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ドラえもん感想(剛田、いつ?&ぼくを、ぼくの先生に)

 

 

 

 

 2021年3月27日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

剛田、いつ?(アニメオリジナル)

ジャイアンにお店の配達を無理やり押し付けられてしまったのび太くん。

仕方なく、ドラえもんに出してもらった道具『なんでもデリバリーバックパックを使い、ジャイアンの代わりに自転車で商品を届けにいくのですが、

 

のび太くんがひみつ道具を使って自分の想像以上に配達を早く終わらせたことを知ったジャイアンは、

ドラえもん達をうまく利用し、ご町内であれば電話一本ですぐに商品が届くことをウリにした宅配事業をはじめるのでありました。

 

 

『遠写かがみ』を使ったコマーシャルのおかげで、剛田商店への宅配の注文もワンサカきているぞ!

 

 

 

 

というわけで、今週の1本目は、

配達プラットフォーム「ウーバーイーツ」を題材にしたお話となっております。

 

 

アニメ『ドラえもん』って、定期的に時事ネタを取り入れたアニオリ回をやってますよね。

テレビの前の子どもたちの興味をひくために、流行りの話題を取り入れるのは実にいいことです。

 

 

 

 

ただ、原作の『ドラえもん』が50年前にはじまった作品であるため、

最新の時事ネタを取り入れようとしても、たまーに時代錯誤な描写が出てきてしまうのが、ちょっとつらいところでもある。

 

 

今回のお話でも、ウーバーイーツネタを取り入れていたのに、

剛田商店では黒電話が現役で使われていたりなど、ちょっとおかしなところが見受けられてしまった。

 

 

これは剛田家が昭和家電(黒電話)を未だに大切に使い続けているだけなのか、

ただ単に、ドラえもん世界の時空が歪んでいるのか、一体どっちなんだろう?

 

 

 

 

『なんでもデリバリーバックパック』は、

「自転車で商品を配達する」という、22世紀にしてはかなりアナログチックな配達をさせてくれる道具であり、

 

『地図ちゅうしゃき』の回のしずかちゃんがこの配達方法を見たら、

「『どこでもドア』で運んだ方が早いんじゃないの?」とツッコミを入れてきそうな道具でもあった。

 

 

 

ただ、22世紀の世界であろうと、自転車配達の需要はありそうっちゃありそうだし、

配達中の運転をアシストしてくれたり、自動汗拭きシステムジュースを飲ませてくれるシステムがついているところは、いかにも「未来の配達用自転車」という感じがするので、

アナログチックとはいえ、いうほど悪い道具でも無さそうな気がします。

 

 

未来デパートがよくやってる荷物転送システムだと、間違った品物が頻繁に届いたりするので、

『なんでもデリバリーバックパック』による、対面式での配達方法のほうが信頼がもてるという見方もできそうです。

 

 

 

 

あの道具を『フエルミラー』あたりで量産すれば、

未来のチャリンコ目当てでやってきた近所の子供たち全員を剛田商店の配達員としてコキ使っていく展開もありそうではあった。

 

むしろ、大人の人たちでも、あの自転車に乗ってみたいと志願する人はけっこういそうです。

 

 

 

自分だって、ちょっとぐらい配達のお手伝いをしてもいいから、未来のデリバリー自転車に乗ってみたい。

 

でも、おじさん世代が走行中に甘いジュースを飲むのはかなりツラいと思うので、

個人の好みで、飲める水分が「水」や「スポドリ」等に変えられる仕様になっていたらいいんですけどねえ。

 

 

 

それにしても、直径100センチくらいはありそうな「やかん」を購入していた老夫婦は、

あの巨大やかんをなんの目的で使おうとしていたんだろう?

 

 

 

 

ドラえもんたちが額に汗して働く中、

事業主であるジャイアン「俺には店番があるから」とお店の配達をサボっていた上に、ジャイアンの母ちゃんから「配達代」として貰ったお駄賃を堂々と着服。

そのお駄賃で自分の好きなものを買いあさってご満悦な表情を浮かべるなど、絵に描いたような悪徳商人っぷりを見せつけていた。

 

 

 

 

自分はこのジャイアンの一連の行動を見て、今回のお話は、

ジャイアンがサボっている様子をドラえもん達が『遠写かがみ』でご近所中に公開し、その事実を知った母ちゃんがジャイアンを叱り飛ばして終わる」みたいなオチになるのかと思っていたのですが、

 

 

実際のところは、

「ひょんなことから『遠写かがみ』の写す範囲が海外にまで広がってしまった結果、ジャイアンが自転車に乗ってサウジアラビアまでスルメを届けに行くハメになる」という終わり方に。

 

 

 

そして、ジャイアン自転車で砂漠を横断しているとも知らず、

いつまで経っても届かない荷物に対し、注文主であるサウジアラビアの富豪が「ゴウダ(剛田)、イツ~~?」と嘆くコメントで〆。

 

『映画ドラえもん ぼく、桃太郎のなんなのさ』ばりの、サブタイトル回収劇を見ることが出来たのでした。

 

 

 

 

 

 ジャイアンが自転車で砂漠を横断したら面白そうだし、『遠写かがみ』の映る範囲を国外レベルにまで広げよう」といった発想が思いつく脚本家さんは、やっぱりスゴイ。

 

 

母ちゃんに怒られて終わるオチよりも、ジャイアン国外追放オチのほうが、

テレビを見ている視聴者の印象にも深く残りそうですし、ずっとぶっ飛んでるオチですからね。

 

 

 

自分みたいに『ドラえもん』に中途半端に詳しかったりすると、

「『遠写かがみ』の写す範囲は原作だと町内までしか広がらなかったはず。だからこのオチはダメ」という狭い発想で終わってしまいそうな気がします。

 

 

アニメ『ドラえもん』を作る上では、ガッチガチにドラえもんに詳しい脚本家さんよりも、

いい意味で、そんなにドラえもんに詳しくない脚本家さんのほうが向いているのかもしれません。

 

 

 

 

といったところで、1本目の感想は以上です。

 

 

 

 

 

 

ぼくを、ぼくの先生に(コミックス3巻収録)

節約のために「酒の量を減らそう」「私も美容院に行く回数を減らす」と相談をする、のび太くんのパパとママ。

じつは、勉強のできない息子のために節約をして、家庭教師を雇うことを検討していたのであった。

 

 

自分の頭が不出来なせいで、両親の人生の楽しみを減らすことになると思うと、非常に胸が痛い。

でも、のび太くんの場合だと、家庭教師をつけても成績がまったく上がらない可能性も十分にありうるから怖いんだよなあ。

 

 

 

 

「家庭教師を雇うなんて、自分の家にまで先生がいるようなもの」と語っていたのび太くん。

 

 

なんとか自分が最大限にラクをできるようにと、頭をフル回転させた結果、

「未来からつれてきた中学生の自分を家庭教師にすれば、お金もかからないし、きっと優しく勉強を教えてくれるはず」というナイスアイデアを発案。

 

 

そのアイデアを叶えるために、

ドラえもんのび太くんは『タイムマシン』で中学生になった3年後の自分のもとへと向かうのでありました。

 

 

 

 

中学生になったのび太くんの部屋は、本棚に参考書がズラリと並んでおり

勉学の面でかなり期待できる感じになっていたのですが、

 

 

ようやく会うことが出来た中学生ののび太くんは、

「自分が勉強できないのは、小学生ののび太くんが勉強していなかったからだ」と言い張っており、小学生の頃から精神面がまったく成長していない様子がうかがえた。

 

そりゃ、3年経った程度じゃそう簡単に人間変わりませんわな。

 

 

 

 

ちなみに、部屋の本棚が参考書でいっぱいになっていたのは、

ただただ単純に、ママに漫画を全部捨てられてしまったからだそうです。

 

 

本棚にあれだけあったマンガ本を捨てるのはかなり大変そうなのに、それでも全てキレイに処分されてしまった。

その時のママは、それほどに怒りくるっていたのだと思われます。

 

 

中学生ののび太くん。

学校の成績が小学生の時よりも、さらにとてつもないことになっていそうだ。

 

 

 

 

こうしてのび太くんは、中学生ののび太くん監視のもと、勉強漬けの毎日を送ることになるのかと思いきや、

後から登場した「高校生ののび太くん」の登場によって、すべてが終わっていった。

 

 

 

高校生時代ののび太くん、体型がジャイアンそっくりになっていたし、

顔にはニキビができているという、絶対にモテなさそうなビジュアルになっていた。

 

 

大人になったのび太くんはスリム体系だったけど、よく高校生時代のデブ体型から盛り返せたものだ。

ある日一念発起して、ダイエットでもしたのだろうか?

 

 

 

 

なお、高校生のび太くんも、中学生のび太くんを勉強させるためにやってきたようだったので、

過去の自分に苦労をさせて、今の自分は思いっきりラクをしたいのび太くん独自のスピリッツは、成長してもずっと宿り続けているようです。

 

 

いや、高校生のび太くんの場合だと、

「中学生時代ののび太くんが勉強できないから、今の俺がモテないんだ」といった逆恨みも、大分こもっていそうだ。

 

 

 

 

未来の自分がこんな体たらくなんだから、現在ののび太くん(小学5年生)も先手を打って、

小学1年生の頃の自分を勉強好きにさせるために、今すぐタイムマシンで向かってみてはどうだろうか?

 

この手の教育は早い方がいいって聞きますからね。

小学1年生の自分がダメなら、赤ちゃんの頃の自分に遡るまでのこともあるぞ!

 

 

 

 

「自分はいくつになってもダメだということ」を、イヤになるほど見せつけられてしまったのび太くん。

 

 

これが『自分会議』の世界だったら、のび太くんは確実に身投げをしているはずですが、

「いま頑張れば、少しはマシかもしれないから」と、みずから進んで勉強をするようになったのでした。

 

 

 

 

ドラえもんから「あんな風(ふう)」呼ばわりされていた、

未来の自分たちにならないよう、のび太くんはちょっとだけ頑張り始めた。

 

 

進学・新入シーズンがまもなく始まる、

3月ラストの『ドラえもん』にふさわしい、じつに前向きなエピソードをお送りいたしました。

 

 

 

 

といったところで、今週のドラえもん感想はここまでです。

 

 

 

 

 

 

●ドラドラニュース●

今週から「春のドラ祭り プレゼントキャンペーン」がスタート!

藤子・F・不二雄ミュージアムから出題されるクイズに答えて、豪華賞品をゲットしよう!

 

 

今回の問題は「『きこりの泉』から出てくるものは?」

「A:きれいなジャイアン B:美しいスネ夫」の2択の中から正解を選んで、2021年3月28日(日)の午後5時半までに公式サイトまで応募しにいきましょう。

 

 

 

このコーナーはジャイアン役・木村昴さんが進行を務めていましたが、

お客さんの入り具合を見るに、平日の「おはスタ」の生放送が終わった後に川崎市まで行って、Fミュでのコーナー収録に臨んだんだろうか?

 

 

 

 

 

■次回予告■

次回の放送は4月3日。

「サクラいっぱい大作戦」「プロフィールを盛っちゃえ!」 の2本をお送りします。

 

前回の感想:ドラえもん感想(やどり木で楽しく家出&のび太の流れ星[再])