SHIINBLOG

ドラえもん感想(ジャイアンvsメカジャイアン&きつねにつままれた話)

 

2018年2月16日放送分  ネタバレ注意!

 

 

●ミニドラどーこだ!●
今週はぷかり桟橋に停泊するキャプテンドラえもん号とドラえもんのび太君の写真から出題。
隠れる気のないミニドラと隠れる気マンマンのミニドラが1体ずつ。

 

 

ジャイアンvsメカジャイアン(アニメオリジナル)
1本目は、ジャイアンがロボットのジャイアンとケンカをするお話です。

 

ことのきっかけは、のび太君とスネ夫暴れん坊のジャイアンをこらしめるために「メカメラ」でメカジャイアンを作りだしたのがはじまり。
ジャイアンを倒すならジャイアンが一番だろってことですな。


「メカメラ」は写真にとったものが何でもロボットになって出てくるという道具。
ロボットはプラモデルとして出てくるので、組み立て自体は自分たちでやらなくてはいけないのが難点でしょうか。
今回はメカジャイアンにお話の主役を奪われてしまいましたが、この道具だけでも、また違った話が1本作れそう。

 

プラモ制作が得意なスネ夫のおかげで、メカジャイアンは無事に起動を果たしましたが、
ドラえもんからの「作ったロボットには専用のコントロール装置を取り付けないとダメだよ」という注意事項を完全に聞き漏らしていたせいで、
メカジャイアンは勝手にどこかへ動き出し、近所の子供たちからマンガやゲームを奪い始めた!

 

どうも、「メカメラ」で出来たロボットは元ネタとなった人物の性格も色濃く反映されているご様子。
あのジャイアンから人間の心を奪い去った存在。それがメカジャイアンだ! 怖い!

 

さらにメカジャイアンは、
止めに来たドラえもんを腰のベルトに内蔵されていたネズミのおもちゃで威嚇するなど、
本人と同様に非常に狡猾な知能も持っていた。

こんなロボットをいつまでも野放しにしていたら、地球が危ないぞ!

 

というわけで、ここは本物のジャイアンにメカジャイアンを倒してもらうことにしましょう。
絵に描いたような本末転倒っぷりだけど、緊急事態なので仕方がない。

 

スネ夫から電話で呼び出されたジャイアンも、
普通なら自分そっくりなロボットが突然現れたことをまず不思議に思いそうなところですが、

血気盛んなジャイアンにとっては「自分のシマを荒らしまわる邪魔者がやってきた!」以外の事が考えられなかったらしく、
いきなりメカジャイアンと手を組んでの力比べが始まった!

 

背中のロケット噴射の勢いで相手を押し切ろうとするメカジャイアンに、
我らがジャイアンも「なかなかやるじゃねえか」と謎の手ごたえを感じたようだ。
砕け散るまで戦え!

 

ジャイアンとメカジャイアンの壮絶なバトルは、
プロレス対決、腕相撲対決、大食い対決とさまざまな勝負を交えながら続いたが、
ここでジャイアンは何を思ったのか、ロボット相手に頭突き一発で挑み、そのまま倒れてしまった!

 

といっても、メカジャイアンが特に何かをしたわけでもなく、

彼が頭突きをした際に脳みそに伝わってきた衝撃が影響して勝手に倒れたように見える。
そりゃ、ロボットに頭突きしたらそうなりますよね。

ジャイアンは、何がしたかったんだろう?

 

唯一の希望であったジャイアンが倒れ、一気に窮地へと立たされた人類サイド。

残されたドラえもん達は、最後の手段として「ミニ飛行機」でメカジャイアンをコントロール装置を取り付ける決死の作戦に打って出た!
世界を救うために、ドラえもんのび太スネ夫の3人はゼロ戦に乗り込み、飛び出していく!

 

まあ、そんな目立つようなことするより、カミヌキミラー的な道具で後ろからこっそりつければいいんじゃないかとか思ったりもするけれど、
巨大ロボットとゼロ戦の大空中戦は、特撮ものには必要不可欠な要素なので仕方がないですよね。

 

そして、この手の飛行機はたいてい巨大ロボットの攻撃によって撃墜されるのもお約束である。

 

ドラえもんが乗っていたゼロ戦もその例に漏れず、
メカジャイアンの口から出てきたメガホンより繰り出される超音波攻撃を食らい、爆発。
あえなく、玉砕してしまった。

 

ジャイアンの特徴である特徴的な歌声をモチーフにした超音波攻撃は実におそろしい。
おそらく、あの超音波から機械をくるわせる何かがあったのでしょう。

 

でも、機械をくるわせて爆発させる超音波が本当に射出されていたなら、
そのゼロ戦に乗っていたドラえもん(機械)も一緒に爆発していないとおかしい気がする。


もしかしたら、メカジャイアンは超音波じゃなくて本当に素の歌声だけでゼロ戦を壊してしまったのかも。

元ネタの人物も、かつてテレビの生番組で歌声を披露しただけで全国のテレビを壊してしまった前科があるので、
その可能性もゼロではない。

 

ドラえもんは普段からジャイアンの歌を聞いていて耐性があったおかげで、爆発を免れることが出来たのかもしれないぞ。

 

そんなメカジャイアンの危険な歌声にたいして、
その歌声の元ネタであるジャイアン自身は、そのデスボイスから何かしらの惹かれるものを感じ取ったのか、
「本物の歌を聞かせてやるぜ!」とさっきまで戦っていたことも忘れて、メカジャイアンと2人でデュエットをし始めた!

 

スネ夫から「このままじゃ地球がくだけちゃう!」と言われてしまうほどの騒音を発し続けていた両者でしたが、
この歌合戦によって、お互いの心が通じあったのか、メカジャイアンが暴走行為を停止。

 

さらにジャイアンから「俺とデュオを組まないか?」との誘いを受けたメカジャイアンは、
「心の・・・友・・・」と言葉を発し、友情の握手を交わすのでした。

 

ロボットであるメカジャイアンに、人間の心が芽生えた瞬間である。


歌を通して、ジャイアンとメカジャイアンは、

「鉄人兵団」におけるしずかちゃんとリルルみたいな関係、「ロボット王国」におけるのび太君とポコみたいな関係となった。

2人がこれから先、歌声を通じて世界中の人たちに愛と感動を届けていく日も近いぞ!


そして、その一部始終を見ていたドラえもん達は、


 「僕たちはとんでもないものを・・・」
 「作ってしまったのかもしれない・・・」
 「これから世界はどうなってしまうんだろう・・・」

 

と、おびえまくっていた。

 

本当にこれから世界は、どうなってしまうのか。
それは、誰にもわかりません。
だって、この話はここで終わっているからです。

 

でも、ジャイアン達があんまり目の余るような行為をしても「メカジャイアンのママ」を作ればすぐに鎮圧できそうなので、
そんなに心配するような問題でもないと思うのでした。1本目おしまい。

 

 


キツネにつままれた話(コミックス39巻収録)
2本目は、言葉の上での表現が実際に目に見える「具象化鏡」が出てくるお話だ。
原作は小学校の最高学年が読む雑誌「小学六年生」の3月号に登場しただけあり、かなりインテリジェンス度の高い道具である。

 

タイトルの「キツネにつままれた話」というのは、
文字通りのび太君がこの「具象化鏡」の効果を聞いて「キツネにつままれたような顔」をしてしまったため。


この場合は、ドラえもんとほぼ同じ背丈くらいの巨大ギツネが突然部屋に入ってきて、自分のクチビルをつねられてしまうという運命が待っている。
あのキツネは、一体どこから来たんだろう?
そして、ほっぺたじゃなくて痛覚神経がいっぱいありそうなクチビルをつねってくるところに、何となく悪意を感じる。

 

具象化鏡の効果で「真っ赤なウソ」をついたら、体が真っ赤になってしまうし、
「ゴマをするようなおべっか」を言ったら、本物の擂鉢が現れて実際にゴマをすり始めてしまう。

 

スネ夫君はこの上記のダブルコンボを決めてしまったことで、
自分が天狗になるくらいおだてられていることに気付いたジャイアンにぶん殴られてしまう災難にあっていました。
この道具、ウソ発見器としても使えそうですな。

 

オチも原作通り、ズシンズシンと「春の足音」がやってくるほのぼのエンド。
今はまだまだ肌寒い日々が続いていますが、現実でもそろそろ春がやってくるといいですね。

(・・・とか書いてたのに、今日(2月22日)になって、また雪の予報がきてしまった。まだ春は遠いのかな?)

 

あと、冒頭で具象化鏡を使って「時の流れ」を見せていたけど、さすがにそこは「タイムライト」を使ってほしかった。

具象化鏡くんはいろんなことが出来るだろうけど、
タイムライトは「時の流れ」しか見ることが出来ないので、その唯一の存在意義を奪われてしまったら完全に終わりになってしまう。
そこは、なんとか忖度してくれたらよかったんですがねえ。ムリか。

 


●ドラドラニュース●
・先週から始まったエンディングで流れる主題歌への「フリ」。
 今週はフロックとセーラの母親・フィオナ役の長澤まさみさんが担当されていました。
 映画の予告編を見る限りだと、なんか既にお母さんは死んでそうな気がするんですけどどうなんでしょうかね?

 


■次回予告■
次回の放送は2月23日。
「めいわくガリバー」「のび太のなが~い家出」の2本をお送りします。

トミカ ドリームトミカ No.143 ドラえもん

トミカ ドリームトミカ No.143 ドラえもん