2022年4月23日放送分 ネタバレ注意!
●リトルスタークイズ●
先週は何故かおやすみだったけど、今週はちゃんとやるぞ!
そして今回のクイズは、「パピは何歳でピリカ星の大学を卒業した?」という問題(☆3つ)。
「A:8歳」「B:10歳」の中から、正しい選択肢をえらんでください。
クイズの答えは、記事の下のほうにて。
台風のフー子(コミックス第6巻収録)
今週のアニメ『ドラえもん』一本目は、
のび太くんと『台風のたまご』から産まれた台風の子供・フー子との出会いと別れを描いたお話。
このエピソードは、2003年公開の映画『のび太のふしぎ風使い』や、
星野源さんが歌う現在のアニメ『ドラえもん』OPテーマの2番の歌詞の元ネタにもなっているくらいの有名回なので、
あまりドラえもんには詳しくないけど「フー子」のことは知っているぞという方も、結構多いのではないでしょうか。
そして、このブログを見ているような人は、このお話のだいたいの内容も既に知っていると思うので、
この感想記事では、『台風のフー子』の細かいストーリーの紹介などはちょっとはぶかせていただきます。あしからず。
わさドラでは『台風のフー子』は、2007年に一度アニメ化されているので、
てっきり「今回も再放送をやるのかな?」と思っていたら、しっかりとした新作アニメでお届け。
今回のアニメでは、人気声優・東山奈央さんがフー子役を演じていたり、
2007年のときはピンク色だったフー子の色も、
より台風のイメージの色に近い「灰色」に変わっていたりと、
このお話が新作であることをアピールするかのようなマイナーチェンジも多々見受けられたりも。
さらに2007年の『台風のフー子』は、前後編なしで30分枠まるまる一本使うボリュームのお話だったのですが、
今回の『台風のフー子』でも、2本目のエピソードの尺を短くすることによって、
約17分ほどの中編エピソードとしてお送りする形となっておりました。
さすがにアニメスタッフ側も、「フー子とのび太くんの友情」を通常尺(約10分)で描くには短すぎると判断したようです。
このスタッフの判断は、ひじょうに正しいと思いますが、
Aパートの尺を伸ばした結果「フー子が台風に立ち向かおうと家を出る」という、
実にいい場面でコマーシャルに突入していたのは、ちょっと気になった。
番組構成の都合上、しょうがないとはいえ、
もう少し違和感のないタイミングでCMを入れてほしかったところもあるぞ。
フー子がちょっとハシャいだだけで、部屋がメチャクチャになってしまうなど、
やはり「台風」をペットとして飼うのは、だいぶ難しいらしい。
フー子のやったことに怒るパパとママと、それに対して必死に謝るのび太くんの姿を見て、
なんだか、アニメ『あらいぐまラスカル』の最後のほうを思い出してしまった。
『台風のフー子』は、感動回として名高いお話ではありますが、
その一方で、ペットを飼うときは軽はずみな気持ちからではなく、
ちゃんとよく考えてから飼いましょうという教訓を教えてくれる作品でもあります。
ドラえもんのように『台風のたまご』なんて珍しいモノを買っておきながら、
その存在をすっかり忘れてしまうのも、もちろん良くないことですよ。
あと今回のアニメで、巨大台風とフー子が戦うリアルタイムの様子を初めて見たのですが、
フー子は、あんなベイブレードみたいな動きで戦っていたんですね。
最終的に両者が力尽きるという、壮絶な戦いだったにも関わらず、
天気図越しだと、ベイブレードのように見えてしまうのはなんだかもったいない気もする。
フー子視点からの『台風のフー子』があったら、あのシーンはきっとすごいものになっていたんでしょうなあ。
またこのお話をリメイクする機会があったら、そこらへんの要素も盛り込んでみても・・・?
というわけで、一本目の感想はここまで。
なんでもアシストーン(アニメオリジナル)
ひとりだけ仲間はずれにされてしまい、泣きじゃくっていたのび太くん。
見かねたドラえもんは、つければなんでもアシストしてくれる道具『なんでもアシストーン』を使い、
物置から出てきた三輪車と台車で、海浜公園に行くことを提案するのですが・・・。
前述の通り、今週は1本目の『台風のフー子』を約17分の中編エピソードとしてお送りしたため、
このお話の尺は約4分という、かなり短めのエピソードとなっていた。
そのせいか、展開もかなりハイテンポな仕上がりになっていたような気もするけど、
本編自体はオリジナルストーリーだったこともあってか、そんなに違和感なく楽しむことが出来ました。
『ドラえもん』の原作には、通常の尺(約10分)でやると、
アニオリ展開を入れなければ時間が余ってしまうくらいに短いお話もあったりするので、
今後も、1本目でちょっと長めのエピソードを放送して、
尺合わせで2本目に短めの原作エピソード回をやる・・・という構成を、実験的に試してみるのもいいかもしれませんね。
そもそも、のび太くんが海浜公園へのサイクリングに参加させてもらえかったのは、
「彼が自転車に乗れないから」という理由が大きそうだけど、どうやらそれは本人も自覚していたっぽい。
本来ならば「のび太くんが自転車に乗れるように特訓する」のが普通だけど、
今回のドラえもんのように「ひみつ道具で自転車に乗れなくても大丈夫なようにする」
という解決方法に至るのが、この作品ならではの発想である。
言わずもがな、物事を「努力」で解決するのが一番カッコいいやり方ですが、
別にカッコよくなくても、ひみつ道具で手っ取り早く解決できるなら、そちらを選びたくなってしまうのも、人間のサガですからね。
もちろんテレビの前のみんなは、ドラえもんに頼らず、
ちゃんと自分で努力して、自転車に乗れるようにならないとダメだぞ!
フリスビーやシーソーなどのアクティビティに『なんでもアシストーン』をつけ、次々とスリル満点な遊びに興じていく。
フリスビーに『なんでもアシストーン』をつけたら、自分ごと回っていくし、
シーソーに『なんでもアシストーン』をつけたら、自分の身体を空高くまで浮き上がらせることができる!
遊び道具が続々とパワーアップする様(さま)を目の当たりにして、
自分もテレビを見ながら「ドラえもんに『なんでもアシストーン』をつけたらどうなるんだろう?」と素朴な疑問を抱いたりもしたのですが、
尺の都合からか、その疑問が明かされることは最後までありませんでした。
『なんでもアシストーン』のついたドラえもんは、
有り余るエネルギーを消化しようと、あの時のように青森まで走り出しちゃうんだろうか?
物語のラストは、道具でアシストされた釣り竿によって「沈没船」を釣り上げる豪快なオチでフィニッシュ。
『なんでもアシストーン』、まさか併用もできたとは・・・。
同じものを何個も重ねて使うとパワーアップするのは、
「電池の直列繋ぎ」や「パータッチ」あたりのものを彷彿とさせるけど、
あんまりムチャな使い方をすると、ショートしたり大爆発を起こしたりしそうだから怖い。
今回は、放送時間の都合でそういう展開ができなかったけど、
もしもこのお話が通常尺(約10分)で放送されていたら、話のオチをつけるために『なんでもアシストーン』が大爆発してた可能性は大いにあった。
1話の放送時間が短いと、どうしても一本道な展開になってしまいますが、
そのぶん「展開が荒れないので、割と平和に終わる」というメリットがあるのかもしれません。
『のび太の宇宙小戦争2021』も、上映時間が4分しかなかったら、
ピイナちゃんが捕まったりすることもなく、とんでもなくスムーズにすべての問題が解決していそうです。
ドラコルルも、5秒くらいでやっつけられていそうだ。
といったところで、今週のドラえもん感想は以上です。
■次回予告■
次回の放送は4月30日。
「ドラドラ源平合戦~しずかちゃん御前を救え!~」をお送りします。
前回の感想:ドラえもん感想(のび太のダンボール宇宙ステーション[再])
次回の感想:ドラえもん感想(ドラドラ源平合戦~しずかちゃん御前を救え!~[再])
クイズの答え:A(8歳)。