忍者ハットリくん
第691話「忍法サバイバル修行で大さわぎの巻」
第692話「忍法ヤギのコピーでござるの巻」
第693話「てぬぐい忍法は万能でござるの巻」
第694話「笑って怒ってクルクルでござるの巻」
第695話「見えない糸で空中遊泳の巻」
第696話「影千代涙の変新忍法の巻」
第697話「雪山のからくり山荘の巻」
8月10日放送の、テレ玉藤子Aアワー(第87回)の感想です。
2019年4月17日から、2年以上にわたってお送りしてきた、
テレ玉の藤子アニメ再放送枠「アニメ40's」は、いよいよ今日で最終回となります。
もしかしたら、今後も再放送枠として「アニメ40's」自体はまだ続くのかもしれませんが、
とりあえず『忍者ハットリくん』の放送は、今週で終わってしまうということで。
いやあ、これでもう『ハットリくん』のリアルタイム視聴をするために、
毎週火曜日は慌てて家に帰らなくていいんだと思うと、非常に感慨深いです。
ここだけの話、本当は会社で残業しなきゃいけない時でもムリヤリ帰ってたりしてましたからね。
今後はちゃんと勤労に励もうと思います。
そんなわけで、これで最後となる『忍者ハットリくん』の感想へまいりましょう。
いつもと変わらない、豪華7本立てです。
■第691話
シンちゃんが山奥でサバイバル修行に挑む!
一流の忍者たるもの、山に籠ってサバイブのひとつもできなくてどうする!
できなかったらどうなる?
サバイバル修行のあいだ、シンちゃんはケムマキからの妨害にだいぶ苦しんでいたようでしたが、
大自然の中ではなにが起こるかわからないので、まあ、それも含めての修行ってことなんでしょうかね。
ハットリくんも実弟のピンチについつい手を出してしまうあたり、まだまだ甘いですな。
シンちゃんが涙パワーを使っているところ、久しぶりに見た気がする。
修行を極めた忍者がドクダミの葉っぱを100回噛むとチョコレートの味になるらしいですよ。(ウソ)
■第692話
な、なんと、ケンイチ氏が算数のテストで百点をとった!
某ネコ型ロボットと違って、ケンイチ氏のカンニングをうたがわないところがハットリくんのいいところである。
ああっ、ついにカンニングしたか!
とはいえ、自分もこのお話のオチを確かめるまで、
「ケンイチ氏がイカサマかなんかして100点をとったんじゃないか?疑惑」を拭えずにはいました。
今回のケンイチ氏の100点は、ちゃんと実力でとったものだったんですね。疑ってゴメン。
ハットリくんがヤギに食べられてしまったテストの答案を取り戻そうとする、ちょっとおかしなエピソード。
ケムマキはあのヤギをどこから連れてきたんだろう?
でも、ヤギに苦労をさせるよりも、
ケンイチ氏が作っていた答案のカラーコピーがあれば、それで充分証明になったんじゃないだろうか?
お金のかかるカラーコピーをわざわざ大量にやっていたところに、ケンイチ氏の100点を取った喜びが伝わりました。
ラストのケムマキ。動物虐待オチはやめるんだ!
ちなみに「ケンイチ氏が100点を取れた理由」のひとつとして、
答えがわからず、破れかぶれでみんなの生年月日を書いたらすべてが的中してしまったそうです。
皆さんも困った時は、是非マネしてみましょう。
■第693話
「手ぬぐいは忍者道具の基本でござる」と熱弁するハットリくん。
手ぬぐいを自在に使いこなせないようでは、一人前の忍者とは言えない!
この回は、やけに「手ぬぐい」を推していたエピソードでしたが、
1987年当時は、ご家庭にタオル文化がまだ浸透していなかった頃・・・というわけではないぞ。
ケムマキに「手ぬぐいは時代遅れ」とをバカにされ、
「だまらっしゃい!」と暴言を吐いていたハットリくん。
普段のハットリくんがあそこまで怒りを露わにするイメージがなかったので、このシーンはちょっと意外でした。
なるほど、ハットリくんを怒らせたい時は「手ぬぐい」をバカにすればいいのか・・・。
作中で『科学忍法』を扱っているアニメ、
『忍者ハットリくん』と『科学忍者隊ガッチャマン』しかない説を提唱してみたい。
最終的には、手ぬぐい代わりのふんどしで引っ叩かれて負けたケムマキ。
この負け方はケムマキにとって、かなりの屈辱でしょうなあ。
■第694話
バトル漫画において、強力な技には必ずといっていいほど「反動」がつきがちなもの。
それが「忍法・怒り火の玉岩石」の場合だと、感情をムキ出しにすると回転が止まらなくなってしまう症状が出てしまうようです。
獅子丸が頭を打ったら元に戻ったあたり、
脳に異常ができたせいでああなったんだと推測していますが、
「笑ったり怒ったりすると回転が止まらなくなる」って、
いったい、脳みそにどんなバグが発生したらこんなことになるんだろう?
獅子丸の回転が止まらなくなる姿を見て、初代ポケモンのとあるバグを思い出してしまいました。
あと、獅子丸が頭にプロペラをつけていた状態で空を飛んでいたのは、
そして、お話の冒頭でジッポーと獅子丸に負けた影千代が、
「ピキピキコゲパー」と謎の言葉を発していたのも気になりました。
ためしに「ピキピキコゲパー」でググってみたら、2670件もヒットしたのすごい。
■第695話
跳び箱が飛べないことに悩むケンイチ氏に対し、
「跳び箱が飛べないくらいで死なないわよ」と、いきなりパワーワードを吐いていた夢子ちゃんである。
ケンイチ氏が跳び箱でインチキをするために使う『見えない糸』。
ケムマキは「伊賀の里にしかこの糸はない」みたいな感じで喋っていましたが、
『見えない糸』くらい、伊賀の里どころか普通に東急ハンズでも買えそうなんですがニィ。
そして、『見えない糸』の完成までに1年もかかってしまうのは、さすがに気が長すぎる話だ。
それこそ、何でも売っている東急ハンズに行けばいいのに。
それにしても、甲賀忍者の人たちは、
伊賀のカイコをおだてる特徴を持つ「おだてカイコ」をどういう目的で開発したんだろう?
「よその忍者のカイコをおだてたかった」くらいの理由しか思いつかないぞ。
今回のお話のオチは『はだかの王さま』を思い出すようなお話でありました。
いや、ちょっと違うか。
ドラえもん発見!(この茶碗ほしい)
■第696話
伊賀の里から届いたハットリくんの荷物の中身が気になるあまり、
わざわざ先祖(ウソ)の話題を出してまで、影千代に荷物を盗みに行かせようとするケムマキである。
あえて、ネタにマジレスしてしまいますが、
荷物が気になるのなら、ケムマキが自分で盗みに行けばいいのに。
これでは先祖を見習って「タワシ」に化けた結果、トイレ掃除や洗車に使われてしまった影千代がかわいそうすぎる。
相手のアジトに潜入する時は「タワシ」に化けるのではなく、
なにか別の方法で、敵の密書を奪う方法をかんがえた方が良さそうです。
けっきょく、伊賀の里から送られてきたハットリくんの荷物の中身はなんだったんだろう?
■第697話
なんのゲームをやっているんだろう?
約6年*1に渡って放送された、
アニメ『ハットリくん』のフィナーレを飾る回だというのに、
ハットリくんが伊賀の里に帰ったりもせず、何かを成し遂げて終わるでもなく、
「女の色気に釣られたケンイチ氏がひどい目にあう」という、通常回となんら変わらない内容で終わっていったのは、ある意味「らしい」というか、なんというか。
とりあえず、ケンイチ氏の声で「しずかちゃん」と言われると脳が混乱することだけはわかりました。
夢子ちゃん、さりげなく雪だるまを持ち上げていたけど、こんなに怪力だったっけ?
そして、いつもよりお色気シーンが多かったような気がするのは、最終回ならではのサービスなんだろうか?
・・・というわけで、「アニメ40’s」の感想はこれにておしまいです。
今までの感想記事を、全部見てくれた方っているんでしょうかね。
原作の良さを取り入れつつ、
アニメ独自のオリジナル展開も非常に面白かった『プロゴルファー猿』に、
「1時間半の間に12本放映」という狂ったスケジュールでやっていた時期もあったけど、
なんやかんやで毎回楽しく見ることが出来た『忍者ハットリくん』。
今回の再放送がなければ、見る機会がなかなか掴めなかったであろう、
名作藤子アニメの数々を視聴するキッカケをつくってくれたテレ玉には、本当に感謝しております。
今の時期はムリだとしても、野球がオフシーズンになる10月から、
また同じ時間帯で藤子アニメを再放送してもらえたら嬉しいのですが・・・流石にこれはワガママでしょうかね。
<約2年前に書いた「第1回」の感想>
*1:本放送時