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エロ劇画とドラえもん(羽中ルイ・東雲天編)

ここ最近、エロ劇画界の巨匠・羽中ルイ先生の著作を集め始めています。

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見るだけならば電子書籍で買うのもいいのですが、やっぱりこういうのは単行本で集めたいんですよね。

表紙もカッコいいですし。

 

(※今日の記事にはおっぱいの画像とか出てくるので一応折り畳んでおきます。未成年閲覧注意)

 

で、集めてみてわかったことなのですが、

羽中ルイ先生の作品には、背景の一部としてドラえもんが出てくる回がいくつか存在します。

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羽中ルイ「少女の神話」163Pより)

 

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羽中ルイ「エロスの妖精」9Pより)

 

たぶん無断で使っているとはいえ、これは藤子スタジオ出身である羽中ルイ先生の単なるお遊びの一環だと思いますし、

それに先生の作品に多く出てくる「年頃の女の子の部屋に置いてありそうなもの」として、ドラえもんのぬいぐるみがあるのは決して不自然ではありません。

あと、現在確認できている時点で、このドラえもんが背景として描かれているコマでは自慰やセックスが行われていないという点から、いちおう藤子先生への配慮はしてあると考えております。

 

 

そして羽中ルイ先生の作品には、

同じくかつての藤子スタジオ仲間である方倉陽二先生の「アカンベー」っぽいキャラも出てきます。

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羽中ルイ「少女の戯曲」149Pより)

アカンベー 第3巻 (てんとう虫コミックス)

アカンベー 第3巻 (てんとう虫コミックス)

 

 

これにしても、方倉陽二先生と羽中ルイ先生(本名:早川正美)が仲良しであり、

藤子不二雄Ⓐ先生が「少年時代」を連載中にアシスタントの人たちが夏休みを取っているスキに共同してムチャクチャに細かい背景を描いてしまい、

「今後もこれくらい細かい背景を描かないとダメだぞ」とアシスタントたちにある種の発破をかけたというエピソード*1もあるくらいで、

このアカンベーも方倉先生へのサービスで描いたと考えると大変微笑ましいです。

でも、当時この漫画を読んでいた人で、このページを見て「あ、アカンベーだ!」と気付けた人は方倉先生を除いたら、おそらく誰もいないんだろうなあ。

仮にいたとしても、その人は昭和50年代にコロコロコミックとエロ劇画雑誌を同時に購読していたということになってしまう。怖い話だ。

 

 

 

あと怖いといえば、羽中ルイ先生は作中で非常に怖い乳首を描くことで有名なのですが、

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羽中ルイ「淫嬢エクスタシー」より)

 

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羽中ルイ「淫嬢エクスタシー」より)

 

 

1978年発売の「少女の神話」の頃はまだ普通の乳首でした。

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羽中ルイ「少女の神話」209Pより)

 

前述の「淫嬢エクスタシー」が1999年発売の単行本なので、その21年の間のどこかで羽中ルイ先生の乳首描写に変化が起きたということです。何があったんだろう? 

過去の単行本を出た順にチェックして、乳首描写の境界線を探ってみたいという気もあるし、

別に探ったところでどうすんだって気持ちもあるので、今すぐというわけではなく今後の気分次第で調べてみようかなと思います。

 


 

で、少し前にネット上でそこそこ話題となったのが、

たかや健二先生そっくりの絵柄でエロ劇画を描く東雲 天という作家さんの存在です。

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東雲天「ママは僕だけのメイド」より

 

DMMの電子書籍ではスクリーンショットが撮れないのでパソコン画面を直撮りしていますが、

はっきり言います。これはたかや健二先生の絵ではないです。

 

その証拠に、昨年発売のたかや健二先生が漫画を執筆した「ドラえもんの学習シリーズ・きれいな字が書ける」に出てくる女性キャラ・文字木礼子(もじき・れいこ)さんの絵をご覧ください。

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(学習シリーズ「きれいな字が書ける」より)

 

今のたかや健二先生の絵柄と全然違うでしょう?

特に本題とは関係無いですけど、3枚目の画像は文字木さんがすごい短足に見えます。

 

だから、東雲天先生とたかや健二先生は別人なんです。誤解しちゃだめよ。

「ぼくの藤子スタジオ日記・第15回」によると、同じ藤子スタジオ出身同士の羽中ルイ先生たかや健二先生は今でも一緒に桂花ラーメンを食べに行くほど親交が深いそうですが、別人です。

 

 

さっきの東雲天先生の画像をよーく拡大してみてみると、ドラえもんの手らしきものが映っていたりしますが別人です。

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別人だけど、とりあえずDMMで買える東雲天先生の作品は全て購入しました。

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「原子おはじき」では東雲天先生のこれからのご活躍を応援しています。おしまい。

 

 

ドラえもんの国語おもしろ攻略 きれいな字が書ける (ドラえもんの学習シリーズ)

ドラえもんの国語おもしろ攻略 きれいな字が書ける (ドラえもんの学習シリーズ)

 

 

 

*1:たかや健二「ぼくの藤子スタジオ日記」第14回