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ドラえもん感想(雲の中の散歩&いつでも日記)

 

 

 

 2022年1月15日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

 

雲の中の散歩(コミックス11巻収録)

今週の一本目は、飲めば空を飛ぶことができる道具『ふわふわぐすり』が登場!

のび太くんとドラえもんは『ふわふわぐすり』の力で、空の彼方へ消え去ってしまったスネ夫の凧を見つけ出すことは出来るのか?

 

 

 

あと今回は、のび太に対してめずらしく当たりの強い安雄(やすお)の姿を見られる回でもあるので、

全国に1億はいるであろう安雄ファンの人ならば、絶対に見逃せないエピソードでもあります。

 

たとえ親しい間柄であろうと、友人のことを思って本気で怒れる人は素晴らしい。

 

 

 

 

 

世界にひとつしかない、オーダーメイドのスペシャルな凧を失ってしまい、

凧を失くした張本人であるのび太くんに向かって「何が何でもとってこい!」と泣き出していたスネ夫の姿を見るに、

きっとあの凧は、彼にとって非常に思い入れのある凧だったのでしょう。

 

 

 

たとえ、凧のイラストを見たドラえもんから、

「それにしても、なんと趣味の悪い・・・」と評されてしまったとしても、持ち主が大事に思っているのであれば、

誰が何といおうと、あれは素晴らしい凧に違いないのです。

 

 

 

そしてドラえもんのように、本人(スネ夫)の目の前では、

「う、うん・・・かっこいいよ・・・」と、見え透いた社交辞令で本心をゴマかしておくのも、時には必要だったりします。

 

 

これでまた、ドラえもんが凧のデザインを酷評して、

再びスネ夫が泣き出しでもしたら話が進まなくなってしまいそうなので、ここはおべっかで処理しておくのが正解だ!

 

 

 

 

それにしても、凧に描かれていた歌舞伎調のスネ夫くんのイラスト。

何か「元ネタ」があるのかと思っていろいろ調べてみたのですが、残念ながら自分の力では特定に至りませんでした。

 

 

歌舞伎調のスネ夫くんの画像は、公式サイトにも掲載されているので、

歌舞伎に詳しい人でなにか心当たりのある方は、コメント欄まで情報をお寄せください。

 

 

 

(追記:2022/1/18)

 

皆様からの情報提供で元ネタらしきものが見つかりました。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

『ふわふわぐすり』でスネ夫の凧を見つけた後は、みんなで空の上で遊ぶことに。

 

雲をつかった「かくれんぼ」や「おにごっこ」をして遊ぶみんなの姿は、本当に楽しそうだった。

これはテレビで『ドラえもん』を見ている子供たちだって、のび太くん達がうらやましくなってしまうやつだと思います。

 

 

 

でも、今のような木枯らしの強い時期に、

何も考えずに『ふわふわぐすり』を飲んでしまうと、あっという間に風で太平洋まですっ飛ばされてしまう可能性がある。

 

 

今回のジャイアンのように『ふわふわぐすり』を過剰摂取しすぎて、

一気に成層圏まで行ってしまいでもしたら、それはそれで大変なことになってしまうので、

 

子供同士でこの道具を使う時は、大人の方の監視の行き届いたところで、安全に遊んだ方がよさそうです。

 

 

 

 

世界では、有名な未確認飛行物体・未確認生物(UMA)のひとつとして、

「フライング・ヒューマノイド」なる謎の生物の姿が、色んなところで目撃されていますが、

 

もしかしたら、あのUMAの正体も、

今回みたいに『ふわふわぐすり』で飛行機に吹き飛ばされてしまったジャイアンみたいな人が正体なのかもしれない。

 

 

 

過去には、9000年前の世界でのび太くんがすっ転んだときの跡が、

「新種のサルの化石」として新聞に取り上げられてしまったケースもありますし、

 

 

そそっかしい未来人が『ふわふわぐすり』を飲んで、

のんきに空から21世紀の世界を見物していたところを現代人に激写されちゃった可能性も、絶対にないわけではないぞ。

 

 

 

 

 

外に出ずとも、家のなかに籠っていれば大丈夫そうなのに、

今回のラストでのび太くんがジャイアンを凧がわりにして遊んでいたのは、やっぱり日頃のうらみがあるからなのだろうか?

 

 

『ふわふわぐすり』の効果が切れたときの「地面に落下する際の衝撃」も考えて、

対象物(ジャイアン)を紐でくくりつけておく以外に、下にマットや布団などのやわらかいものを敷いておく必要もありそうです。

 

 

 

 

というわけで、一本目の感想は以上です。

 

 

 

 

 

 

●[新]映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争2021 リトルな世界●

映画公開にともない、『リトルな世界』のコーナーが約10か月ぶりに帰ってきた!

画面左上に表示される「※実際の商品ではありません」のおことわりテロップも、あの時のままだ!

 

 

今回からは「みんなで作ろう!リトルな世界」と題し、

視聴者のみなさんが作ってくれた「リトルな世界」を番組内で紹介していくコーナーになるとのことでした。

 

 

 

<関連サイト>


 

作品の投稿フォームや応募のきまりなどについては、こちらのページをご覧ください。

「リトルな世界」に使えるドラえもん達のイラストのPDFファイルが無料配布されていたりもするので、興味のある方は気軽に参加してみましょう。

 

 

 

 

 

 

いつでも日記(コミックス10巻収録)

「どんなものぐさ人間でも日記が書ける便利なひみつ道具」だったはずが、

この先自分に降りかかる不幸を予言してしまう、恐怖のひみつ道具へと変貌してしまう・・・?

 

 

 

というわけで、今週の2本目は『いつでも日記』のお話。

物語の冒頭にてドラえもんは、のび太くんが日記を3日しか続けていなかったことをガッツリと咎めていた。

 

 

さすが、自身の暗号日記を2月17日(※アニメ設定準拠)までつけ続けていた人の言葉は、重みがちがいます。

日記の世界では、1日でも長く日記をつけ続けていた人がいちばん偉いのである。

 

 

 

 

 

『いつでも日記』の効果によって「犬にかまれる」「カミナリが落ちる」「スキーで滑ってけがをした」と、

『未来の国からはるばると』のオープニングばりにヘビーな未来を知ってしまったのび太くん。

 

 

 

『あらかじめ日記』のように、何か書き足すなり燃やすなりして、

なんとか最悪の未来を回避できれば、まだいいのですが、

 

ドラえもん曰く、残念ながら『いつでも日記』に書かれたことは決して覆せないらしい。

 

 

 

最近の流行作品である『東京卍リベンジャーズ』でも、まだ過去改変はできたというのに、

これからの不幸を知りながら、運命を受け止めることしかできないのは辛すぎる。

 

 

同じ漫画作品でいうなら、この道具は『東京卍リベンジャーズ』よりも『DEATH NOTE』に近いものがあります。

 

 

 

 

今回ののび太くんはまあ、まだ死なない程度の予言だったからよかったにしても、

『いつでも日記』に「あなたは3時間後にダンプカーにはねられて死にます」なんて書かれちゃった日には、もうどうしようもなくなってしまいそうだ。

 

とりあえず、自分が死んだ時用の生命保険に入りにいくくらいしか、残された道はないぞ。

 

 

 

『いつでも日記』は「どんなに日記を書かなくても大丈夫」なんて軽い理由で使うには、とても重すぎる道具だった。

こんな恐ろしい道具を使うくらいなら、毎日キチンと日記をつけていたほうが100倍マシです。

 

 

 

 

 

アニメでは「カミナリが落ちる」という、原作にはない独自のパートも追加。

 

 

家の外にいたら、当然カミナリを食らうことになってしまうし、

それを恐れて屋内に避難しても「ママを怒らせてカミナリが落ちる」という八方ふさがりの展開になってしまうことにいたく感心していたのですが、

 

最終的にのび太くんが食らった被害が「植木の手入れをしていた神成さんが落ちてくる」だったのは、ちょっと強引すぎた気がする。

 

 

 

 

「人物名」が有りだったら、いくらでも物事をこじつけられそうなので、ちょっと卑怯だぞ。

 

でもこれは、のび太くんに自分の予言を回避されてしまいそうだったので、

焦った『いつでも日記』側が、因果律操作をかなり雑なものにしてしまったせいなのかもしれない。

 

 

 

上述の神成さんのくだりの後、雪が急速過ぎるほどに降り積もっていたのも、

最後の「スキーで滑ってけがをした」の予言を叶えたかった『いつでも日記』の仕業だと思われます。たぶん。

 

 

 

 

 

結局のび太くんは、物置にあるスキー板を隠そうとした際に、

家の階段ですべってケガをしてしまったわけですが、

 

あの時は、のび太くんの前にいたドラえもんが足を滑らせた結果、

のび太くんも巻き添えになってしまったわけなので、ドラえもんがいなければまだ日記の予言に勝てていたかもしれない。

 

 

 

しかも、階段から滑り落ちたのび太くんの体の上にドラえもん(129.3kg)が乗っかってきているせいで、

事故の元凶であるドラえもんはほぼ無傷なのに、彼のダメージはより深刻なものになっていそうだ。

 

 

 

 

思えば「カミナリが落ちる」の時にのび太くんが屋内にいられなくなったのも、ドラえもんが原因だったし、

今回のアニメのお話は、ドラえもんが原作通りにどっかへ行っていたら、のび太くんもまだマシな未来を過ごせていたのかもしれないぞ。

 

 

 

 

 

それにしても、「落ちる」「すべる」といった言葉が頻発していたこのエピソードを、

2022年の大学入学共通テストがおこなわれている最中(1月15日・1月16日)に放送するのは、なかなか挑戦的ではあった。

 

 

 

全国の受験生が、今週のアニメ『ドラえもん』を見たことで、

1日目に受けた試験の不出来を思い出して落ち込んだりしないだろうか?

 

 

でも、翌日にまた試験を控えておきながら、

明日の対策もせずに、のんきに『ドラえもん』を見ているような奴は、志望大学に落ちてもしょうがないと思います。

 

 

 

みんなも大事な試験には、全力で望まないとダメだぞ!

 

 

 

 

 

といったところで、今週のドラえもん感想はここまで。

 

 

 

 

 

■次回予告■

次回の放送は1月22日。

「まあまあ棒」「ケロンパス」の2本をお送りします。

 

前回の感想:ドラえもん感想(ジャイアンが警察官!? & スネ夫の自慢はみんなの自慢)

次回の感想:ドラえもん感想(テレビとりもち[再]&ケロンパス)