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【ドラえもん本レビューその72】コロコロコミック増刊 大長編ドラえもん大全集 第1巻~第4巻

コロコロコミック増刊 大長編ドラえもん大全集 第1巻~第4巻

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出版社:小学館

発行日:2004年2月1日(第1巻)全1116頁*1

    2004年3月1日(第2巻)全1160頁*2

    2004年4月1日(第3巻)全1128頁*3

    2004年5月1日(第4巻)全1224頁*4

価格:各980円(税抜)

 

 

以前まんだらけで購入した大長編ドラえもん大全集」のレビューをまだしておりませんでした。

せっかく買ったのに紹介しないのもアレなので、記事にしてみたいと思います。

 

この本は、これまで(2004年当時)に発表された大長編ドラえもん全作品を単行本全4冊にまとめた圧巻の全集となっており、

それぞれ各1000ページ越えという圧倒的質量ゆえ、普通の大長編コミックスのように寝転がって読むことは不可能ぶ厚いので本棚のスペースを異様に圧迫するあと普通に重くて読みづらそうなど、

買う人のドラえもん愛を試されるアイテムも担っております。

 

こんな感じで単行本に無理やりまとめるという発想はこの前紹介した中国のドラえもん単行本全7巻に近いですね。

まあ、日本と中国でその載せる方法は決定的に違ってはいましたが。

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過去記事:中国四千年の歴史に学ぶ 「ドラえもん全45巻をわずか全7巻にまとめる方法」 - 原子おはじき

 

 

・・・とさっきからずっと、この本の欠点ばかり挙げているばかりになっていますが、

ここまで書いたのは、自分がまんだらけで「大長編ドラえもん大全集」を買う前までに思っていたこの本に対するイメージ!

実際に1000ページ越えの大長編を読んでみると、意外と読みごたえがあって楽しかったりするんですよ。いや、ホントですって。

本棚のスペース問題だって、並べた時の背表紙がかっこいいので問題無しです。

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厚みの比較対象として今月のコロコロ(全704頁)も隣りに並べてみました。

 

 

さらに各巻の巻頭では「映画25thプレイバック」という、その巻に収録されている大長編の映画版の内容を振り返る特集もあったりとお得なコーナーも充実。

原作漫画のない「のび太のパラレル西遊記」についても、そのコーナーでしっかりとフォローしているのも嬉しいところ。

そして、この手の大長編企画でハブられがちなドラえもん ぼく、桃太郎のなんなのさ」も仲間外れにしないで収録している点もGOODです。ユメ代の知恵をかりよう。

 

 

藤子・F・不二雄大全集のほうでも大長編ドラえもんは全6巻で収録されていますが、

あちらは藤本先生の筆でない「南海大冒険」以降の作品は収録されていないので、それ以降の作品もまとめて読みたいって人は、この本の第4巻だけ買えば捗るかもしれません。

 

とはいえ、1000ページの厚みの単行本を気楽に読むというには、やっぱりちょっと辛いです。

普段読み返す分には普通のてんとう虫コミックスで、気が向いたときにこちらの大全集を読んでみるってくらいがちょうどいい感じがしますね。

でも、この本を買えたこと自体は結構いい買い物ができたなと自分では思っています。

 

 

【おまけ】

巻末に載っていた当時のコロコロコミックの宣伝広告。

このページに載っているゲームのラインナップから、この本が出た当時が分かると思います。

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*1:のび太の恐竜のび太の魔界大冒険までを収録

*2:のび太の宇宙小戦争~のび太ドラビアンナイトまでを収録

*3:のび太と雲の王国~のび太のねじ巻き都市冒険記までを収録

*4:のび太の南海大冒険~のび太のワンニャン時空伝までを収録