1月24日(月曜)発売の、週刊少年ジャンプ2022年8号掲載『僕とロボコ』第73話の感想です。
ネタバレもあるのでご注意ください。
ロボコ、DIYにハマるの巻!
本棚を欲しがるボンドくんのために、ロボコが作ったお手製の本棚とは・・・。
もちろん、漫画は「紙の本」で読むのが醍醐味だと思ってはいますが、
劇中でボンドくんが言っていたように、漫画本は収納場所がかさばってしまうのが一番の悩みである。
その悩みに負けてしまい、自分も今ではすっかり、
電子書籍でマンガを買うようなみみっちい人間に育ってしまいました。
ロボコには、そんな狭い部屋に住む自分の無念を晴らすかのごとく、
『こち亀』と『ONE PIECE』と『NARUTO』と『BLEACH』を全巻収納しても余裕があるような、超絶大容量のスーパー本棚を作ってもらいたい!
しかし、ロボコがDIYで作った本棚「幸せ棚(だな)~」は、
「本棚をペットとして可愛がる概念」を重視していたらしく、まったく本が収納できなさそうな本棚に仕上がっていた。
自分がお気に入りの漫画と一緒に散歩をするのも、けっこう楽しそうではあったけど、
やはり個人的には、「幸せ棚~」に収納力がまったく無さそうなところにひっかかってしまう。
この収納力だと、『こち亀』どころか『鬼滅の刃』全巻(全23巻)を置くことすら難しいぞ!
でも、2022年1月現在は、第6巻まで発売中の、
『僕とロボコ』のコミックス専用の「本棚」として考えれば、意外とアリかもしれない。
そのシンプルな構造ゆえ、DIYに自信のある『僕とロボコ』ファンがいたら、
本当に「幸せ棚~」をつくりそうな人も出てきちゃいそうな、良くも悪くも印象に残る本棚ではありました。
この「幸せ棚(だな)~」制作をキッカケに、
その後も、なんともリアクションに困るような「DIY作品」を大量に生み出していたロボコでしたが、
これらの作品群が、新進気鋭の現代アーティスト・ミルク藤沢によって、
「現代アート」としての高評価を得てしまったりするから、やっぱり世の中は捨てたもんじゃない。
たしかに、自分のイメージの中の「現代アート」は、
パッと見だと、制作意図がよくわからないような作品ばかり存在しているイメージがある。
ロボコがつくった、よくわからないDIY作品の数々も、
その「よくわからない部分」の要素が、現代アーティストであるミルク藤沢氏の感性により深く刺さったのかもしれません。
作品の制作意図を自分好みに解釈していくのが、ミルク藤沢流の「現代アート」の楽しみ方だ!
そして、ミルク藤沢氏がそんな理屈であるのなら、
ロボコのDIY作品の中で、唯一「ジョークグッズ」として評価されそうだった、
『関節照明(人形の関節部分が「間接照明」のように光る)』に、まったく興味を示さなかった理由もちょっとはわかる気もします。
アレは「間接照明のダジャレグッズが作りたい」という、制作意図が見え見えでしたからね。
ミルク藤沢流の「現代アート」の解釈で見たら、たしかにあの作品はおもしろくない。
「千年後も残るアート」を目指し、ミルク藤沢とロボコが共同制作した作品、
『必殺!!ヴァン・ホーテン・ミルク・アパカー』は、物語の都合上、来週にも忘れ去られていそうなシロモノであった。
でも、現代アート的な意味ではなく、
物理的・耐久力的な意味では「1000年後も残っていそう」な佇まいだけは感じられました。
『Dr.STONE』の世界じゃないけど、もしも人類が皆いなくなった1000年後の世界で、
あの『必殺!ヴァン・ホーテン(以下略)』だけが地球上にポツンと佇んでいたら、きっとものすごいインパクトなんでしょうな。
全てが荒廃した「1000年後の地球」にやってきた異星人による、
たまたま発見した「謎の巨大オブジェ」の正体が、ただの本棚だったことに気づいた時のリアクションが見てみたいです。
【今週の藤子不二雄要素を感じたシーン】
どうでもいいかもしれませんが、
『幸せ棚(だな)~』って、なんとなく大山ドラ時代のアニメオリジナルひみつ道具っぽいネーミングしてますよね。
(※大山のぶ代さんの演じるドラえもんが「幸せ棚(だな)~」と言っているところを想像すると、かなりしっくりきます。)
WJ8◆
— 「巻末解放区!WEEKLY 週ちゃん」公式 (@WEEKLY_shuchan) 2022年1月24日
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*ネタハガキ東西戦 1月
「冬がテーマの脱力 5・7・5!!!」
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以前も「夏を感じる5・7・5」というお題で開催しましたが、今回は冬バージョン⛄️
読者の皆様からの情緒あふれる句をお楽しみください!(イ) pic.twitter.com/9zgkkGJhrd
まさかこれが載るとは