは一気に星くんと虹ヶ丘野球部が窮地に立たされたわけです。

そして大地くんの打撃でビーンボールを食らい、投げることの出来なくなった赤星くんの代わりに星くんがいよいよマウンドに上がったところで第1巻終了!大地くんと直接対決だ!

大地くんの強襲ヒットからチームメイトを守るために1回能力を使ってしまったために残り1回だけとなったヘルメットの力を残してどう動く星くん!?

 

 

という内容でしたが、いやー面白い。コロコロで現在その続きも載っているわけですが、そちらのほうもかなり面白い展開となっていますよ。

で、今後の展開としては、たぶん残り1回のヘルメットの力どころかそれ以上の助けを借りてしまいそうな気がする。そして試合後動けなくなる。

 

 

ヘルメットの能力が使える回数はその使う人物のスタミナ量で決まる様なので、

一応星くんもただ漫画を描いているだけではなく、しっかりと下の画像の様な野球の特訓もしていたりするのでこの先の展開で何かしらの成長はあるでしょう。

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橋げたが壊れないか不安になる特訓

 

そして作中で触れられた早逝した星くんの父親のことや、そもそもあのヘルメットは何なんだということまで色々と気になることはたくさん。

とにかく藤子ファンならびに昔「ドラベース」を読んでたよって人にはお勧めの一冊です。気になったならまず読んでみよう!