2022年8月20日放送分 ネタバレ注意!
お願い!アニマループ(アニメオリジナル)
困りごとが起きたら、なんでも動物にたすけてもらおう!
今週の一本目は、さまざまな動物が出てくる道具『アニマループ』が登場するお話だ!
何かしてもらいたい事がある時に『アニマループ』へお願いすると、
その輪っかの中から、さまざまな動物がランダムで出てきて、お手伝いをしてくれる。
その『アニマループ』から出てくる動物のランダム具合は、
のび太くんが「ぼくを乗せて、風を切るように走ってくれる動物、出てきて!」とお願いしたら、中からダチョウが登場したり、
木の上に引っかかった風船を取りたいので、
「木を登れる動物が出てほしい」とお願いすると、パンダが出てくる・・・といった感じ。
前述ののび太くんは、もともと「白馬」を出すつもりで「風を切るように(以下略)」と『アニマループ』にお願いしたのですが、
「ダチョウ」だって「人を乗せて風を切って走ることができる動物」ですし、「パンダ」だって、木を登ることができる動物である。
『アニマループ』は、物事をお願いした本人ですら、
どんな動物が出てくるのかがわからない仕様となっている道具ですが、
いちおう、その場の条件から判断された、ちゃんと役に立つ動物がセレクトされているらしい。
そして、なんらかの動物が出てくるときに毎回挟み込まれる、
「『アニマループ』の中から、動物のシルエットが向こう側から走ってくる様子」も、
ソシャゲのガチャ演出っぽくて、なんかよかったです。
絶滅危惧種である、レッサーパンダやホッキョググマとかが、『アニマループ』におけるSSRに相当するのか?
でも、レッサーパンダに解決できそうな困り事は、ちっとも思いつかないな・・・。
出てきてほしい動物が自分の希望通りに出てこないのは、ちょっとストレスになりそうですが、
「出したい動物」に特にこだわりがない人であれば、『アニマループ』のことを気に入るかもしれません。
「困った時に、動物が出てきて助けてくれる仕様」を見ると、
この道具は『つめあわせオバケ』のアニマルバージョンのようにも思えてきますね。
とにかくアニマル押しな道具の登場によって、
この回も、とにかく色んな動物がたくさん出てくるお話になっていくのかと思いきや、
のび太くんが「用件が終わったら、動物を『アニマループ』にすぐに戻す」という決まりを、すっかり忘れていたせいで、
物語のほとんどが、町に逃げ出したダチョウの捕物劇を描くだけで終わってしまっていた。
本当だったら、町の人の様々な困りごとを「動物の力」で解決する話になっていたかもしれないのに、
のび太くんのポカのせいで、『アニマループ』のポテンシャルを存分に生かせていなかったように感じてしょうがない。
「色んな動物が出せる!」との触れ込みで登場した『アニマループ』が、
今回の話で、けっきょく「ゴリラ」と「パンダ」と「ダチョウ」しか出せてなかったの、なんだかかわいそうだぞ。
この状況を例えるなら、せっかく人気のテレビ番組に初出演したのに、
他の中堅芸人にトークをジャマされて、ほとんど目立てなかった若手芸人のようである。
まあ、今日のところは、アニメ『ドラえもん』とご縁がなかったと思って、諦めてください。
いちドラえもんファンとしては、
視聴者への説明なしで『糸なし糸電話』を通信手段として使っていたところにシビれつつ、
逃げたダチョウの捕獲をがんばるのび太くん達でしたが、
なんやかんやで、バナナを食べるのに夢中になっているスキをついて、ダチョウを『アニマループ』の中へ返すことができた。
あのダチョウ、きっとおなかが空いていたんでしょうね。
そうなってくると、脚力が自慢のダチョウを、無理して追いかけるのではなく、
はじめから「お駄賃がわりのエサ」を道の突き当りのどっかに設置しておけば、もっと簡単に捕まえられたんじゃないか?と思えてしまうけど、
このドラえもん達の無策っぷりを知ったら、
今回のダチョウ捕物劇に巻き込まれたジャイアンがさらに怒ってしまいそうなので、ここは黙っておくことにします。
ダチョウを捕獲したいなら『アニマループ』で他の動物を呼び出してもよかったのに。
あと、「自分が道具のルールを守らなかったこと」で、他人に迷惑をかけた責任として、
のび太くんには、映画『グレムリン』を鑑賞させる罰を与えたほうがいいですね。
怖いものがニガテなのび太くんにとっては、きっとたまらないことでしょう。
もちろん、「鑑賞後の映画感想文執筆」のオマケもあるぞ。
ストーリーのほうは、のび太くんが怒り狂ったジャイアンから逃げようとした結果、
またしても『アニマループ』からダチョウがあらわれてしまうオチがついた。しかも今度は大量のダチョウ登場である。
いやまさか、今話がこんなにもダチョウ推しな回だとは思わなかった。
もしかして熱烈なダチョウ好きが、今回の脚本を担当したのか?
どうせ『アニマループ』も、原作にないアニメオリジナルの道具なんだから、
ダチョウ回をやりたいのだったら、はじめから『ダチョループ』という名前のひみつ道具だったということにして、
好きなだけダチョウの話をやればよかったかもしれない。
ほとんどダチョウしか出てこないのに、『アニマループ』とはこれいかに。
『アニマループ』は、名前でソンしてしまったな。(言いがかり)
とはいえ、ダチョウ好きな人が今回のお話を見たら、きっとたまらないと思います。
みなさんも、自分のまわりに「ダチョウ好きな人」がいるなら、是非この回の存在を教えてあげましょう。
『アニマループ』からは、それほど動物が出てこなかったけど、
その代わりに、あまり注目されることの少ない、ダチョウのパワフルさ、視力の良さなどが学べる一本でした。
そういえば、パンダが解決していた「木に引っかかった風船を取る作業」も、
やろうと思えば、ダチョウにもできそうだった気が・・・。
というわけで、一本目の感想はここまで。
ダジャレでやっつけろ!(アニメオリジナル)
今週の2本目は、2016年8月12日放送分の再放送。
ダジャレを具現化する『ダジャレーダー』で、スネ夫くんとダジャレバトルだ!
タイトルからもおわかりの通り、この回はわずか10分程度のエピソードながら、
およそ34個ものダジャレが飛び出す、珠玉のダジャレ回となっております。
みなさんは、17秒に1回のペースでダジャレが飛び出すアニメを見たことがありますか?
このお話は、6年前に放送されたエピソードなのですが、
しょうもないダジャレが具現化する様子など、いま見てもおもしろいお話でした。
さすが、6年の時を経て再放送されるだけのことはあります。
個人的には、パパの「星が逃げて行った。スターコラサッサ」のダジャレを受けて、
地球に接近していた小惑星にCGの足が生えて、スタコラサッサと逃げていったくだりが、いちばん好きです。
あのシュールさ、よくないですか?
そして、ところどころでパニック状態に陥りながらも、
小惑星激突数秒前まで、報道スタジオで生の情報を伝え続けていたアナウンサーは、本当にエライ。
自分があのアナウンサーだったら、絶対に途中で逃げ出していましたよ。
たとえ地球が滅亡しようとも、最後までニュースを伝え続ける覚悟だった彼は、まさに報道マンの鏡だ!
そんな、地球を滅ぼしてしまうほどの影響力をもっている『ダジャレーダー』ですが、
未来の世界では「よくある『パーティグッズ』のひとつ」として使用しているらしい。
飲み会の席で「ダジャレ」が具現化したら、確かに盛り上がりそうだけど、
その危険度からして、どう考えても、デカいクラッカーとか、ヒゲメガネなんかと同等に扱っていい道具じゃないと思うぞ。
酒の席で酔っぱらった人間なんて、何を言うかわからない、
『ダジャレーダー』にとって、一番相性の悪い人種ですからね。
その場のノリで、ここらへんのダジャレを言われてしまったら、どうする!?
あと『ダジャレーダー』は、出木杉くんの発言に対し、
ちゃんと「小野小町の和歌の情景」を出して対応していたところに、この道具の知性を感じました。
あんなことを急に言われても、なかなか対応できないぞ。
『ダジャレーダー』は用途こそバカっぽい道具だけど、それなりに頭のいい人たちが開発した道具なんでしょうね。
おそらく、大学院くらいは卒業していると見ました。
といったところで、今週のドラえもん感想は以上です。
●ドラドラニュース●
今週のエンディング・テーマは、
かなりお久しぶりに流れた気がする『踊れ・どれ・ドラ ドラえもん音頭2017』。
自分調べによると、この曲が最後に流れたのは、2019年8月23日の放送以来、約3年ぶりなんだそうです。
映画の公開延期に伴い、近年はずっと映画の主題歌が流れてましたからね・・・。
さらに、エンディングテーマの後には、
コンピレーションアルバム『ジャイアンのスーパーリサイタル』と「たわしストラップ」を抽選で50名様にプレゼントするとの告知が。
欲しい人は、2022年8月26日(金)23時59分までに、
アニメ『ドラえもん』公式サイトの専用フォームまで、ご応募ください。
■次回予告■
次回の放送は、8月27日。
「お宝だらけ! こじつけ鑑定士」「とりよせバッグ」の2本をお送りします。
前回の感想:ドラえもん感想(しずかちゃんをとりもどせ&人の身になるタチバガン[再])