青木潤太郎先生・降原ヒロタ先生の『また来てねシタミさん』という漫画があります。
【第1話ためし読み】
この作品は「ターゲットの住む地元ご当地のものを凶器にすれば、他殺だと思われない」という理論のもと、
殺し屋の女の子・シタミさんが全国47都道府県を回りながら、ターゲットを暗殺していくという設定のお話。
たとえば、群馬県が舞台になる回では「こんにゃく芋の粉」でターゲットを殺しますし、
北海道が舞台の回では「水曜どうでしょうのDVD」で相手を殺します。
まあ他にもいろいろと、この作品を楽しむ要素はあるのですが、
だいたい、そういう感じのマンガです。
そんな『また来てねシタミさん』ですが、
単行本第2巻収録の第10話は、藤子不二雄先生の出身地である「富山県」が舞台!
これはもう、藤子作品の何らかが凶器になってしまう可能性が十分にありますね。(藤子不二雄脳)
サブタイトルの「高岡」という文字に期待しつつ、
ワクワクしながら、ページをめくっていったところ・・・。
この回で感じた「藤子不二雄要素」は、
劇中のなんでもない1コマに、ドラえもんみたいなキャラが描かれているシーンのみでした。無念。
(※ちなみに、富山県編で使っていた凶器は「高岡の赤芋茎」でした)
正直、これもドラえもん要素かどうか怪しいけど、
これを否定したら記事にならなくなってしまうので、そういうことにしておいてください。はい。
そして、これは余談なのですが、
この漫画にはシタミさんの所属する組織以外に、もうひとつの暗殺グループがあったりします。
でも、その組織の人たちは、
「殺し方はどうあれ、自殺に見えればいい」という理屈で、
シタミさんのように「地元ご当地の物」を一切使わず、普通にピストルとかナイフで人を殺していました。
たしかに、「自殺」は日本全国どこでもできますからね。
「ピストルやナイフで死ぬ行為」も日本の特産品と考えれば、納得せざるを得ない。
本物の殺し屋さんが、シタミさんのように「地元ご当地の物」を使ったりせず、
無難にピストルで人を殺しているのも、この人たちの考え方と一致しているからなのかもしれません。(強引なまとめ方)
ドラミさん(ドラミちゃんではない)
【第1話ためし読み】
この作品の原作者・青木潤太郎先生のもうひとつの作品、
『鍋に弾丸を受けながら』も、面白い作品なので是非読んでみてください。