9月22日発売、ヤングジャンプ第43号掲載『イビルヒーローズ』第15話の感想です。
ネタバレもありますので、未見の方は注意してください。
学園内で起こる「邪悪なもの(イビルズ)」騒ぎのなか、
グラファイト・アームとエメラルド・ソニックの戦いが幕を開ける!
ソニックから指摘された暴行疑惑について、一度は否定したものの、
その直後にあらためて一般生徒への暴行を加えるパフォーマンスを見せたグラファイト。
自分への疑惑を、あえて一度泳がせたのは、
ソニックの怒りを焚きつけたかったためだろうか?
自分の望む展開を引き出すためには、一般人に危害を与えることに何のためらいもない。
グラファイトは相変わらず恐ろしく、不気味な男である。
主人公が不在の、いわば素性がわからん人 vs 素性がわからん人の戦いとなっているわけですが、
相手であるグラファイトがあそこまで不気味な存在だと、
読者である自分としては、どうしてもソニックを応援したくなる気持ちに駆られてしまう。
グラファイト・アームとくらべると、
エメラルド・ソニックは顔がカッコいいので、なんとなく善人っぽいという感じもありますし。
でも、今のところグラファイトの素顔の全貌は明らかになっていないので、
マスクを外したら、じつは彼もイケメンだったりする可能性はある。
この両者の戦いは、グラファイトの素顔が明らかになってからが本番なのかも。
持ち前のスピードを生かした戦い方でグラファイトと拮抗するも、
掃除ロッカーの中に隠れていたヒデオの義理妹・ゆつきに攻撃をしようとするグラファイトから彼女を守ろうとした結果、ダメージを負ってしまうソニック。
さらに、グラファイトの怪力で自身の右腕まで捥がれてしまい、かなりのピンチに陥っていた。
腕を捥がれた時のソニックは、
「痛みの表情」とも「苦しみの表情」ともわからない、非常になんともいえない顔をしている。
あの顔を言葉で例えるなら、動画を適当なところで一時停止したら出てきそうな表情といったところでしょうか。
でも、自分も今までの人生で腕を捥がれた経験は一度もないので、
自分だって知らないヤツと戦っている時にいきなり腕を捥ぎ取られたら、ああいう顔になっちゃうかもしれない。
自分の腕を捥がれてしまうのは、誰にとっても衝撃的な出来事だ!
さらに、捥ぎ取られた自分の腕の中から「虫みたいなの(by ゆつきちゃん)」が出てきたことは、
ソニックにとって、もっと衝撃的な出来事だったハズです。
ソニックの体から出てきたのは、もちろん本物の虫ではなく、
これまでのイビルヒーローたちの体に必ず寄生していた生物「イビル君(仮)」である。
彼の反応を見るに、ソニックは自身の体にイビル君が寄生していたことをこの時まで一切知らなかったようだ。
ソニックの体内に潜んでいたイビル君は、一体どこからやってきたのか?
そして、おそらく初対面であろうグラファイト・アームは何故、ソニックの体の秘密を知っていたのか?
戦いの中で多くの謎が生まれつつも、バトルはまだまだ続いていく。
現時点では、肉体的にも精神的にも、多大なダメージを負ってしまったソニックがかなり不利な状況といった感じか。
さらに、トドメとばかりに、
怪力自慢のグラファイトによる全力顔面グーパンまで食らってしまったソニックは、さすがに気持ちが若干折れていそうです。
何の能力も持たない一般人がコンクリートを破壊するほどの威力のパンチを顔面に食らったら、あっという間にお陀仏になっていそうだけど、
あの攻撃でソニックは死んだわけでもなさそうなので、彼の顔面はコンクリートより硬いということになる。
イケメンヒーローの顔面は、カッコいいだけじゃなく、硬さにも定評があるぞ!
ソニック不利の状況ではありますが、
ようやく妹の居場所をつきとめたヒデオの参戦次第で、
場の流れはいくらでも変わってきそうなので、勝負のゆくえはまだ決まったわけではない。
この戦いの行方が気になるところですが、今週はここまで。
そして次号はローテーション休載によるお休みのため、つづきは再来週となります。