どうも、こんにちは。
記事にするのがだいぶ遅れましたが、
今日は『アニマル横町』第21巻の話をさせていただこうかと・・・。
え、なにが「スゴい」かですって?
それは、単行本描きおろしコーナーで・・・。
主な読者ターゲットが小中学生だと思われる『りぼん』のコミックスにおいて、
「超能力が使える赤ちゃん」の例えとして『ウルトラB』の名前を出しているところが、「スゴい」と思わないですか?
いま、『ウルトラB』のWikipediaを見てきたんですけど、
『ウルトラB』のアニメが終わったのって「1989年」ですよ。32年前ですよ。
32年前に終わったアニメの例えなんて、
ヘタしたら今のりぼんっ子の親世代でも元ネタのわからない人がたくさん出てきても、おかしくない案件ですからね。
最低40歳以上の人じゃないとわからない、実にマニアックな例えネタを出しているところが「スゴい!」
でも、「超能力が使える赤ちゃん」の例えとして、
前川涼先生が『サイボーグ009』のイワン・ウイスキーの名前を出してこなかっただけ、まだ優しかったかもしれない。
いや、サイボーグ009は定期的にアニメ化されているので、
むしろ『ウルトラB』の名前を出したほうが、キビしかったりするのか?
とはいえ、前川涼先生が本編でもたまーにやる、
今のりぼんっ子の年齢層を完全無視した昭和ネタは個人的に大好きなので、今後もやり続けてくれたら嬉しいです。
あともうひとつ、21巻を読んでいて「スゴいな~」と思ったことは、
『アニマル横町』は連載20周年を迎えたマンガなのに、あみちゃんの部屋の設定をテキトーにやっていたことが判明したときです。
いまさら!?
連載まんがって、もっと設定をギチギチに詰めた上でやっているのかと思いました。
こんな見切り発車でも、長期連載をやっていけることが「スゴい!」
最近の作品でいえば、『ルックバック』など、
「やっぱり漫画家って、生半可な覚悟じゃできないんだな」と思わせてくれる漫画がたくさん出てきていますが、
それとは逆に、『アニマル横町』を読んでいると、
自分のイメージの中にある「漫画家になるためのハードル」が自然と下がってくるところがあります。
いやホント、『アニマル横町』は少女まんが作品なのに、
こんなにも自虐ネタを頻繁にやってる作品は、なかなか見ないですよ。
というわけで、今日の記事はなんか色々と変なことを言ってしまいましたが、
けっきょく『アニマル横町』で一番スゴいのは、
こんな感じで『アニマル横町』を20年以上に渡って描き続けている前川涼先生という、纏め方にさせてください。
本当にすいませんでした。おわり。
5歳児なのに『悪魔くん』の十二使徒が言えるあみちゃんもスゴい!