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ドラえもん感想(のび太のダンボール宇宙ステーション[再])

 

 

 2022年4月16日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

 

のび太ダンボール宇宙ステーション(アニメオリジナル)

今週のアニメ『ドラえもん』は、前後編なしの30分一本勝負!

ドラえもんのび太くんが、ダンボールで「宇宙ステーション」をつくるお話となっております。

 

 

 

 

映画『のび太の宇宙小戦争2021』が大ヒット公開中ないま、

「宇宙」を題材にしたお話を放送するのは、なかなかタイムリーな気もしますが、

 

 

このお話自体は、2015年3月13日放送分の再放送でありまして、

放映当時としては『のび太の宇宙英雄記』の公開を意識したエピソードでありました。

 

 

そうか。『宇宙英雄記』の公開ってもう7年前なのか・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自らがダンボールで作った「宇宙ステーション」によるブンドド遊びを、

スネ夫にバカにされたことが悔しいのび太くんは、ドラえもん「本当の宇宙に行きたい」とお願い。

 

 

そこでドラえもんは、未来の子供が宇宙について勉強するための道具『宇宙ステーション実験キット』を取り出し、

ダンボールによる、お手軽「宇宙ステーション」で、実際に宇宙へ飛び出すことを提案するのですが・・・。

 

 

 

 

 

とりあえず、テレビをご覧の良い子のみんなは、

「この前、映画で宇宙に行ってきたばかりだろ」とツッコんではいけない。

 

 

テレビの『ドラえもん』の世界と、映画『ドラえもん』の世界は、

そっくりなようでいて、実は違う、パラレルワールド的な関係なのである。(※非公式脳内設定)

 

 

 

 

そもそもの発端は、のび太くんが自分のブンドド遊びをスネ夫に見られてしまったからなのですが、

 

あのようなダンボール遊びを家の中でやらず、

誰が目撃してもおかしくない、自宅の庭で興じていたのび太くんにも非はあると思う。

 

 

これが交通事故だったら「自分にも事故の責任があった」と判断されて、もらえる損害賠償額が減っちゃうやつだ。

 

 

 

のび太くんは、自分の年齢よりも幼稚な遊びを好む傾向にあるので、

この手の描写を見るたびに、アニメののび太くんが「小学5年生」という設定を、よく思い出しています。

 

 

 

 

 

 

道具のガイドに従いながら、宇宙の環境にも耐えられる『強化ペンキ』を塗るなどして、

2日がかりダンボール宇宙ステーションを完成させた、ドラえもんのび太くん。

 

 

 

個人的には、単調な映像になりがちな制作風景に対し、

ドラえもんダンボールを足で突き破ってしまう」「のび太くんの頭にペンキを落っことす」などといった、バラエティ的な「取れ高」をつくっているところにも好感が持てました。

 

 

 

まじめに宇宙ステーションを作るのもいいけど、ちょっとくらいは「見どころ」も欲しい。

さすが、40年以上TVアニメをやっているだけのことはあります。

 

 

ドラえもんは、テレビスタッフが求めているモノを完全にわかってるぞ!

 

 

 

 

 

今回は「宇宙に関する知識・情報」をかなり多めに発信していた、アニメ『ドラえもん』。

 

 

とくに「宇宙ステーションが地球の周りを飛び続けていられる理由」などは、

テレビの前のお子さんだけでなく、大人である自分も、普通に勉強になってしまいました。

 

見ているだけで宇宙のことにちょっと詳しくなれる『ドラえもん』は、本当にいいアニメです。

 

 

 

 

 

さらに、今回のエピソードの信頼性をより高めてくれる理由として、

このお話だけの監修役として、山田ふしぎさん渡辺勝巳さんが関わっているところも大きい。

 

 

 

宇宙に詳しい方々の監修が入っているところを見るに、

 

「宇宙だとカップヌードルは食べづらい」「宇宙でサイダーを開けるとロケットのように噴き出してしまう」など、

今回描かれた行動のすべてを、おそらく実際の宇宙でやっても、ほぼ同様の結果になるのでしょう。

 

 

 

自分もいつか宇宙へ行ったら、サイダーの噴射力だけで宇宙空間を駆けてみたい。

前澤社長だって、宇宙に行く前にこのお話を見ていたら、きっとサイダーによる宇宙遊泳を試みていたと思います。

 

 

 

 

 

物語の前半では、ダンボール宇宙ステーションの制作風景と、

本物の宇宙空間ではしゃぐドラえもん達の様子をたっぷりと描いていましたが、

 

後半からは、ドラえもん達がジャイアンスネ夫を地球落下から救うSF感動巨編へと変貌。

 

 

 

 

監修のかたも入っているからか、その内容も濃く、

「宇宙ステーションをあえて逆噴射をすることで、ジャイアン達を助ける」という、キッズアニメながら、非常に重厚な展開が繰り広げられていきました。

 

「宇宙服を着ているせいで四次元ポケット(ひみつ道具)が使えない」という宇宙ならではのパターンも、なかなか斬新な発想だったような。

 

 

 

 

のび太くんの宇宙ステーションは完成まで2日を要したのに、

ジャイアン達はなんであんなにすぐ宇宙ステーションを作れたんだ?と思ったけど、やっぱり欠陥が発覚したか。

 

自分の命にかかわるモノを作るときは、説明書をしっかりと読んだ上で、適度な制作ペースをもって作ろう!

 

 

 

ちなみに、上記の展開の一部始終を文章で説明するのはかなり大変そうなので、

くわしく知りたい方は、このお話が収録されている『宇宙英雄誕生記』のDVDをチェックするなり、ドラえもんチャンネルアプリの配信を見るなりしてください。あしからず。

 

 

 

 

 

 

とはいえ、実際のアニメを見ても、

ドラえもんの解説」や「図入りのわかりやすい説明」があるとはいえ、

最低でも小学校高学年レベルの教養がないと、このお話の全容をちゃんと理解するのは難しそうな気がする。

 

 

そもそも、オトナである自分ですら、よくわかってないところがあります。

よく分からない部分は、雰囲気とフィーリングで楽しめばいい・・・ですよね?

 

 

 

 

 

しずかちゃんの機転のおかげで、ジャイアンスネ夫の命は助かり、

大気圏突入で「ダンボール宇宙ステーション」と、その中に置かれていた「買ったばかりのスネ夫くんの高級天体望遠鏡燃えカスになっただけで済んだ。

 

 

 

 

とりあえずはハッピーエンドになったけど、

ここでのび太くん側の宇宙ステーションのハッチから地球に戻って、スネ夫たちを助ければよかったのでは?」と誰かが指摘したら、

 

きっとスネ夫くんは、命を救ってもらった恩も忘れ、

「ぼくの天体望遠鏡かえしてよ!!!!」みたいなこと言って、メチャクチャに荒れるんでしょうな。

 

 

 

天体望遠鏡はいつでも買えるけど、命はお金じゃ買えないんだぞ!

 

 

 

 

 

とにかく、『宇宙空間』という場所は、突然のハプニングにも即座に対応し、

さらにそのトラブルに対して「最適解の答え」を出せるような人でなければ、非常に危険極まりないところであることを、改めて再認識しました。

 

 

みなさんも、近所のコンビニに行くようなノリで、すぐ宇宙に行ったりしないようにしましょう。

 

 

 

 

 

といったところで、今週のドラえもん感想は以上です。

 

 

 

 

 

 

●ドラドラニュース●

今週の『リトルスタークイズ』はおやすみでしたが、

そのかわり、本編の合間に『宇宙小情報(リトルスターニュース)』なる新コーナーが差し込まれる形に。

 

 

今回はひみつ道具編」と題し、

『スモールライト』『かべ紙秘密基地』『天才ヘルメット』『技術手袋』『ドンブラ粉』『片づけラッカー』などが、

ドラえもんのび太くんの楽しい掛け合いとともに紹介されていました。

 

 

 

 

 

 

■次回予告■

次回の放送は4月23日。

4月17日午前2時現在のEPG(電子番組表)では「『なんでもアシストーン』ほか」となっております。

 

 

 

コロコロ情報によると、あの名作回をやる予定にはなっているんですが・・・。

 

 

 

 

(追記 2022/04/30)

 

 

どうやら、そういうことっぽいです。

 

 

 

 

前回の感想:ドラえもん感想(いただき小ばん&どくさいスイッチ[再])

次回の感想:ドラえもん感想(台風のフー子&なんでもアシストーン)