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ドラえもん感想(百年後のフロク&トゲトローズはご機嫌ななめ)

 

  2017年6月23日放送分  ネタバレ注意!

 

●ドラドラニュース●
オープニング企画「きみがもう一度見たいお話」5週目。
今週はのび太無人島で3000日」「ドラえもんが重病に」「どくさいスイッチの3つ。
今回はタイトルだけ見たらすごく怖そうな話が3つ並びました。内容も怖いんですけどね。

 


百年後のフロク(コミックス10巻収録)
原作回。未来のゴロゴロコミックが読みたいと願うのび太君のために、
ドラえもんセワシ君の家から持ってきた約100年後の「ゴロゴロコミック(2125年6月号)」を楽しむお話だ。
セワシ君、コミックス1巻の時は「今年のお年玉が50円」と貧乏アピールしていたのに、ゴロゴロを買うお金はあるのか・・・。

 

いちおう、この原作についての豆知識を書いておくと、
この話に出てくるフロクの数々は、この回のドラえもんが載った「小学四年生(1975年2月号)」に実際についてきたフロクが元ネタとなっています
「小学四年生 百年後のフロク」でネット検索すれば詳しい情報も出てくると思うので、元ネタを知りたい方はそっちをチェックしてください。
当時の子供たちは、これを読んで100年後の未来に夢を馳せたわけですね。
なお、このフロクの載っていた「小学四年生」は37年後の2012年に休刊になってしまった。
当時この休刊の知らせを聞き、この話を思い出したドラえもんファンも多かったとか多くなかったとか。

 

なので、今回のアニメでは雑誌も「小学四年生」から「ゴロゴロコミック」に変わっている。
でも、フロクの内容自体はそのままなので「算数名コーチ」「ジューンのハウスセット(着せ替え付)」など、フロクがあんまゴロゴロっぽいものではないのが難点だ。
未来のゴロゴロコミックっぽいフロクといったら、キャラが飛び出すトレーディングカードとかキャラが飛び出すスプラトゥーンの収納ケースとか・・・(想像力皆無)

 

原作にはなかったフロクとしては、ペーパークラフトで作れる「ジェット機」「ヘリコプター」「パラシュート」なんてのも。
でも、紙でつくったジェット機に乗ったゴロゴロ読者が未来の世界の上空をいっぱい飛びまわっているのはちょっと怖いぞ。
これで子供が高層ビルにぶつかって事故でも起こしたりしたら、ゴロゴロを出版してる会社はどうする気なんだろう?

 

そして、この回を読んだことのない人でも知っているであろう「クイズパズル百科」の難問「アルファがベータをカッパらったらイプシロンした。なぜだろう。」もそのままアニメ化。
子供の頃、この問題を読んで全く答えがわからなかったが、大人になった今でもこの問題の答えがわからない。
今回のアニメでは、ドラえもん「ヒントはオメガがシグマだから~」という新たなヒントを出していましたが、これを聞いて答えがピンときた人はいるのでしょうか?

(参考:アルファがベータをカッパらったらイプシロンした。なぜだろう。 [単語記事] - ニコニコ大百科

 

組み立て巨大フロクを見て集まったジャイアンスネ夫・しずかの3人と一緒に「日本一周大旅行ゲーム」をすることに。
サイコロを振ると、実際にその日本の各地に飛ばされるという実に未来的なゲームである。
到着したコマによっては、ご当地の食べ物が食べられるボーナスマスもあったりといたれりつくせりのイベントもある。
のび太君もサイコロで移動した先の名古屋城天守閣から落っこちてしまうハプニングに見舞われたが、事前に紙で作っていた紙の「パラシュート」のおかげで怪我ひとつなく着地。
まさか、こんな所でアニオリ展開の伏線が回収されるとは思わなかったぞ。

 

そんな楽しいゲームでしたが、本来の持ち主であるセワシ君が「日本一周大旅行ゲーム」ごと未来の世界へ持って帰ってしまったため、遊びは強制終了。
振り出しに戻っていたことで難を逃れることが出来たしずかちゃんがのび太さんたちなら当分帰ってこないと思います。みんな日本中に散らばっているから」のび太のママに話しておしまいとなった。


そういや、セワシ君の存在ってドラえもんのび太君以外は知らないってことになっているんですよね。
何でセワシ君は自分の存在を隠してるんだろう?(今さら)

 

 

 

トゲトローズはご機嫌ななめ(アニメオリジナル)
スネ夫がからかったことで、しずかちゃんの大切なぬいぐるみを落として汚してしまったのび太君。
しずかちゃんを泣かせてしまったことにショックを受けたのび太君は、誰とでも仲直りの出来る道具「トゲトローズ」というバラの鉢植えを育てることとなりました。
この道具の名前を聞いたのび太君が、「え、ロース?」「バラ肉?」とよくわからない2段ボケを繰り出したシーンが地味に好きです。

 

しかし、このトゲトローズはたいへん気難しいため、育てるのが大変!
少しでも気に入らないことがあればタネマシンガンを発射してくるので、まずは手洗い・歯磨き・ヘアセットを徹底しないとトゲトローズに触る事すらできません。
さらに「育てるための水」もカルキたっぷりの水道水ではタネマシンガンを食らってしまうので、近所のきれいな川で汲んできた自然水が必須である。
これで植物のくせにミネラルウォーターしか飲まないとかだったら、本当に除草剤をまいていたところだったぞ。
自分の非を許してもらうためにこれだけ手間がかかるんだったら、よっぽどのことではない限り普通に謝ったほうがラクな気もしてならないんですがそれは。

 

トゲトローズのご機嫌を取るため、一緒にボートに乗ってみるなどの工夫を重ねるのび太君。
葉っぱについている虫を取ってあげたりしたおかげで、トゲトローズのご機嫌はよくなってきているようでしたが、
ぐうぜんこの様子を見ていたスネ夫のび太・・・しずかちゃんに相手にされなくなったからって・・・」完全に危ない人扱いをしていた。
今の人には伝わらないかもしれないが、「仮面ノリダー」のオープニングテーマの3番の歌詞を思い出したぞ。

 

こうして苦労して育てた甲斐もあり、トゲトローズは無事に開花。
さっそくこれを持ってしずかちゃんに謝りにいこうとするのび太君でしたが、
ミィちゃんとの約束をすっかり忘れていたドラえもん「彼女と仲直りするためにトゲトローズを使わせてほしい」とお願いしてきました。
当然このお願いを嫌がるのび太君でしたが、ドラえもんから「それは3回だけ使えるから」という情報を聞き、仕方なく使わせてあげることに。
トゲトローズのおかげで何とかミィちゃんと仲直りすることが出来たドラえもん。ネコの機嫌だって治せるんだからしずかちゃんにも間違いなく使えるでしょうね。

 

トゲトローズを持ってしずかちゃんの元へと向かうのび太君。
しかし、道中で運悪く機嫌の悪いジャイアンと遭遇してしまい、ここでもトゲトローズを使ってしまいます。

バラは残り1回しか使えなくなりましたが、ここでようやくしずかちゃんを見つけてひと安心。
しずかちゃんの後を追いかけていたところ、空き地の前でぬいぐるみを落とされて泣いている女の子とそのぬいぐるみを落とした相手であるケンちゃんと出会うのび太君。
ケンちゃんも女の子に対してどうしていいかわからず、ただ下を向いてうつむいています。
おっと、なんだかどこかで見たことのあるシチュエーションですね。

 

この様子を見ていたのび太君。
ケンちゃんの姿を自分と重ね合わせてしまったのか「仲直りしたいなら、ちゃんとごめんねって言わないと」とアドバイス
そして、あと1回しか使えないトゲトローズをケンちゃんに渡し、無事女の子とケンちゃんを仲直りさせることができました。

のび太君の方も、しずかちゃんに「あんなことしてごめんね」と素直に謝ることでしっかりと仲直り。
初めからトゲトローズなんて使わなくても、ちゃんと謝ればしずかちゃんも許してくれたのかもしれません。
言い訳などして余計にボロを出すよりも、「素直に謝る」という行動を取ることは大事です。

 

これで平和な終わり方になるのかと思いきや、何も知らないスネ夫がトゲトローズ(使用済み)を強奪。
どんなことをしても許される「まあまあ棒」のような道具と思い込んで、ジャイアンにさまざまな悪態をつきまくった!
当然もう使った後のトゲトローズを差し出しても効果はなく、「バラバラにしてやる~!」と怒りのおさまらないジャイアン
さすがにバラバラとまではいきませんでしたが、ジャイアンにボコボコにされたスネ夫なのでした。因果応報オチ。

 


■次回予告■
次回の放送は6月30日。
名作劇場カメラ」「三年寝太郎まくら」の2本をお送りします。