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【ドラえもん本レビュー】完全総集編 映画原作ドラえもん・のび太の日本誕生

映画「ドラえもんのび太の新日本誕生」公開まであと3週間記念ということで、今週も日本誕生関連の本を紹介します。

 

全総集編 映画原作ドラえもんのび太の日本誕生

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出版社:小学館

初版発行日:1989年3月20日

定価:450円

 

コロコロコミック特別増刊として発売された書籍。

これまでの作品でも映画の総集編は出ておりましたが、この「完全総集編」という形式で出たのはこの「日本誕生」が最初。

藤本先生逝去後は「完全コミック化総集編」と名を変え、「のび太のふしぎ風使い」の頃まで発売されていました。

 

内容の方は、簡単に言ってしまうとコロコロコミックで集中連載されていた「日本誕生」をまとめて一冊の本にしただけ・・・といった感じなのですが、

実はこれ、後に出たてんとう虫コミックス版大長編ドラえもんでは内容が大幅に加筆修正されている影響で、ところどころ内容が違っているんですね。

なので、普通に読む分には大長編ドラえもんを買えば充分。

でもその上でこの本を手に入れて違いを探しながら読むとまた楽しい。この楽しさが分かる人は結構な藤子ファンですぞ。

 

 

で、そんな単行本の加筆修正の中で一番気になるのがラストのシーン

(国民のほとんどが知ってるとは思うが、今度の映画で初めて見る人のネタバレになってはいかんので念のため詳細は伏せる)

単行本での最後のページと違って、この完全総集編や映画ではその1ページ手前のシーンで終わってるんですよね。

新作ではそのシーンが反映されるのかどうかも今度の映画での気になることのひとつで、新作になってものすごく男前になったククル君目当てに見に来たお客さんがあのシーンを見てビックリしないか気がかりです。